つぶらな瞳が二つ
ちょこんとお鼻
おちょぼ口
おひげがのびてて
りっぱな耳がやはり二つ
手足には鋭くとがった爪があり
ドラえもんの手のようなまあるい手足
お腹はぷよぷ ....
はじけてしまいました
裂けてしまったんです
中身は半透明で
つぶつぶが少し混じっていましたが
甘い汁と一緒に
流れ出してしまいました
裂けた皮だけが
残ってしまいまし ....
買い注文入れたらすぐに大
暴
落
売った途端上がる株価に罪はなし
五万株買ってるあなたは誰ですか
....
‥夏も終わり
空っぽになった植木鉢
の、はずだった
『落としましたよ』
なんて
いまさら夏に
お届け出来ないね
なんだかとっても寒いので
財布の中をのぞいたら
やっぱり寒い
ころりと100円玉
音をたてることもなく居て
街角の自動販売機
120円という表示が淋しい
一昔前なら缶コーヒー ....
(行ってらっしゃい)
宇宙の森で生まれた あなたと
あなたは今頃どの辺
七丁目の角かしら
目的は果せた?
わたしは洗濯をすますところ
留守のはざまで
不透明な静けさを淹れて飲むと ....
わたしは 鏡のなかで待っている
あなたを待っている
あなたは なにも知らずに
平気で 素顔を のぞかせる
わたしは みとれて 口ずさむ
月明 ....
身悶えて夜をすごした
もう少ししたら太陽の光と共に
清らかな朝が訪れる
眠ることが死に近づくみたいで
眠ることが怖い
とても大きい怪獣が
このまちを廃墟にして
....
詩を書いて評価されないとなんだかむなしい気分になる。自信作は大抵評価されない。投稿してすぐにポイントが入っているととてもいい気分になる。逆に0ポイントままだと気落ちしてしまう。僕の実力はたいした ....
低いオクターブで
朝を告げながら
高いところを
水が流れている
知らないあいだに またひとつ
季節をまたいでしまった
雲と空に距離が生じてゆく
そのすきまを
縫いながら、通過す ....
キミのまねをしてみる
ちょこっとだけ背伸びをして
キミがスキだと言ったあのお酒を
コンビニで見つけたとき
ついつい手を出しそうになる自分を
ふと、笑ってしまう
鏡の ....
(その2 自転車屋のおじさん)
おじさんの手にはすっかり油がしみ込んでいて、指紋もわからないくらいになっている。
それが職人の手だと自慢していたけれど、あんまりじろじろ見ていると少し恥 ....
ちょこっとのきっかけで
けんかになった
ぼくは
ありったけのわるぐちをいった
ばか
おたんこなす
よわむし
げじげじ
ぷいっとそっぽをむいて
いえにかえった
ひとり ....
改札口にて
お待ち申し上げております
行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を
あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
アースジェットが
秋のはじめになってもまだ半分くらい残っている
しゅーと夏を吐き出してみる
秋はそんなところから始まる
ぼくは割り算を高い空に置く
割り切れないことは繰り上げるのか
繰 ....
眠りは当局から支給される
月にいちど注文をすることになっている
私は主に スタンダードな「白の眠り」を注文する
けれどいつもおなじ眠りというのも
あじけない気がするので
やはりスタンダードな ....
{ルビ夥=おびただ}しく降り注ぐのは
湿り気のある眼球たち
あまりにも優しい成分なので
それらは
{ルビ容易=たやす}く踏み潰せてしまうのだが
悲鳴に私は恐怖する
オアシスはすぐ其 ....
のんちゃんの
さんりんしゃは まっかかで
はんどるのとこに
いろんないろの
フサフサが ついていた
あか あお きいろ みどり しろ
いつつも ついてて きれいだった
あしでけって さか ....
宙吊りなんです
時間というもの
これが曲者です
入りたいですか
いきていいのですか
てごわい草花です
取り越し苦労します
太陽が隠れています
泡立つ時間が雲になって
雨がふっていま ....
むせるよな
甘い薫りに
蘇る
しまった記憶
輪郭を映す
イチジクを手にとる
あなたの背中を思い出す
いつかの電車内で振った
人体骨格のねじれた手首に
無邪気な笑顔でこたえた少女
そこにみだらな星はなく
鮮烈なスタッカートが鳴り響いていたので ....
吹かれるように手を振る
ススキの群れの中に
枯れて埋もれていきたいと
いや、そんな最期のために
生きていきたいのです
西風が波を走らせて
遠泳の息継ぎのように
{ルビ水面=みなも ....
高く澄んだ青空の下
広い芝生の上
この細腕には少し重いベンチを
歯を食いしばり運んでいた
色とりどりの枯葉が無数に敷かれた
穏かな秋の陽射しに影を伸ばす
あの{ルビ木陰=こかげ}まで
....
今日は にくだんごを 見にいった
友達が にくだんごを うんだのさ
それは麗しき にくだんご
にくだんごの 表情は 毎日変わる
気張ってみたり 眠ってみたり ばたばた動く
にくだ ....
僕のお母さんからは ロケットが出るんだ
小さい頃 そう歌ってた記憶がよみがえって来たんだ
作詞も 作曲も 全部僕で
ずっとずっと、歌ってた気がする
僕のお母さんからは ロケットが出 ....
(その1 時計屋のおじさん)
裏通りにある時計屋のおじさんは、まるで手品師みたいに器用だ。
おじさんの大きな手からは想像もつかないような、ちいさな部品をちょこちょこといじると、さっきま ....
「レッサーパンダは クマ科か アライグマ科か という
長年の論争があって 近年 独自のレッサーパンダ科に 分類されることになった」
というニュースを聞き アザ戦は「なんと理不尽なっ!!」と思 ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目
君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
告白します。
ぼくは詩の書けない詩人なんです。
歌わず
炎の中の薔薇のように燃えもせず
気の抜けたペリエのような者に過ぎません
涙でいっぱいになった空から
雫が落ちてくるのを見なが ....
ほら
ちからをぬいて
ほねなんかなくても
ごらんよ
こんなにうまく
きみはおよげる
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