パートナー
狩心

お互いパートナーは居るけれど
お互い割り切って付き合っている
ほら、真面目な人の前では
いい加減で乱暴に
剥き出しで励めないし
己の糞を撒き散らすのは
躊躇するでしょ

お互い外道になるのが心地よくて
あなたはビンビンで
わたしはジンジンして
祭りみたいで楽しいのよね
滴る液体と吐く息の中で
何もかも忘れて失神しそうになって
それでも生に固執して
二人で混じり合って掴み合って
罵り合いながら
崖から落ちそうになりながら
今にも折れそうな枝にしがみついて
疲れた果てに大の字で笑うのよ

わたしがあなたを受け止めた後は
あなたがわたしを受け止める番
女とか男とか関係なくて
立場を越えて交代交代に平等に
受け止め合う
こんな生き生きとした行為が可能で
許されている地上界なのに
駄目だよとか言っている
神の子達は
自らを縛り上げて
本当はわたしたちと同じようにしたいはずなのに
それに気付かない振りをしているのか
とてもとても可哀想ね
ははは
いやバカにしたわけじゃないの
本当に本当にお気の毒で
悲しくて笑ったのよ

わたしはいつも主体的に生きている
パートナーと全てを分かち合うことができないという
現実も
受け止めることができる
だからわたしは
いくつもの顔と
いくつもの世界で生きていく

でもとある日
隠し事はしてほしくないと言われて
全てを話した
少し悲しそうな顔をして
君は幸せかい?と聞かれて
うん!と満面の笑みで答えた

これからも僕と君の関係は続いていくだろう
今まで以上に深く
理解し合って


自由詩 パートナー Copyright 狩心 2018-04-20 00:49:36
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