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                    2007/04/19

集団面接で気力体力此処の街が好きですと言ってのける街灯の下には
おびただしい数の虫の死骸や吸い殻やガムや蹲った人たちの影が黒く
 ....
会話は
なんで成立するのか
ボエケットの帰りに考えた

共通の認識があって
共通の感性
共通の世界に住んで
穏やかな気持ちで居れば
ことばは要らない

迷惑な三角帽子
巫 ....
ピアノ、ピアノ、ピアノ
ピアノが招く
ピアノの国へ
音から生まれた
音の鳴る子が死んでいく
生まれることが寂しいと
音の鳴る子は死んでいく
船縁叩いて鳴るピアノ
ピアノの国から
ピア ....
ほほほと笑う

かにかにかにと縋る

草臥れた王様たち
不満だらけの猫
傷ついたサソリ
みんなの地球が
細くなるね
鉛筆削り

お金が欲しいと
知らん顔する
僕の良心に
ふ ....
みもふたもないはなしである

漱石の夢十夜の第一話
おんなはあっさりと死んで行く
おとこは大きな真珠貝を手にとって
庭に穴を掘り埋葬する
死亡診断書は何処にある
埋葬許可書はもらったか
 ....
山月記の中島敦は32歳のときに南洋の信託統治領へ教科書編修の旅に出た

トラック島とパラオ島間は
4発の水上飛行機
朝潮に乗り
2000m上空から
輝く海の
小さい島を眺め
 ....
    
古びた待合室に西日が射して
喉が乾いてやりきれない
安物の扇風機、ぶんぶんと回転し
僅かな逃げ場を隙間なく切断して
夏を愉しんでいる

診察を待つわたしたちの空気は
ついに白 ....
存在の黒い影に向かって石投げた
人の姿になって起きあがり
黙ってこちらを見た

怖くなって逃げ出した

存在の黒い影
街の方に歩いて行った 







---- ....
            
なにもないところから
水を汲み出す作業は
大変きついことです

今日も草臥れたあたまと
身体で
井戸の縁から
底を覗き込んで
あまりの深さに
ため息をつい ....
携帯電話機が振るえている

携帯の裏にはラジオが住んで
テレビを又貸している
テレビ局の小父さんは
金貸しを副業にして
海老や蟹を釣るんだ
来たから釣られたんだと
海老と蟹は信じてる
 ....
タケヤガヤケタ!
新聞紙をひろげたら
焼けたのは竹野の外れ

焼け爛れたタイヤが燻り
きつい硫黄の匂いが林の
中にしつこく漂っている台所で
焦がしてこびり付いた黒こげの
手鍋の底を ....
                   
一昨日の日本GP
500ccレースのファイナルラップ
最終シケインの突っ込みで
阿部典史は、
後輪が滑ったから抜かれたと思った
だけど、K ....
にせウルトラマン


ニセアカシア
にせほたる
似せた裏側には
鬼が出るか蛇が出るか
分からないのが人生
3分間待てないのが餓鬼
ウルトラマンに憧れて
3分前に蓋を開け
麺が ....
どうしたものかね
そういいながら考える

意欲的な思考
刺激的な運動
会則を決める快感
高鉄棒の上で
逆上がりする満足

すべてが
どうしたものかね、から
始まって
登り急 ....
何があっても離さない
手を離さない
堅く約束する声が
一晩中 木霊して
待合室に消えた

内股で歩く癖がついた

堅く口を結ぶのを忘れた

立ち小便が上手になった

放 ....
自己紹介のとき、
オート三輪の詩を募集してます
いい詩がたくさん集まったら
詩集に編んで
刊行したいと思ってますと言った

オート三輪の、
存在自体を知らない人も多くなり
いま ....
なくのはオヤジだ
エンキドゥ
おまえじゃない

音の届くところには
光はない

光があるところには
ことばの木が茂り
キッコロ コリララ
生まれたばかりの
声がする

 ....
囓る
足の指を囓る
囓る
猫の額を囓る
囓る
柱の傷を囓る
囓る
カレンダーの空白を囓る
囓る
固まった真実の躯を囓る
囓る
惚けたふりをする耳を囓る
囓る
駅のホー ....
一昔前には
ありえないことが
当たり前になったと
思いながら仕事している

腹が空いたのを
気がつかないふりして
お昼の御飯を取りにいくと
真っ白でつるつるな
紙の箱に詰めら ....
まもなく一番線に東京行きの快速電車が到着します
あぶないですから黄色い線の内側でお待ち下さい

