一、十、百、千の夜を 君と、
越えてゆく ほら、あれは、果てだ と言う
一度だけ、と願った でも、
もう一度、
あともう一度、
お願い、もう一度だけ。
....
思いも寄らず
潤いすぎれば
うっとうしくも重たくなる時があり
そんな状態では
さっぱりとかわいてみたくもあり
それでいて
方法も知らない
わたしは
煙草に火をつけて
遠い夢を静かに吹 ....
わたしの部屋にある目覚まし時計は
いつも笑っていて
元気で
わたしはそれを見ると
哀れな気持ちになる
持ち主が
こんなにしょぼくれた気持ちで
日々を過ごしているのに
けなげに目覚めの時 ....
ひ ゆるめば
あかされぬ 水平線 の
語り 眠らせる 睡蓮
トレモロ
頬 寄せれば
いななく しらかぜ の
うちつける 火 の 扉
飛沫 で 消して
そこ ....
空いている電車に乗り 席に座る
駅に停まり 駅を通過し
また駅を通過し 駅に停まり
車内は次第に混んでくるが
他の席はどんどん埋まってゆくが
私の隣はいつまでも空いたまま
誰も座ろうとはし ....
大切なものを失くしました
良く晴れた日のことです
まだ記憶だけが鮮明に残っていて
もしかしたら
あなたのことかもしれません
それはそれで
とてもいい歌だと思いました
....
冷蔵庫のせせらぎが
耳につくほど
今夜 静かな孤独を味わおう
見たもの聞いたことが
まったく無駄になるほど
自分の鼓動を感じていよう
気がつけばいつも生活は
まるで ぬ ....
かちにげはずるい
9月は考え込んだ
8月のやつったら
いい思い出だけ残して
いっちまった
かき氷
カラコロ、下駄
「髪型、かわいいね」って言ってた
あの人・・・
カエルの鳴き ....
わたしたち
しんだひとのこと
わすれちゃった
おぼえていても
きえてしまうの
だからもうゆめもみないし
うまれてきたものだって
ふくざつなの
あやしいおしえはないけど
かわい ....
目の前に 分かれ道・・・
どちらへ
答えが見つからないまま
さて、 もう一度 覚え直しの
い ろ は に ほ へ と
....
気がつけば いつだって夢を見て
そんで また 憂鬱になってるんだ
本当は 仮面ライダーになりたかった
(ウルトラマンよりも)
赤いマフラーを 首に巻きつけ びゅううんと バイクを唸 ....
人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける
+
いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう
+
....
あなたとだから
おんなのこどうし
わたしたちの休日
オンナでいるのも楽しいけど
あなたといると
片思いが趣味だったころの
おんなのこ
に戻りたくなる
ガーベラはピンク
ケーキ ....
あなたが、サングラスをかけた顔が大好き!!
久々に胸がドキドキした
胸がドキドキしたのは、カッコイイて思ったからだけじゃない
あなたの素顔は、私にしかわからないんだと思うと
周りの女の子よ ....
絶対に届かない
ためいきぐらいの小ささで
タバコのけむり
朝焼けに向かって
のろしのように、上げてみる
この思いが届いても届かなくてもいい
罪色の花が薫ります。
あやまらなくては
いけないことがあるのですが、
これは秘密。
わたしは、わたし
これ以上これ以下でもない事実
ああ絶望を失った
その時から過ちは秘密となり果 ....
宣告を受けた日
私たちは意外なほど冷静だった
それはおそらく
屈強な父の姿には癌という病名が
あまりにも似つかわしくなかったからで
父はいつもの如く寡黙だったし
私 ....
ビジネスホテルの白い天井に映される
窓枠の形は青白く
夜の闇にある光源を証明します
いつしか街で一番高いビルの
冷たく四角い丘の上で
僕も証明されたいと立ち尽くすのです
月 ....
秋の夕暮れを過ぎて
白熱灯のオレンジたちが 時間にいかりをおろした
らせんにおちてゆく綿毛の夜
雑踏の生きたたましいを ちょっとぬすんで
二の腕や首すじを やわらかくかすめる
ワトソン紙にに ....
お茶をいれましょう
このひとときが素敵
緑の森を連れてくる葉っぱに
深呼吸
ヒトハダよりも フタハダの
温かな水で
ふたりぶん
カップは
お気に入りをひとつ ....
もう一度、始まるのです
そう言って眠り落ちる人
危なくはないですか
休みたくは、ないですか
瞼の裏側の静かな暗闇で
一人で旅に出るそうです
朝までには戻るから、と
その人は
積 ....
はらからの反対語ってなんだろう。実はずうっと考えています
日本語の何を愛好するんだろう。やっぱりずうっと考えています
我はシサム我はヤマトンチュ国の名は知らない彼女のカイビガンだよ
西はイリ ....
何があったかも 何でなのかも いわないよ
ただ 今は 流していたいのだもの
ポンポン と 肩を叩くキミに ボクは 言ったさ
顔が真っ赤に はれてるのは さっき食べた プルコギが ....
{引用=
夜更かしの 扉を開けた 明日という日
重たい まぶたに つっかい棒
ぱちくり ぱちくり
とろ〜ん
とっとっとっ と
言わけの できない にが笑い
}
玄関の隅に
白い蝶が 逝っている
ちりとりに さらい
外へ
いつもと 変わらぬ
朝が はじまる
仏前へ 供えるご飯
今日一日の無事を祈り
自分も 食して
....
細い道を一人で
ひっそりゆっくりあるいていると
背中をつめたい汗がするりとながれ
自分がほどけていくのがわかるのだ
おだやかにあれ
かぜとともにあれ
朝を生き 夜を生き
かぜのなかに ....
ドビュッシーを聴く
なんとなくの気分で
なんとなくの夜
泳いでいると ちくり
ふいに
音楽が死んだらきっとかなしい
なんておもってしまって 私
父が
美意識の問題だね
といっ ....
抜き打ちに
昼が訪れて
僕は
誰にともなく
やあどうもというが
答えは空っぽの家に
自転車のブレーキの音が
キュウキー響くだけで
僕はためいきをひとつついた
昼はおとなしくしてい ....
早朝の新しい街フラフラと酩酊の吾と泥酔の君
ヤケ酒を甘いミルクの味に変え、溶けゆくようなマイナス思考
いつまでもバカでいようぜ俺たちは。今朝の誓いの刹那のきらめき
“青空が目に刺さる ....
あの日も汗を見ていたのは
水色のユニフォームと白い靴
時の詰まったタイムカードに
行儀よく刻まれた青紫色の印字
晴れた夏にタオルを投げ捨て
雪の日も半袖は変わらず
(腰に装備し ....
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