すべてのおすすめ
  ラニィは着ているものをすっかり脱ぎ捨てると
  シャワーの粒に飛び込んだ
  湯気とタバコの臭いがぐるぐる踊り始める
  
  タバコ嫌いのラニィ
  あれがないと口さみしい
{引用= ....
さらさら濡れた
無数の、無数の斜線が
零度近くにまでうつむきながら
真昼に満ちた薄暗い灰を切断する
と、真昼は
一層暗い灰に満たされてゆく


斜線は
あらゆる輪 ....
ぼくは詩人

綺麗な詩をいくつも創りだし
その詩をみんなの心の中に奏でることに
なんの苦労もない
それは自分の楽しみ
それはみんなへの喜び

今日もまた

朝の散歩をしていたら
 ....
5年生存率88%

そんなふざけた確率論なんて
頭のいちばん片隅の
記憶のガラクタの山の中に
深く埋めてしまったはずなのに
あれから4回目の春が来て
そのガラクタの山に
小さな芽が生え ....
                   ねえ、かけっこしようよ

                   だめだよ、僕は




              そよ吹く風



    ....
きらきらと輝く星の中、
魚は泳ぎ
水面に浮かぶ 月に消える
掴もうと
伸ばした手は
彼らの尾にも届かない
ただ空を滑り
何十億も昔
星たちと交わした約束を
ひたすらに
集めているの ....
風邪と言われて点滴 二本している時
熱で体中が痛くて でも 身動きとれなくて

イラクで 公園で爆弾を拾って
拾った爆弾がさらに炸裂して 
体中に くい込んだ女の子と
横たわる我が ....
たとえばそこに私がいるということ

炭酸水の泡の中に私がいるということ

生まれては消え消えては生まれる
連鎖する中にほんの一瞬私が見え隠れするということ

たとえばそこに私がいるという ....
うたをうたう さよならのうた
少女がうたうさよならは
やがて風になる
吹き抜けては行くけれど 
誰にもうたは聴こえない
今日もうたう少女はさよならを履いて
終わりに流れついた誰かのもとで
 ....
 
シャワーを浴びる 鼻歌がとびだす ホイップクリームみたいな石鹸の泡 全身を包む おいしいイチゴのケーキみたい かみそりを曲線に這わせる 丁寧に洗いながした後 エジプト製バスタオルで拭く きれいさ ....
お昼。ランチタイムでごった返すコンビニを出て
二車線の道路。向こうからきた白い車は、低く構えて
まるで動物か何かのようだった。獲物を狙う。

クラウチング・スタート。

不意に。夏の情景が ....
「わたしたちのからだ ここに入るのね

その言葉は 墓前に供えた白い花より麗しく
遠くに 在るもの いつか 訪れる
その日を見据えては 永久 に さすらい


「わたしたちの心 あの雲に ....
おおかた 汚れている
たまに 壊れている
すべて バラバラ

一生忘れないと誓った愛
捧げた相手の名前を思い出せず
二度とやるものかと決めた 行為が
今は 強迫観念のような日課になり ....
マフラー巻いて早足で歩くと汗ばむのに
カーディガンだけで信号待ちしてると肌寒い

そんな
三月の風に腰のあたりを撫でられながら
住宅街の隅の小さな公園のベンチで
悲しいふりして煙草をふかそ ....
長かった戦争も終わり
とばっちりをくった君の街でも
ようやくガス管の再整備が終わったらしいと
遠くの街のテレビから流れる異国の言葉を耳にして
何故涙を流しているのか
自分でもよくわからない
 ....
愛の幽霊は見えないので
誰にも信じてもらえません
愛の幽霊はほんとうはいません
だから誰も信じません
愛の幽霊がいるということを
証明したくともできません
ほんとうはいないからです
でも ....
あの人が
行ったっきり 帰ってこない
消えそうな足跡を辿っても
いつだって
私の足元に戻るばかり。



夕暮れに佇むと
二度と動き出せない気がして
振り返ることもしない
あの人 ....
君に遠くの
ずっと遠くの
汚れて捨てられた森の
だれも知らない泉におよぐ
毒のカエルの瞳に写った
星の光を

暗い森の奥の
白い足を汚す
泥の上を歩く代わり
パンを踏んだ娘は
 ....
プラットホームの青いベンチの背もたれには
落書きをこすり消したような跡があります
飴玉を失くした包み紙には
ミルクという文字があります
先頭車両の風に振り返るも、風ばかり
最 ....
新しく始まるための時計の
その呼吸を練習している
一つのことが、大きすぎても
それでも朝は生まれてしまうので
一新される心音を、他人事のように聞いてしまう

