立ち眩みがする
  ぼくは街の中でしゃがんでしまった
  しばらくそっとしておく
  歩けない
  アヒルのようにも
  吐き気はない
  街が回りだしたのだ
  さけびたかった ....
おーい、バカ男ー
って誰かに呼ばれて
はーい
って返事をしたから
今日はもう淋しくないよ
ってウソの落書きをした
バカ男、女の人が好きだよ
男の人も好きだよ
人のことはみんな好き
でも、やっぱりもう春だから
女の人に恋をしなさい
って、偉い人が言ってた
道を歩いてて
裸の女の人が落ちてたら
 ....
遠く、遠く、遠い場所で
何かが揺らめいている
ように見えるんだ
そして消えるんだ
追いかけないんだ
そこにいるんだ

交接、の前の
寂しさが好きだ
触れる直前の、一瞬の孤独
 ....
病院の待合室で
子供をお利口にするための薬を
待ちながら
私はどんどん小さくなって
周りがどんどん大きくなって
それとも私が透明になっているのか
どちらかはわからないけれど
私の存在 ....
くま っころころ
まく っかぜ

きいろの
おくれげ
ひそめた
えりもと

とんでけ
とんでけ
なきむしも

ころっころころ
けりけん ぱっ
朝 あなたは やって来て
部屋の そこここは せせらぎ
時間は 急速に 速くなり
そうして あなたの声の他は 何も透らなくなり

僕の呼拍は 透きとおり 僕は何も 思わなくなり
愛が 部屋 ....
おまえ知っとるか 蝙蝠ゆうのはな
超音波出しながら 飛んどるんやで

そんなん知っとるよ
ウチのお父ちゃん 鉄橋の修理してる時に
蝙蝠の超音波にやられて 落っこちて死なはった って
お母ち ....
君と出会った時
君の唾液が太陽で光ってキレイだった

早くセックスをしよう
君は口づけで背骨を拭いた

あらかじめ無い未来
僕たちのいるところは

あらかじめ
遊園地なんか ....
悲しいからこそ美しかったり
美しいからゆえに悲しかったり

愛しいぶんだけ憎かったり
憎いけれど愛しかったり

優しくしてるのに傷つけてしまったり
傷つけたいのに優しくしてしまったり
 ....
今朝も電車の中で
僕はすし詰め
くたびれた背中のお米達に
すき間なく囲まれて
まぐろの気持が少しわかった

目を閉じると
あのきれいな木目の板へと
運ばれてゆくのを感じる

「 ....
生まれ落ちたのは下町だった

色褪せた写真のように
どれも茜色に染まっている
真昼の公園も
二間のアパートも
父親が働いていた小さな町工場も
視線の先には
いつも人がいて
ろくろ首の ....
   朝3:26分起床
   いまは食事を取ったところだ
   パソコンを開くと私信が5通来ていた
   こんな真夜中に
   ぼくの作品を読んでくれるなんて
   ありがたいとおもう
  ....
5年ぶりに部屋の大掃除をした

出てきた物は
いらない書類
大量のホコリ

あなたの名前が彫ってある
銀の指輪


ずいぶん酸化していたので
昨日買った銀磨きで拭いてみた

 ....
ブラウン管の向こう側で
怒り狂った朝鮮人兵士が
日帝を嬲り殺した
血まみれのその銃剣で
何時か俺も刺されるんだろうか


昇り行く朝陽を眺めながら
希望なんて名前の煙草を吸う
一等素 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
  

   あまり淋しいから
   ひとりで寝ている
   
   午後15時10分の憂鬱
   外は晴れている

   これから風呂にはいる
   温もればいい

    ....
鉄のようなキンキンの朝には
チョークを引いてやるんだ

真っ赤なセルスイッチを押せば
エンジンに真っ赤な魂がきらめく

躍動するバルブとピストンは
こっそり胸の奥に秘めてるぜ

僕は ....
 