まもなく二番線を特急電車が通過します
あぶないですから黄色い線の内側にお下がりください

 ....
死ぬも生きるも別れるも
みんな時刻が釘を打つ
閉じた電車のドア開けて
彼女を内緒で乗せてやる
冷たい男の腹に乗り
電車の車輪は空回り
モーターギヤ付きブレーキ掛けて
プラットフォームに降 ....
ひらがなで笑って
カタカナで怒る
漢字で宥めた
雨の中
それでは歌謡曲ではありませんかと
ミズスマシ

北から来たのが
季節風
南風ではありません
いつまでも
バカ言ってじゃない ....
あれ、おかあさん

この花火どうしたの、もらったの


今日はけんちゃんの命日だからね

買ってきてもらったんだよ


こんな暑い日だったのですか


いや戦死公報に ....
西に向かって
連戦錬磨の
新幹線が走る夜

各駅停車で行く
新宿に着くと
黄色い山手線が見える

それは昔のこと
今は見えない昔に
見えない色の
見えない顔して
つながらな ....
もうひとり詩人が欲しいわね
彼女が言うから
もう一人生むことにした

{ルビ同胞=はらから}は多い方が賑やかだ
哀しいときは
兄と妹で手をとりあって泣くのだ

経費のことはまかせな ....
                 

不可触賤民、ミンミン
不可職選民、眠々
不過食選民、民々
ネットの隙間の眠々
なまねこ様はなまねこと
非待時式非交換線群を
軽弾みに爪弾いて
ね ....
文科省認定漢字検定準2級問題集
この一行でも明白なことではあるが
アラビア風の衣裳を着ている余所者
漢字ではないものが一人潜んでいる
それが我が国の文化的な特徴と誤解

    ....
ジャンボと呼ばれて
恥ずかしそうに
笑顔を向ける
強いプロレスラー

無敵なのはブリキのクルマ

強すぎる季節限定の清涼飲料水が
宣伝中の富くじ

裸でも過ごせる夏は
死人が ....
ニートとニートと
小鳥が鳴くが
意味無し芳一
知らん顔
モラルの崩壊
ハラスメントを食い過ぎた

腹の虫を殺したの
次は私の番かしら

バンカラ今朝から 空威張り
威張りだした  ....
茫々と流されながら寿司食いねえと無茶を言う小舟

夏は暑いとキタキツネ川獺潜る裏の川恋が太る柳影

こありくいおおありくい近所の庭にも骨が出る

冬が来たらお終い一晩中祈ってる侍の子孫 ....
tonpekepさんのあおばさんおすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
油断- あおば自由詩16*07-4-20
人の会話- あおば未詩・独白6*06-7-26
ふたこぶ駱駝- あおば自由詩10+*05-10-29
鉛筆削り- あおば未詩・独白4+*05-10-26
この馬鹿野郎!- あおば未詩・独白7*05-10-24
ねこみみをつけたがるおんな- あおば未詩・独白5*05-10-17
主体- あおば自由詩2*05-10-10
存在- あおば自由詩3*05-10-10
井戸- あおば自由詩3*05-10-10
モード- あおば未詩・独白3*05-10-5
椋鳥- あおば自由詩3*05-10-5
ノリック優勝- あおば自由詩3*05-10-5
にせウルトラマン(共作?)- あおば自由詩3*05-10-3
時間体- あおば自由詩1*05-10-2
切断- あおば未詩・独白3*05-10-2
∑(´д`;- あおば未詩・独白2*05-10-2
エンキドゥが泣いている- あおば未詩・独白4*05-9-27
裏口- あおば自由詩7*05-9-24
にべもない話- あおば自由詩4*05-9-22
退黄色の快速電車- あおば自由詩6*05-9-19
電車のお客- あおば未詩・独白3*05-9-17
隙間風- あおば未詩・独白3*05-9-16
花火- あおば未詩・独白11*05-9-10
御台場へ- あおば自由詩7*05-9-9
月夜- あおば自由詩12*05-9-2
ひょうたんマラカス- あおば自由詩305-8-11
いつか暑すぎた日の夏秋夏- あおば未詩・独白5*05-7-21
ブリキのクルマ- あおば自由詩4*05-7-18
箱庭の吟遊- あおば未詩・独白2*05-7-13
夏という季節に- あおば未詩・独白1*05-7-13

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