かよう こない てんめつ
つづく からだ たちかげ
さらへ みえる くろつち
おおう まぶた ゆきとけ
ねたて ふんだ ざらじゃら
ひえた といき さまされ
なぜと ....
青いリボンが似合ってる
テディベアを抱いて
恋の炎を静かに燃やして
君の顔を見て
静かに告白
月がちりん、と
揺れました。
笑っているバカ男と
笑ってないバカ男
右手ではしを持つバカ男と
左手でちゃわんを持つバカ男
プランターにラクダの名前をつけようとするバカ男と
ささみと胸肉のあたりでいつもうっ ....
猫が踊るから
物心つかない時
レモンのあらかると
おひさまのしたでおひるねです
いつかの腫瘍が
ごろごろしてる
舌根のあたり
ゴージャスにおやすみ
宝石なんかも
ちりばめてさ ....
ホラー映画をみた
何十本も、何百本もみた
ホラー映画が好き
みてるとなごむ
安心する
死んでる人間より
生きてる人間のが
何百倍もおそろしい
空想のこわさより
いまの ....
桃いろをうつす銀 青をうつす銀
たちどころにいりまじり 夢心地
息づく闇の何処かで
黒髪の 解かれる気配
ほのかに 立ちまようのは
知らない花の香と
やわらかな水の ....
あの子が私の為に林檎の皮を剥く
くるくると細く長く
細く長い指で
それはやっぱり途切れずに
あたしに笑いかける
林檎の皮を最後まで切らずに
くるくると剥けるあの子
を ....
<
では皆さん、生ハムをチーズで巻いて下さい
先生、チーズを生ハムで巻くのではないのですか
いえ、生ハムをチーズで巻いて下さい
先生、生ハムはチーズでは巻けないと思 ....
うおおおおおっ!
何か!今日の!バカ男!すごいよ!
すすすすすすすすっごーいよ!
エナジー?が?みなぎっている感じ!超!そんな!感じ!
発電所?っていうの?小豆島?っていうの?
がお ....
行き場のない若者たち
死に場のないオトナたち
行き場 それは 生き場
生き場 それは 死に場
命をかけて死を守る
死をかけて命を守る
個のためではなく
誰かのために
喪 ....
うそつきオバケが一匹いて
昔からうそばかりついていた
本当と嘘とを半分ずつ混ぜ込んだ
絶妙なうそ
うそつきオバケのおかげで
絶対にばれないうそつきになった
けどなんでだろう
心がこん ....
メリーゴーランドの輪の中に
入りたくて
足をばたばた
地団駄踏んで
泣き喚いてた
でも
メリーゴーランドは
側で見ていたほうが
ずっとずっと良かった
瞬く間に
ホームは行く
狼は走る
涎と舌を垂らし
加速する列車を追いかける
黄金色の眼光
離れ小島の青船
点々と帆を広げる
君が去ってゆくのか
僕が去ってゆくのか
フラット ....
君がお風呂で
お湯が水になるまで
待っていたことを僕は気づかなかった
君は泣き
水があふれそうなくらい増えていて
そのうち君は水に溶けて
紛れていったのにも気づかなかった
僕はう ....
己の中の血がどうだとか言って悲観する奴は嫌いだ。
それを見て(知って)一緒に涙するような奴も嫌いだ。
カムもできねぇような腰抜けも嫌いだ。
だったら認めさせろ。それが全て ....
とおくへ
たびだつ
そのまえに
わたしを
ちからいっぱい
だきしめて
ちからいっぱい
ちからいっぱい
ちからいっぱい
わたしのからだが
くだけちり
とうめいになって
....
母の日に初めて
カーネーションを買いに行く少女は
黄色い喜びを
こっそり抱えている
途中でなくなってしまうことの
ないように
自分の貯金箱を
壊してしまったことは
誰にも言わないで ....
手のひらの中に
そっと星を隠していたら
夜になって光りだし
銀河系宇宙であることが
ばれてしまった
それは蝶のように
よぞらをかざって ....
天動説の子どもが増えてるらしいのですが
それはまったく自然なことです
地球が回っているのだとしても朝が来るのは退屈なのですから
僕はお布団で魚になって
箱舟に乗ったかあさんとはなしをします ....
朝、お弁当を作っている途中
全部忘れてしまい
手を止めた
何もない
まっしろ
あれ、何だっけ、えーとえーと・・・・
何だろ
今、何か思い出した
全然知らないことを思い出した ....
雨が降っています。
粉のような雨が、とても幻想的です。
クソみてぇに切羽詰まって、喚きそうになりながら。
俺は留年しないように、勉強している。
「テストなんか要らねぇ」っつっても、学校は要 ....
耳元で
指に巻かれた髪が
音もなくほどかれるとき
少しの沈黙が欲しくても
あなたは
何事もなかったように話をつづけて
僕は
一語を味わうゆとりもなくて
また
その髪が
....
詩人は
寂しい
詩人の
友人は
もっと
寂しい
報告、報告、報告、報告
報告!
大ほーこーく!
今日、バカ男、空を飛んだよ!
背中から赤いつばさが生えてさ
こうっ、すいーっ、すいーって
つばさは白いほうがイカスよなーとか
うー ....
あなたは届いたり
届かなかったり
する
ふゆのなかでは
わたしはあなたにもぐり込んだり
息をとめたり とめなかったり
する
わたしは海のように
いくつもの約束を
忘れたり
....
何時からか此処に居る
ふと気付いたら其処に居た
僕をじっと見てるんだ
僕が何処かに行こうとすると
必ず先回りをしている
僕を付回さないでくれよ
お前自分の家に返りな
お前 ....
桜並木の堤防沿いの道
一人の少年が走っていく
後姿にすばらしく
映画のような櫻吹雪
「少年よ!走っていけ!」
見送る私の後ろから
初老の男が叫ぶ
振り向く私に
「言っちゃ悪 ....
静寂が満ちるのを待つ
あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている
手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
<雪見カンガルー>
どうしても雪の白に溶け合わない
自分の体を恨めしく見下ろすと
袋の中で子供たちが
凍えながら見上げている
<嫌がるラクダ>
ラクダのコブは脱着可 ....
さてさて。。。両の腕まくり
かあさん残したくれた味
思い出しつつ逢いに行こう。
蓮根、牛蒡に人参を
ごしごし綺麗に洗ったら
トントン乱れに切りまする。
色とりどりの野菜達
お鍋に ....
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