すべてのおすすめ
たくさんの資料に埋もれて君に愛を告げた分室という部屋
僕の住む街を指でなぞれば指紋が乾く空のない地図帳
こけしを削って食事に入れ続けた、母は父に何の復讐
ひとことで言 ....
小さな人が困った顔をしていた、きっと困っていたと思う
ケチャップでしょうかマヨネーズでしょうか幸せにいつも足りないのは
君と手を繋ぎ星空を眺めていた一面のペンギン畑
自転 ....
パンパカパーン
重大発表決定!
バカ男の考案した幻の獣についてしゃべっちゃいます
頭はシマウマ!おおっ!
身体はペンギン!ステキ!
右のハサミはカニ!
左のハサミは ....
もう大人になった気がして二本足で立つことにした誕生日
「生命線を持って生まれたかった」スクラップされていくロボット
大福だと思って食べたら素甘だったという悲しみを背負う
....
ガソリンスタンドで働く父のために埠頭で釣りをする母
サンドウィッチにはさまれたクラゲがただ干からびていくのを待ってる
ヒツジの皮を被ったケダモノだが牙はすでに抜かれてし ....
どうしたんですかあ?
返事がない
どうかしましたかあ?
やっぱり返事はない
道の真ん中にうずくまっている人がいたから
バカ男は声をかけたんだけれど
きちんと見たら大きな岩だ ....
バカ男、お腹すいたー
お腹すいたよお
バカ男、お腹すいたってばー
お腹すいたよお
ええっと、誤解のないように言うと
二回目と四回目は
オウムのピー君が言いました
ピー君は他に ....
風呂上りの一杯がうまいと言った父は二度と出てこなかった
キリンが大量発生した日は知らないものに名前を書いてた
「呆気なく過ぎ去っていく春」と落書きされた犬が可哀想に
....
大声で花粉症の話をするおとなになどなりたくなかった
雑踏でふと耳をすます。どれが僕の足音かわからなくなる。
工事の人が標識と同じ格好になった。さっき一瞬。
ゾ ....
空を見上げながらぼーっとしてると
バカ男って美味しそうだね
ってよく言われる
試しに手の甲を舐めてみる
何だかビミョーにしょっぱい
空の味は
こんなんじゃないと思うけどなあ
....
楽しいショーの始まりだ!と言いながら僕らは産まれてきたはずだ
僕に名前が無かったころ、魂は行き先を欲してなかった
たくさんの人、たくさんの名前、溺れそうになって君の名を呼ぶ ....
色エンピツのセットを開けると
母さんは黒い色と並んでいつも一番長い
そして一番きれいだ
こんなきれいな母さんを使うわけにはいかないから
やっぱり母さんは一番長い
バカ男さあ、昔、母さ ....
父さんと二人で散歩に行く
父さんに水を入れると
喜んで太陽の光にキラキラしている
しばらく歩いて河原の土手で一休み
河川敷では子供たちが野球をしている
ねー、父さん、
バカ ....
ペットボトル
父さん
色エンピツセットの中で一番きれいな赤色エンピツ
母さん
観覧車の置物
兄さん
粘土
妹
テーブルに並べて
バカ男はいつもの席
....
モズクガニのことを考えながらパスタを食べる深夜のデニーズ
明日の朝何を食べようか、と手をつなぎ 春の屋上からダイブする
バスに乗り行ける所の限界は終点までと終点で気づく
....
バカ男が考えた夢の乗り物
「新聞紙ぼうし」
新聞紙で出来たぼうし。スイッチを押すとマッハジェット
で空を飛ぶが特定の高度までくると溺れて、自分が魚であ
ることに気づいて焦る。
....
公園でバカ男は一人ゴミ拾い
ぐふふ
ゴミ拾いをする→バカ男はいい人→見ている人も
そう思う→バカ男、総理大臣→世界征服→世界統
一→ゴミのポイ捨て禁止条例を制定→公園がきれ
いに ....
脂肪がもーえるー
つーきよーの夜にー
バーカ男は歌をうーたいますー
(巨大なカピバラごそごそ)
空はひろーくてー
星はきれーいでー
でーもカーテンが邪魔なんですー
(巨大 ....
バカ男、三色ボールペン、バカ男、全自動洗濯機、バカ男
現代用語の基礎知識、バカ男、ポケット、バカ男、ポケッ
トの粉、バカ男、クマのぬいぐるみの右目の傷、バカ男、
ポスティング、バカ男 ....
もしかしたら、バカ男の正体はカメかもしれないよ
おっきな甲羅を背負ってさー
現代詩フォーラムにログインしてカタカタとキーボードを打つ
おおっきなカメ
おい、バカ男、それ何のダジャレだよ ....
バカ男、女の人が好きだよ
男の人も好きだよ
人のことはみんな好き
でも、やっぱりもう春だから
女の人に恋をしなさい
って、偉い人が言ってた
道を歩いてて
裸の女の人が落ちてたら
....
俺、バカ男
今朝、電車食った
人の骨、のどに刺さったよ
だから人、電車から降ろしておいて
って言ったのに
バカ男、痛いのいやだよ
痛いの嫌いだよ