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 (カテゴリの分け方が難しい。これはここでいいのかちょっと不安です。)

 小さい頃の私はとても気難しい子供だった。好き嫌いも激しく、頑固で、寝つきも悪かった。よく親に「山の中の一軒家で暮らせ!」 ....
「タンバリンをね
買おうと思っているのよ

できれば
きれいな色がいいわ
菜の花色の黄色とか
桃の花のようなピンクとか

ターンターンって
飛び跳ねるような音が鳴ってね
パリョーン ....
写真の中には
シマウマがいた

写真をとったら
あの人はシマウマになった

シマウマの飼い方を私は知らない
せめて
ロバとかポニーだったらいいのに
町並みにもなじむかもしれない
 ....
「薬を飲み忘れたわ!帰らないと」

マンボウを見に
水族館へ行こうと
誘ったのは彼女の方だったのに
家を出てすぐ言った

「どこが悪いの?」
「知らないわ、生まれてからずっと飲んで ....
はっと、
目を覚ますと
ベッドの足元に
等身大のアンパンマンがいた
といっても
実物を見るのは初めてだったから
それが等身大なのかどうか
本当のところはわからない
つやつやのほっぺ
 ....
オレンジ色のワンピースを着て
散歩に行こう
目的はないけれど
一緒に行こう

あなたは

「心が血でいっぱいだ」

と書いていた

あなたの目に空が何色に写るのか
私の顔がどん ....
桜並木の堤防沿いの道
一人の少年が走っていく
後姿にすばらしく
映画のような櫻吹雪

「少年よ!走っていけ!」

見送る私の後ろから
初老の男が叫ぶ
振り向く私に

「言っちゃ悪 ....
病院の待合室で
子供をお利口にするための薬を
待ちながら
私はどんどん小さくなって
周りがどんどん大きくなって
それとも私が透明になっているのか
どちらかはわからないけれど
私の存在 ....
便所の少し湿った床を
のた打ち回る
吐き気を抑えて
私は
言葉にならない
叫びをあげながら

「心を返せ」

冷たい床
薄汚れた染み
薄暗い便所の中で

喉の奥にあるはずの
 ....
千波 一也さんの初代ドリンク嬢さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今日、分かったこと。ちょっと安心した- 初代ドリ ...未詩・独白407-9-29
踊り子タンバリン- 初代ドリ ...自由詩9+*06-1-19
幸福な妄想- 初代ドリ ...自由詩10*05-9-7
忘れんぼうの水族館- 初代ドリ ...自由詩10*05-8-26
拒絶された切れ端- 初代ドリ ...自由詩13*05-4-14
心が血でいっぱいだ- 初代ドリ ...自由詩7*05-3-26
父や、母が死んでも走り続けろ!- 初代ドリ ...自由詩4*05-3-7
なんてことない一日- 初代ドリ ...自由詩8*05-3-1
そして、私は鏡に向かって笑う- 初代ドリ ...自由詩6*05-2-17

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