どこで区切っても
省略できな ....
                                 (喪失の物語)


彼女の胸には心臓がなく
代わりに小さな箱が埋まっていて
願いを唱えながら手を入れると
どんなもので ....
夜のなかで ぼくらは 目覚め
目覚めた ぼくらの なかで
夜は 目覚める

夜のなかで ぼくらは 
存在するものの 確かさを
はじめて 知る
ぼくらが 知ることで
存在するものに 
 ....
詩集にするために
詩を集めて

何になるんだ
って あなた

詩集になるんですよ

あんまり驚いたので
だって あまり変な事いうものだから

そんなことして どうなるんだって ....
「   暗示:ベランダニ翻ル白イYシャツ   種ヲ蒔カナイ霊   荒野ノ春   」

  1
A!ルビの不在が熱源として下弦のTAIYOOに抱かれている.原罪AM6:20の光ニ
4trackの ....
花はそのままで美しい
草木もそのままで美しい

根も葉も茎も枝も美しい
葉が還る土も美しい

あれらは光の受け手である


ケイソウはそのままで美しい
渦鞭毛藻類もそのままで美しい ....
水に溺れて
魚は魚でいられる

空に溺れて
鳥は鳥でいられる

土に 木に
溺れて
虫は虫でいられる

世に溺れて
人は人でいられる


ともよ ともよ
私たちは
 ....
いつだって空は俺の庭だったよ
無法なソ連の女パイロットが飛び交うときも
嫌味な米軍野郎が進んでくるときも
空はきっと俺たちに逃げ場を提供してくれた

あるとき攻撃をすりぬけて雲の上に出て
 ....
目覚めのあと 君は ポケットに
物語を入れて 歩き出す

星達がかすれてゆく 
夜明けの波が 
足跡を消す前に

渚でひろった卵の殻を
見つめても
思い出せない家路


 ....
                私は大きな蝶の仮面で 
                  あなたは骸骨                                      
        ....
切り刻め
春を
芽吹きを
生え初めたばかりのあわい下草を

切り裂け
よく研いだ鉈で
大地を
老いぼれた大樹を
枯れながらまだ生にしがみつく老骨を

一刀両断されたきみの住まいに ....
るかさんの自由詩おすすめリスト(1778)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラニィ- ふるる自由詩3*06-3-21
輪郭に、沿う- A道化自由詩306-3-21
ぽえむ君−誕生−- ぽえむ君自由詩15*06-3-21
88%- 大覚アキ ...自由詩206-3-20
_草_原- ふるる自由詩2*06-3-20
約束- 蓮見自由詩306-3-19
すぎゆく- 砂木自由詩7*06-3-19
たとえばそこに- 夕凪ここ ...自由詩9*06-3-19
さよならをうたう少女のお話- 夕凪ここ ...自由詩2*06-3-19
おでかけ前狂想曲- むらさき自由詩4*06-3-19
クラウチング_-f.version-- umineko自由詩6*06-3-18
香春盆夢歌(かわらぼんゆめうた)- 恋月 ぴ ...自由詩16*06-3-18
でふらぐ- クリ自由詩206-3-18
三月- 大覚アキ ...自由詩406-3-17
同じ空の下で- いとう自由詩17*06-3-17
愛の幽霊- チアーヌ自由詩406-3-17
よるはなし- 夕凪ここ ...自由詩1*06-3-16
水底の二月- 山野キノ ...自由詩206-3-16
空間状のひと- A道化自由詩606-3-16
空景- 霜天自由詩506-3-16
欲の物語- アンテ自由詩16*06-3-16
見知らぬぼくらへ- 青色銀河 ...自由詩206-3-15
はるかの_宿- 砂木自由詩10*06-3-15
清潔な朝、ガーゼ- 六崎杏介自由詩206-3-15
たとえないばなし- 小池房枝自由詩21*06-3-15
いられる_?- まどろむ ...自由詩5*06-3-13
ようこそ_新米くん- 佐々宝砂自由詩506-3-10
銀色の途- まどろむ ...自由詩5*06-3-8
______________________ロンド- ふるる自由詩9*06-3-6
冷蔵庫の扉に貼ってあったメモ- 佐々宝砂自由詩1206-3-6

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