絵のない絵葉書が届く
ことばのない詩が書かれていた
ピアノソナタが雨に溶けて
コスモスはうつむき顔を覆う
山の精気が少しだけ薄められ
ものごとを前にしてふと
過去からの声に手を止めている
 ....
秋に煙るサンマの香り

苦手な大根おろし擦る恐ろしさ

今年のサンマは当たりかハズレか

漁業権にサンマが青く踊る

スダチを絞る指先の香り
きらめく光の旋律

今宵に響く新鮮さ

ソナタが美しく香る音曲

究極に愛する想いの凝縮楽

旋律が奏でる往復書簡

トッカータとフーガに心騒めく
     わたしは帰る
     猫の住む我が家へと
     服も靴下も脱ぎ散らかし
     ひんやりとしたベッドへ
     もぐりこむ
     鼻先の生温かなけものの匂い
 ....
一般邦人は
メキシコ麻薬戦争とは
一見して関係がないはずだが
実際は関連が
あるのだ

幻覚を見たり
聴いたりする病のことを
ご存じだろうか
昔からある病気で
その病気の名前は
 ....
誰しもが健康であることを望んでも
人間はタバコを吸うと云う
嗜好があれば
病気を悪くしたり
病気を患ったりする

まだ若いころ
人と人との距離感を
思うとやるせない気持ちが
するよう ....
枝葉に付着した
無数の小さな丸い水滴      銀の透明
は、
照らしだす光に 光を通し輝く

光そのものは見えずに
只、
銀の透明響かせます

無垢なる人の魂に
カルピスを薄め薄めてもはや水やけに激しい風が吹いてる 光と樹木が交差する
あの夏の濃い陰りを抜けて
ヤンマゆくよ

感光した記憶の傷痕なぞり
迷える樹海の鬱蒼を越えて
ヤンマゆくよ

うすい双翅に光彩を弾き
風の流れを遡り
この目が耳 ....
お母さん、私ね、学校にin loveなboyが八匹もいるんだよ

金魚に餌をあげていたら 
次女が後ろで不意に大きな声を出すものだから
目の前の水槽に
突然金魚が九匹飛び込んできて、
その ....
汗にはにおいが有る
涙にもにおいが有る
汗も涙も
わたしの何かと
よく混ざるのだろう
ときに
錆付いたような
においが鼻につく

陽にあたればにおいがこぼれる
寝息のなかにもに ....
『ダイパー・ドライブやっています』

“おむつのドライブ?”
丁寧な発音
穏やかなトーンの声に
思わず立ち止まる
行きつけのスーパーの入り口

『新生児用のおむつが特に不足しています。 ....
滴りや濡れたる翼なき背中 滴りの一粒地球削る音 木影に影を重ね 静かに見送る 
蟻たちに運ばれて往く
ことば 肉から零れ落ち

    熱い 取っ手を掴んだ

わたしは夏に生まれた
きっと夏に死ぬだろう
光の色彩が教えてくれる

 ....
どんなに惨めな境遇にあっても
どんなに酷い苦しみに襲われていても

光の感覚が
懐かしい思い出のように
余韻を響かせる時、

魂は生き生きした理念に満たされ
霊の光を神の温もりを体験す ....
いっちょまえに
子(娘)が親(母)に意見(もんく)をいう
いっちょまえに
子の方が稼ぎが多くなってきた――

一緒に道を歩いていたら
いきなり娘に腕を掴まれた
「なにするん?」
背後か ....
月が描く円を
薬指に通して
遥か未来を見つめ

星の道を歩く
物語の優しさで
今は肩を寄せる
若き翼は
血を流して翔ぶ
悲しみを糧にして翔ぶ
それは誰にも止められない
止められないんだ

仮に太陽に焼かれ
地に堕ちたとしても
翔んだ事実は残る
俺はあそこまで行ったのだと

 ....
無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響く度
花瓶は完璧に粉々に
亀裂走っていく円卓 ....
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ 「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず パソコンのシステム用語の七並べ これ読めますか これ読めますか

独りでも楽しみ方なら知ってます不正アプリの読書コーナー

ネットすら関係なしに生きてます母の身元は世界でシェア

あ ....
どんな肉痛でも
どんなに抉られても
どんな裏切りでも
どんなに孤立しても
俺は息継ぎ息継ぎ生き続ける

肉の内なる霊性と
肉の外なる霊性が
出逢いスパークし
不可視響く 深い光の陰影 ....
長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて

ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年

意識されることもなく
満ち ....
まだらに響く蝉
そのすきまにかぜがふき
一滴の風鈴
墨染めの
闇に漂う
残り香に
彷徨いながら
誰か名をよぶ

酔い酔いて
三千世界に
遊ぶわれ
伽羅を抱きしめ
明日を占う

沈みゆく
夜中の遊び
限りなく
我をわすれ ....
 絶望のたゆたう夜空に黄緑色の言の葉は寄り添い、
 音楽を友として今まさに昇天しようとする魂よ。
 君のその美しい羽はなんであるか。
 此岸より望む大河の流れに身を任せるのか。

 ああ ....
先輩に売りつけられたイルカの絵やけに激しい風が吹いてる 終電も泊まるところもないうえにやけに激しい風が吹いてる
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト(5109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋・逡巡- ただのみ ...自由詩19*15-9-5
サンマ- レタス俳句315-9-5
バッハ- レタス俳句1*15-9-5
金の目と金の月- 石田とわ自由詩16*15-9-4
メキシコ麻薬戦争と幻覚の病- りゅうの ...自由詩4*15-9-4
タバコが世界に必要だろうか- りゅうの ...自由詩1+*15-9-4
叡智- たけし自由詩715-9-3
カルピスを薄め薄めてもはや水やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌615-9-3
ヤンマゆくよ- ただのみ ...自由詩18*15-8-30
ボーイが八匹- 夏美かを ...自由詩35*15-8-27
金属かも知れない- 千波 一 ...自由詩515-8-18
ダイパー・ドライブ- 夏美かを ...自由詩24*15-8-3
滴りや濡れたる翼なき背中- 北大路京 ...俳句615-7-21
滴りの一粒地球削る音- 北大路京 ...俳句415-7-21
消失の夏術- ただのみ ...自由詩17*15-7-20
魂の体験- たけし自由詩315-7-20
【_いっちょまえに_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-7-20
円を歩く道- 宣隆自由詩2*15-7-20
Fly_high- 渡辺亘自由詩415-7-19
必然- たけし自由詩515-7-19
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ- 北大路京 ...短歌615-7-18
「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず- 北大路京 ...短歌415-7-18
It格差。- 為平 澪短歌415-7-18
れーぞんでーとる- たけし自由詩4*15-7-18
六月回廊- ただのみ ...自由詩25*15-7-18
盛る夏の涼- はて自由詩215-7-18
眠れぬ夜に- レタス短歌3*15-7-18
夜会- ヒヤシン ...自由詩11*15-7-18
先輩に売りつけられたイルカの絵やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-7-17
終電も泊まるところもないうえにやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-7-17

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