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蒼ざめた夢を見つづける者だけの胸に結ばれる純粋星座
いつからか閉ざされたままの実験室
硝子器具たちのあいだの恋の囁き
解かれてはならない方程式を無造作に壁に書きつけ
夜明けに扉を開けて ....
その場所には五人の詩人がいた 皆その瞳に
あやしげな緑色の光を宿していた とある緑
色の錠剤を飲むとそれが効いているあいだは
瞳がそんな風に光るらしかった そしてとて
もいい詩が書けるらしかっ ....
意識の界面に皮膜を張る詩を
時々引き剥がしながら
優雅な革命に憧れつづける
蒼ざめた情緒不安定
いつもの二階への階段をのぼっていたら
いつしか階段が森になっていた
のぼってゆけばゆくほど
森が深まる
樹々が茂り
鳥の声も聞こえてくる
のぼってものぼっても
いつもの二階にはなぜかいっ ....
箱庭は壊れてしまった
誰も皆 遠くへ行ってしまった
子どもである私が 泣いている
子どもである私を 抱きしめられるのは
大人になっているはずの私だけ なのだけれど
(誰も皆 ....
すべてのものはうつろう
そのうつろいは後ろへとたなびく
そのたなびきはにじみつづけて
私はかなしい
すべてのものののうつろいとそのたなびきが
かなしい
すべてのものはうつろいつづけるから
....
私をとりかこんでいた言葉たちが
あのときを境に
いっせいに遠ざかってしまった
遠景になってしまった言葉たち
とり残された私のまわりの
がらんどう
けれど私は
おそるおそるでも
....
季節のうつり変わりはモザイク模様
冷めてしまったアールグレイ
頭の中でずっと続くダレカとダレカの対話
窓をあけ放つにはまだ早い
けれどここから抜け出したい
何だかわからない何かに追われている ....
巡礼のような瞳をした
サイレント・マイノリティたちの
胸に眠る想いの泡立ち
言葉たちがほのかな帆をあげて
ページの水平線をこえて
この岸に近づいてくるから
桟橋を差しだそう
世界 ....