  まだ夜は明けない
  カーテンも開けない
  日曜日は明日のことが気になる
  開放感はない
  ちょっと気が重い
  体調も気になる

  だが休みには変わりないのだ
 ....
ぼくは
火星の永久凍土の中で
10億年以上
このままの姿勢でいる

ぼくは
なぜこんな所にいるのだろう

全く
解らない

1億年に一度の頻度で
異星からの
メッセージが届く ....
ひとりで、
ベランダに腰を下ろし、
F-22米軍戦闘機の、
プラモデルを手にして、
雲のない、
午前の青空を見る。
(わたしの両手が湿っている)
あたたかな風は、
わたしの、
首筋か ....
ぼくが自炊する時によく使う副詞
「ケツが割れるほど」ナツメグを摺りこんで
「気がちがうくらいに」コショウをふりかけ
「めまいがしそうなほどに」焼酎をブチ込みます

猫のフクちゃんが匂いを ....
近くのスーパーで2480円で買った
ドリアンが いい具合に熟れたので
苦労してむいたら その匂いで
カミさんが騒いで 赤んぼが泣いて
しかたなくベランダで立って食した

昼食はクサヤの ....
しあわせ村の村長さんは
昨日のことをすぐに忘れる

村の人口は減少してるのに
新しい学校をつくり
新しい文化会館をつくり

そんなこともすぐに忘れて
今は道路をつくることに夢中だ

 ....
     まだ未明である
     カーテンは閉じられたままだ
     あらゆる可能性がある
     土曜日には
     未来がある
     音楽を聴くのもいい
     ビデ ....
肌刺す雨。
独りで歩いた赫い森。
引き返すことも引き戻すことも為らず。
感情は法悦した。

記憶鮮明。
視界不良。
雨、つたう頬。
息遣い、手に宿る。

森に眠る死体は ....
  {引用=今も変わらずに花の名である人へ}


  きっと気紛れに入れたのでしょう
  桜の花びらが
  はらりと、
  不意に零れ落ちたので
  もうどうしようもなく立ち尽くしてしま ....
 

  若草色のミニの少女が
  夕暮れのバスに乗り込んできた
  バスがパッと明るくなった
  バスは海まで
  直行する

  ばら色のミニをはいた少女ッがひとり
  明るいバ ....
許したと思っていたことを
許せてなかった
忘れてしまったと思っていたのに
忘れられなかった


台所で
風呂で

ふっとひとりになる
重ねてゆく日々の小さな落とし穴のような ....
深夜シフトのコンビニ店員は
今日も、自動ドアの向こうにいる

23時から8時まで
これ以上にないほどダサい
緑とオレンジのうわっぱりを着て
レジを打ったり、品出しをしたりする
とても、と ....
千波 一也さんのおすすめリスト(7730)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
街が回りだしたのだ- 天野茂典未詩・独白205-3-2
落書き- バカ男自由詩7*05-3-2
- バカ男自由詩7*05-3-2
セックスの話をすると腕が痺れるのでセックスの詩を書こうと思う- いとう未詩・独白12*05-3-2
なんてことない一日- 初代ドリ ...自由詩8*05-3-1
みちくさ- 砂木自由詩5*05-3-1
指先のソネット- tonpekep自由詩6*05-3-1
蝙蝠橋- 大覚アキ ...自由詩405-3-1
両足が無い人用の遊園地- 瓜田タカ ...自由詩805-3-1
背反- 大覚アキ ...自由詩305-2-28
すし詰め- 服部 剛自由詩11*05-2-28
東京_(1974〜)- ベンジャ ...自由詩4*05-2-28
ローカルバスに乗って- 天野茂典自由詩305-2-28
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竜宮城は江ノ島からも行ける- 天野茂典未詩・独白305-2-27
火星の山椒魚- 043BLUE自由詩105-2-27
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桜便箋- 嘉野千尋自由詩13*05-2-25
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嘘つき- 大西 チ ...自由詩12*05-2-25
24hours_Open- うめバア自由詩905-2-25

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