コロナ詩篇2
服部 剛

誰かの口から
誰かの口へ
思いがけず飛沫する菌が
感染しやせぬか

 警戒セヨ 警戒セヨ

と、怖れるほど
ビニールシートの向こう側へ
あなたの顔は遠のいて
ぼやけて・・みえる

迂闊うかつに〝こんにちは〟
も言えやしない

他愛のない一言が
どれほど尊いか、忘れていた
コロナの時代が来るまでは  






自由詩 コロナ詩篇2 Copyright 服部 剛 2020-05-07 21:29:05
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