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夜の霧の街灯の脇から
ほんとうに小さなものたちが湧いている
きぃきぃと
ほんとうに小さな声を上げている

いられなくなったのだねと
手を差し伸べると
爪の先から入り込んで
 ....
みかんの花が咲いている島から
瀬戸内海が見えるというのは
あの有名な唱歌のせいだ
などと想いながら
コンビニ弁当を食べ
入り江の澄んだ水の色や
水平線に浮かぶ
白い雲のような櫻を
見て ....
海から見えるように
植えられたので
海岸沿いの山の中腹を何キロも
桜並木は続いている
去年は車の中から
弁当を食べながら観たけれど
いつか海の上から見たいね
ずーっと櫻色の帯になって
 ....
またはドキュメント夕食時の佐々家。

夕暮れのテレビ・ニュースで
菜の花畑が写る。
「いちめんのなのはな」
とわたし。
「純銀モザイク?」
と夫。

さて。
いつものように。
バ ....
夕暮れの城

ひかりは厚さを失いはじめひとりまたひとり
公園の砂場から友達がいなくなってゆく
やわらかな指の持ち主を伸びきった影が薙ぐ
夕暮れの城を築く今日の砂が水を失い
ひと葉の小枝を支 ....
黄色は救いの残像
雨がひとすじの線に見えるのも
火が一条の光に見えるのも
錯覚を愛する黄色のしわざ
疑いに 目を凝らせば
淋しい不連続に帰る
ただし それも一瞬


黒より もっと黒 ....
Lonely Hearts Club
  一匹狼同士が恋をすることは ごく稀で だから絶滅危惧種

恋に陥ちるとき
  美しさでも優しさでもなく 背景が薔薇の花いっぱいだったから それだけ ....
歴史はよぉ,こねーな乱暴狼藉が生み出すんでにゃーでよぉ

五十六人目と,自らをそう名乗る藤吉郎が言う
泥だらけの顔で,目だけをぎらぎらと血走らせ,
長い旗指物を持ってのそりと立つ
見渡す ....
大陸棚の向こうで誰かが手招きしている
見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている
傍らには、けだものがいて、何か囁いている

規則正しい波の音が
回転する灯と溶け合っていく
灯が波 ....
アスファルトはもちろん
六甲山の山並みも、ヨットハーバーも
歩道橋も、イカリスーパーも、スーパーのトレードマークの
「錨」の横に捨てられている小犬達も
スペイン土産にもらったチョコレートに混入 ....
1. プラス 1

足りないの、1
あたし
レンタルしたビデオだって絶対に
返すのは次の日
でしょ

生理の終わった次の日
きみが
セックスを求めたとして
まだ終わってないこと
 ....
『国際通り』

ここはカリビアの街
と,思われた。
老若男女全てが,
取りも直さず,
暑気と酒の泡の上に浮いている
その間を,車が駆け抜ける
夜は,いつまで続くか
喧騒は,朝を知 ....
家の間に間に沈む,うすら赤い月よ
発酵よ
若きオイディプスのため息よ
残光よ
名残のみとどめる冬の冷気よ
お前の移り香よ

一つの歴史となるか
二つ目の笑い話となるか
悲哀は,ただそ ....
朝、

日をもらおうと

下ら

光合成

きっとしません

二本足の私

の下

白猫が

まわったら



南天の裏

五時間

黒点を盗めるだろう ....
ある晴れた日
手紙を出しに行くとポストは
「秋だなぁ」と
しみじみもらし
それから私に気づくと
真っ赤になって
照れていた
私たちは一葉の記憶装置だ
生い茂る木々の端で
保存することのうしろめたさを
知りながら連なっている

陽光が差すその瞬間に
私たちはいつも照れている
風の戯れに私たちは
 ....
あなたといっしょにすごせた十ヶ月間、わたしはとてもしあわせでした
母なる子宮のあたたかな海に守られて、いつもわたしはまどろんでいました
わたしはあなたを選びました そしてあなたの愛するひとを選びま ....
豚のバラ肉は皮を剥がずに
毛は焼いて処理をする
大きな鍋にお湯をわかし
皮、たっぷりの脂身、少しの赤身のバラ肉を
どぶんと入れる
一時間ほどことこととして
お湯を別の容器にあけ冷蔵庫にいれ ....
時々、半年に一度くらい、文字が判らなくなる時がある(時期があった)。
この日本語というものが、意味のない記号のように見えるんだ。

