酔っ払うといつも
私をベランダに連れ出し
あの星を見ろ
と言う
あの星たちを見ろ
冬の方が空気がすんでいるから
星が大きくキレイに見えるんだ
そんなこと
今の私(ベ ....
仕事をやめたいやめたいと毎日泣きそうな顔で
働いているCさんは
今年で勤続十年表彰されて金一封
旦那と別れたい別れたいと
言いつづけたHちゃんは
第二子ご懐妊つわりも軽く順調
親な ....
まよえるこひつじも
まよえるたましいも
まよえるさらりーまんも
まよえるしょうがくせいも
まよえるおくさんも
まよえるかえるも
まよえるさつじんきも
まよえるつばめも
まよえるしゃちょ ....
あした あさって しあさって・・・
この先 いくつ暗い夜を越えても
もう あなたに辿り着くすべはない
ことばは 何もいらないから
長い時間も 取らせないから
あした 行ってしまうのな ....
今日も宇宙人の夢を見た
夢に出てくる宇宙人は
いつでもちょっと怖いから
僕は全速力で走って逃げるけど
出来ることならもう
夢の中でも本物でも
宇宙人にはあんまり会いたくないな
....
堤防の途切れたところ
銀の自転車が一台
サドルの向こうには
丸石でできた人工海岸
波打際に座った二人
明かりを落とした観覧車
駐車場のオレン ....
・主人公
手品が得意 名は呼ばれない
・恋人
四六時中怒っている
・停留所でバスを待っている人 ....
死にたい死にたい
と言うてたが、すまん
ありゃ嘘じゃ
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電車に揺られて
晩飯に喰った胃の内 ....
どうしたんですかあ?
返事がない
どうかしましたかあ?
やっぱり返事はない
道の真ん中にうずくまっている人がいたから
バカ男は声をかけたんだけれど
きちんと見たら大きな岩だ ....
下り坂は
南を向いていて
西に緩やかなカーブを描く
早朝
陽の当たる坂道を
桜並木のある坂道を
幼い彼は箱を抱えて歩いていた
簡単な恋をしていた
簡単な悩みもあった
け ....
あ、ねぇねぇ
今時間ある?おっけ、時間あるね?
ちょっと頼み事聴いてくんね?
いやいやいやいや、難しい事じゃないってばさ。
ちょっと聴いてよー!
えっとさ、ここんトコ、踏んでくれね?
最近 ....
閉じたまぶたの裏側に
涙が透明なまくをつくるとき
あなたは
色褪せそうな今日を
濡らさぬように浮かべます
同じ空の下には
それぞれの時が流れていて
それはけして
噛み合うものではないけれど
どう ....
船で行きました
ああ、あの空へです
あの、虹の橋をくぐって行きました
雲の波に乗って・・・・
星は夜光虫のようでした、まるで
月は灯台のようにあたりをてらしていて・・・・ ....
プッチンプリンを私はなぜプッチンしないのか
ということを
私は考える
そこにあるもの
望まれるものを
なぜ私は享受しないのか
もちろん
それなりの理由はある
プ ....
夜中にあんたのケータイが鳴って
こんな時間に何事かと思って
目が覚めて
何やら深刻な顔で
会話してるのを横目に
寝返りうった振りしてたの
「ちょっと待ってて」って
誰に言ったのか ....
走って行くぜ!走って行くぜ!
真夜中少年団!!
飛んで行くぜ!飛んで行くぜ!
真夜中少年団!!
俺達は思った以上に繊細で
打たれ強くなんかなかったんだ
それでもフラフラの足で
毎 ....
昨日の昼に桜を見に行きました。
桜はふわふわと空間にういているようでした。
水面には、桜が反射されていて
なんだかだまされているようでした。
無作為に、桜を指差した方向に
酒を飲むサ ....
さよなら、ブラジャー
白くて
可愛い布切れでした
もう誰に着けられることもなく
誰に脱がされるわけでもない
ブラジャー
風に吹かれて
善光寺参り
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい
僕が彼女を忘れていないように
それ ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。
あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
届けば 遠ざかる
のばせば ねむり
もう 見えなくなるのだろうに
悲しむ 半分の鎧を きたまま
まきすぎた 噴水の 熱さだけ
ひいた拳には さすられた 痕
満ちていく ....
その確率で失うものがあるのなら
その確率で得られるものも
きっとある
味わった悲しみは
次の喜びを増すためにあると
誰かが言っていました
先日花見にでかけたのですが
今年の桜は遅く満 ....
君と手をつないで見てる赤い空 春の毒皿どこまで喰らおか
満ちてゆく月を恨みつその日まで素知らぬふりで花摘む逢瀬
かの人を心で百度斬ったとて力なき手は髪を梳くだけ
つい ....
自分にとって嫌な出来事
いつか笑って思い返す日が来たら
いいな
そんな日は僕にとってスッキリした一日になるんだろうな
やっと 消化 出来たんだから
フォマルハウトは
秋のひとつ星
夏空の賑やかさも
冬空の荘厳さも
そこにはない
暗い南の空低く
それでも
確かな光を放つ
フォマルハウトは
孤高の星
でも
あなただけ ....
{引用=
君の肩は
月に照らされ
雲の燐光から
さくらは
降りそそぐ
古城の堀江
そのほとりで
ぼくたちは
過ぎ去りし
思ひ出を
浮かべている
....
同棲は忙しい
共働きの僕たちは
家事の分担がうまくできてるのだろう
炊事洗濯家事掃除
なんて昔のヒトはうまいことを言ったもんだ
働いているあなたを思いながら
掃除をする僕は
きっ ....
毎日見慣れた部屋の中で
いつもと少し
違う私になって見ようなんて
時間も いつもとは
少し違う角度で流れて
早いうちに片付けも終えて
それも気が向いたところだけ
テレビ ....
キャラメルを、1粒
ちょうだい
ことばなんかよりもずっと
ひかるから
そしたら
手さぐりでも、歩ける
包み紙は、きっと
捨てない
愛してる、って
100万回叫ばれるよ ....
桜草の花一輪
5枚のハートが
恥らうことなく
精一杯心をひらく
小さな花に
凛とした意地を感じて
思わず息をのむ
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