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いちょうのにおいをかぎわけるころに
どちらからともなく手をつないだゆうぐれ
言葉を待っているでもなく
色づいた葉が落ちていくのが
コマ送りのように目に焼きついて
図書館前の噴水は
夏を ....
伝達
という義務から離れた言葉はいつも
夕闇に泡立ち
朝方に溶けてゆく
闇が私と私を囲う壁と壁を囲う外界を親和している間は
言葉が脳のなかで循環するのではなく
発せられなくても流れ出してい ....
ときどき
おるごおるを ひきだしからだすと
ものがなしい おとがする
くらいなかから
ながれだすおと
の
ゆくえはみえず
かべにあたって
しみとなる
てんじょうの かお
を ....
胃路は臭へど塵塗るを
我が涎そ
津ね
奈良
む
ウイーの奥や
魔境越えて
あ
砂丘
目見し
絵紐背図
愛飢え
丘聞く
毛
濃さ
死す背育ちつ
手となりぬ根の
這ひ
増へ
穂
麻
実
夢
母屋
射ゆ
獲よ
羽を
無