七五三の晴れ姿が
あるから
曇天は雲を裂いてでも
陽光で
彼女のことを照らしてくれるんだ
これからどれほどの未来を
彼女は過ごしてゆくのだろう
果てしない夢は極彩色 ....
黒いX
あの頃は青い鳥が飛んでいた
谷川俊太郎氏とイラストレーター氏のコラボ詩
…ああイラストの人の名前を忘れてしまった
返詩のように、勝 ....
とても
脆くて危なっかしい
私にはそう視えた
空は青いのに 雨は優しいのに 花は無心で咲くのに
なぜ、淋しいのだろう
━ 黄泉比良坂をひとりで降りる気ですか ━
私は“愛” ....
その日は三十五度死んで四十二度生還した、誤差の中に何があるかなんて俺にもわからない、きっといろいろなことが行われて上手くいかなかったのだろう、そう片付ける他に手は無い、一生なんて大きな枠で語ったり ....
いつも午前4時半丁度に目覚める
冷蔵庫で冷やしたブラック珈琲を飲み
冴えた頭で朝日がやって来るのを独り待つ
晴れた日は磨き込まれた廊下の先に
黄金の太陽が{ルビ燦々=さんさん}と昇り
廊下は ....
眠りから醒め羽を広げて飛び回る
乾涸びた茶色い羽で
複眼(め)はまだ虚ろで
ぼやけた視界が夢との境すら曖昧にする
そうだ柔らかい土と
蒼蒼とした葉叢に飛び込んだ夢
またボンヤリ ....
かくかくしかじかあって
そうだ、
私は詩を書くより編集する方が得意だったと思い出した
今、ある方の詩集の詩選に取りかかっていて
毎日が楽しい
今日は破格の値段の印刷会社も見つけた
....
||||||||||日没後に窓からこぼれる灯||||||||||
||||||||||鼻が探り当てる夕餉の匂い||||||||||
|||||||||||||家族の賑わい笑い声|||||||||| ....
昨朝にガラス戸開けベランダに出た瞬間に
見事な白鷺が自分のすぐ向かい横を羽ばたき過ぎ、
昨夜にガラス戸開け夜空を見上げた瞬間に
見事な満月の流れゆく灰の雲間から姿を現し、
両者の到来に ....
半分眠り込んだ脳ミソに
心地良く響くフランス語の歌詞
内容もなにもない
ただメロディーだけが頭の中を飛来する
その瞬間ふと脳裏に浮かぶのは
瞼の落ち窪んだ骸骨のような子どもなのだ
朝焼け
ゴーストタウンが目覚めるよ
少数の人が
仕方なく住んでいる
ゴーストタウン
僕はそんな街が好きなんだ
目覚める度に
ハイになっているんだ
今日もインヴェガ一錠に ....
熊たち、バター、静かな湖。
色付きのガラス、夜を引く指。
ナッツ・ケーキ、ベビーカー、巨大なガラス、水の音。
雨の日、混乱、猫の恋。
止まった電車、会話の裂け目、重たくなった蜜柑の木。
....
毎日感じていることは
私は生かされているんだなぁ
ということとか
息をしていることを
意識してすることはほぼないが
意識して考えてみると
いまここに生きていることの
あ ....
あなたの列車に乗った
各駅停車だった
ゆっくり発車すると
どこにも行かなかった
車窓から見える
ありふれた空や木や石に
何の意味があるのかは
わからなかったけれど
ただ美しかっ ....
茄子は火炙りの刑に処する
獅子唐はオマメに挟んでおけ
ああ、俺が見てやるから
1.5meter離れて見てやるから
人参は小指に切り落として 玉葱の皮一枚だけ ....
Hash-a-bye baby
Hash-a-bye baby
風が吹いたら
揺りかご揺れる
Hash-a-bye baby
....
貧しい自称詩人に
自称詩集を出してやるからと
巧みに信じ込ませ
老人の多く住む
高級住宅街に強盗に入らせるという
犯罪がこのところ頻発している
集まった自称詩人が
犯行を思い留まろうとす ....
小さな私がイヤイヤをしている
どうしたどうした
手を伸ばそうとすると
小さな私は隠れてしまう
イヤイヤだけがムズムズと響いてくる
小さな私探し
この辺にいるはずでは
というところに居 ....
白鷺の翼、夜明けの光に優雅に広がり
その時、誰か自らを殺し漆黒の淵
瞑目する 意識の内に
焔の燃え上がる水平線 観えた瞬間、
伸び広がる時空の無限に
内から外へ向かう力と、
外か ....
真実が隠されるとき
そこには混乱が生じます
死刑の是非を問う前に
罪人がそこに至った経緯を少しは考えてほしい
成長過程として
最悪の時代だったことは間違いない
権力者は隠してい ....
心の中に、ぽっかり穴がある。
それを、なにかで埋める。
或いはそこに雨が降って、 ....
ああ、ああ、というこのタイトルの内容で、せっかくおもしろいかなと思われる内容の話しを書き挙げたのだが、エラーで一気に消してしまった。マンマと残念で、いまもブリブリと放屁が音を立ててでている。コピー ....
どろどろなんだ
書斎でどろどろなんだ
ドラッグストアに行っても
図書館に行っても
きっとリザベーションにいても
こころの内側は
洗いながせない
どろどろなんだ
どろどろ
キッ ....
少し掴んだ
気がする
)目を細めて指先を
)見る
本当かな
本当なら嬉しい
しかし本当って何だ?
ぼくは本当についてすら
なにも知らない
えー
そこはブラックボックスのま ....
さくばんは狂い気味だった
綿のシャツにノミを一匹見つけたものでね
ノミの視座に立ち
世界が広過ぎて困った
六畳も宇宙
軍隊式の睡眠法で眠り
起きたら午前四時だった
午後七 ....
軽やかに繊維の浪の上を滑る
ぶウうぅんと唸りながら
僕が通ったあとはふんわりと浪が笑う
憂いを払い落としたように
さぁ、まとわりつくように
こびりついた君の埃を吸い取ってあげよう
初め ....
大好きだったシンガーが死んだ
ピッツバーグからグレイハウンドに乗って
何かを探しに行った時代は
まだ探すべきものがどこかにあった
今はもう
クリック一つで何でも見つかると
真実かど ....
彼女は
最初から飢えていた
赤裸々に本能的に
男が欲しかった
肢体にも媚態にも自信があった
毎日の風呂上がり
念入りに乳房は豊かか
腹は引っ込んでいるか
隅から隅まで確認す ....
何処までも続く白い路
きみと二人なら怖いことなど何もない
雨の日も
風の日も
手をつなぎ歩いてゆこう
「ありがとう」
涙を瞳に滲ませながら何度も何度も
乾いた手で私の手を握った
病室の孤独なベッドの上で
「来るとは思わなかったから会えて本当に良かった」
ひととき虚ろな目が活気づき
感謝 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.42sec.