例えば、『あ』という文字。
可笑しくないか?
線が、三 ....
あやとりのように
くりかえし
くりかえし
やってくる春
Light needs no shadows
But shadows need light
to tell black from white


A king needs his cas ....
家々にあかりが灯る
蛍火がちちちと
びろうどを
燃やしはじめた
白く浮かぶ
亡き王女のような
天主堂
つづら折の石の坂
青白く骨はひびき
さびしいひとよ
火の鏡を見なさい
生の意 ....
一歩手前の、眠りに墜ちる一歩手前の、瞬間の持続です。
いつまでもピンボケの、近景と遠景と心象の混合物。
使い古しのモノクロームしか認識できない
桿状の細胞のせいなのでしょうか。
それとも「たそ ....
『かしつ』

いたいよ

ふさがれて
泡になる
しゅんしゅんと
ことばが
やけに

つめたくて

さらさらと
背骨が
こぼれる


する

だから
きみでは ....
みんなは迷って右か左を選んでる
僕なら迷わずまっすぐ泥沼入るね
ないかもしれないゴールに突進するより
一緒に道草喰ってる自分を愛してます

思う通りにはならないからって 思うことまで言わない ....
ひとつふたつの Love Affair
指をすべらす   Long Hair
2人の間を     邪魔してた
嘘で飾った Hello Goodbye
口癖の「これじゃ終われない」
ホントの気 ....
風呂上りの
君のお尻をムニムニした
ほの温かくて
無防備だった
心が休まる
柔らかさだった

パンツ穿く前に
もういちどムニムニさして・・・
けっして色っぽくはないけど
夫婦の幸せ ....
奥歯に力をこめるとサイコロが
意外なほど簡単に砕けてしまった

耳と耳の咀嚼する
ねばりけのつよい青空


鼻先に広がる雑踏
その一枚むこうで
花火が音もなくたちゆらぎ
ぽこ ....
まぶたが
かゆくて
はれてる

ねぶそく
いらだち
さみしさ

ぼんやりとした おもさ
ああ、イソジン飲みたい

マジっすか? 
と 
東方よりお医者様伝来

ああ、ほんとうは卵ボーロ食いたかったな
イソジン飲みたいっつっちゃったな


ああ、血液、採る?

わた ....
狸亭さんの未詩・独白おすすめリスト(69)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私に名前を授けてください- いとう未詩・独白1004-4-1
言い訳- まんぼう未詩・独白304-3-29
櫻の頃夜の海で- まんぼう未詩・独白404-3-28
いちめんのなのはな- 佐々宝砂未詩・独白4*04-3-24
夕暮れの城- 折釘未詩・独白604-3-22
トパーズ/黄色の量子論- クリ未詩・独白1*04-3-20
一行短詩_(3)- クリ未詩・独白104-3-20
桶狭間にて,_五十六人目の藤吉郎- do_pi_can未詩・独白604-3-17
遠浅- いとう未詩・独白10*04-3-15
「熱射する朝」- do_pi_can未詩・独白504-3-13
ハッピイ・バースデイ- みい未詩・独白7*04-3-13
「O・KI・NA・WA」- do_pi_can未詩・独白204-3-10
しじまの帰り行く- do_pi_can未詩・独白6*04-3-7
- 山内緋呂 ...未詩・独白5*04-3-6
ポスト- いとう未詩・独白1104-3-5
メモリーカード- いとう未詩・独白5*04-3-3
愛するあなたへ- ukiha未詩・独白104-3-2
リバウンドなんて怖くない!!ぼくら脂身探検隊- AB(な ...未詩・独白504-2-26
文字が失うもの。- えりおん未詩・独白204-2-25
くりかえし- 春日野佐 ...未詩・独白204-2-22
POEM_-etude-- クリ未詩・独白2*04-2-20
石の坂- 青色銀河 ...未詩・独白404-2-20
夜の光景- クリ未詩・独白1*04-2-19
H2O- あみ未詩・独白3*04-2-19
敗者復活戦__(歌詞)- クリ未詩・独白1*04-2-19
抱き合えば、ホラ、ソラ_(歌詞)- クリ未詩・独白1*04-2-16
馬鹿かもしれない- さち未詩・独白6*04-2-16
途中下車- 石原大介未詩・独白504-2-13
ものもらい- 麻草郁未詩・独白104-2-10
東方貿易- 山内緋呂 ...未詩・独白204-2-9

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