雪の花
ぽえむ君

朝の新しい風が
粉雪を連れて
大地に白を吹きかけて
ささやかなあいさつをする

冬の風に蒔かれたその種は
すぐに銀色の花を開かせ
土の中へともぐってゆき
次の朝の茎となる

大地の花にはない順番で
雪の花は冬のほんのわずかだけ
大地に育つ

自然にはこういう花もあるものかと
自然にはこういう花もあってもいいと
想えばそこに美が心の中に芽生える

気がつけば
川の中で雪の花が咲いている


自由詩 雪の花 Copyright ぽえむ君 2006-12-05 13:48:42
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