考えるカンガルーをハンマーでゴン
隅田川より低い千住の街を
駆けていく幼い日のぼくの
こころの隙間に
川風がはいりこむ
湿気を含んだ重い風は
低い街並みをよぎり
川辺から離れた神社に
ぼくを連れていく
友だちは ....
うまれてからずっと
うまれあっている
きみはこどもとして
あなたはおかあさんとして
ぼくはおとうさんとして
はんとしまえにここにうまれた
うまれたものがふくらんで
ここにもそこに ....
言い知れぬ倦怠や怒りには
チャイコフスキーの5番しかなかった
頭をしびれさせるほどの眠気と強張りには
チャイコフスキーの5番しかなかった
どんよりとした悲しみや震えには
....
キッチンで喧嘩するのを避けたくて夜景が綺麗な場所に連れ出す
XYZzzzzまだねむれない
友人が子猫を二匹拾ってきた
寂しそうにしている僕を見兼ねたのかどっちか一匹もらってくれと言う
…どっちにしても雑種の野良猫だから美しくはないが、と前置きをして…
訪ねてみれば、確かに顔は ....
夢は常に遥か遠くに横たわっている。
僕らはあらゆる手段を用いて少しでもそれに近づこうとする。
幾つになってもそれは大事で光り輝く真夏の太陽のようだ。
空には気さくな雲が流れている。
....
顔ヨガしながら散歩しているのか
本屋で万引きしたレモンが硬い
ずぶ濡れのアパートを 飛び出して
たよりない街の たよりない自分から
駆け出して行く
「お前を産んだ途端に、
お母さんの人生は終わってしまったんだ」と、
罵る泣き声のようなもの ....
なにか
あたらしい生命を宿したように
ある種の覚悟を
はらんだようにもみえる
鮮やかな紅の群れ
陽をあびて
風にながれて
堅くも軟らかな血脈として
秋を運んでいる
そ ....
素直に
想いを伝える
命の煌めきは
身体を紅く
染める耀きの
燃料になっていて
未来へと
想いを運ぶ
夜空を照らす
裸のままに
燃える僕らの炎
カナリアの歌に合わせずカチカチとメトロノームは冷たく動く
天然のボケに憧れてると言う天然ボケの春ちゃんも古希
それは時を越え届く手紙
――封筒は茶色く変色して
だが土色の背中に亀裂が入るように
そうして新たな啓示を告げ知らせる妖精が
花弁のような華奢な翅にその霊妙を巡らせて
そよ風とワルツを踊りなが ....
3日前から並んでて中止
ひとりで走って一等賞
吹きすさぶ
嵐が接近する
真夜中に
灯火で照らすのは
きっと陸にある
港のような君と
海を航行する
船のような僕を
繋ぎ止める
綱の堅い結び目で
しかないのだろう
小さな ....
そのままでは
苦みが目立つだけ、だけど
他と交ざり合うことで
やわらかい香りの
洗練された甘みに
なる
涙もそうかしら
偽りもそうかしら
ため息もそうかしら
今す ....
焼きたてのシナモンロールを頬張れど虚無の底から抜け出せぬまま
ぬけがらは
掌の不浄に砕かれやすい
ぬけがらも不浄も掌も
やがては土へ帰す
全くの異種
ぬけがらを砕く枝は
融合であり
ぬけがらを砕く雨風は
融合であり
ぬけがらを砕く掌 ....
わたしの知らない
誰かの食事
わたしの知らない
誰かの寝息
そんなこと
知らないなら知らないで
なにひとつ困らない
そもそも
知らないことのほうが
はるかに多い
....
太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶
ウサ耳つけてトトロにしか見えない
降り注ぐ星のシャワーを全身で浴びる。
宇宙に横たわる星座達の囁きが聴こえる。
エメラルドグリーンの胎動を感じながら
鮮やかな爆発の連鎖に息を呑む。
無意識を意識すると宇宙が見える。
....
地上と天上とを結ぶ黄金色の光の帯に
限りなく果てしない眩きが伝わり
辺り一面の闇を吸い込んで
私を幸福の世界へと導いてゆく。
輝く光の帯は雄大に広がり
いつしか生命の母となる。
海 ....
月下美人のつぼみは
僕から君へと宛てた
詩集の挿絵に
描かれていて
本当は籍を入れる時は
月蝕の夜になっていた
かもしれない
まるで仮眠でも
取るように
くれないに染まる月蝕は
....
誰かが外から力をねじ込んだ
固く ギリ ギリ と
{ルビ蜷局=とぐろ}を巻いて震える はらわた
突き上げるような衝動!
目を見開き
歯をむき出して
喧しくシンバルを鳴らし
── 鳴らし ....
舗道を照らす外灯を見上げ、ふとため息を漏らす。
胸の奥にしこりがあるような気がして、そっと煙草に火を付ける。
時を刻む秒針が不整脈のように歪んでいる。
こげ茶色の幾つもの顔から感 ....
朝焼彩茜色さんのおすすめリスト
(5107)
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日付
考えるカンガルーをハンマーでゴン
-
北大路京 ...
自由詩
2
14-10-15
風の問いかけ__
-
殿岡秀秋
自由詩
7
14-10-15
ハーフバースデイ
-
中村 く ...
自由詩
3*
14-10-14
屹立せよ
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
14-10-14
キッチンで喧嘩するのを避けたくて夜景が綺麗な場所に連れ出す
-
北大路京 ...
短歌
9
14-10-13
XYZzzzzまだねむれない
-
北大路京 ...
自由詩
1
14-10-13
この美しくない猫たち
-
アラガイ ...
自由詩
10*
14-10-13
夢語り
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
14-10-13
顔ヨガしながら散歩しているのか
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-10-12
本屋で万引きしたレモンが硬い
-
北大路京 ...
自由詩
2
14-10-12
刺さる雨
-
為平 澪
自由詩
6
14-10-12
紅葉群
-
千波 一 ...
自由詩
6
14-10-12
裸火
-
りゅうの ...
自由詩
12*
14-10-12
カナリアの歌に合わせずカチカチとメトロノームは冷たく動く
-
北大路京 ...
短歌
4
14-10-11
天然のボケに憧れてると言う天然ボケの春ちゃんも古希
-
北大路京 ...
短歌
1
14-10-11
敬愛
-
ただのみ ...
自由詩
15*
14-10-11
3日前から並んでて中止
-
北大路京 ...
自由詩
4
14-10-11
ひとりで走って一等賞
-
北大路京 ...
自由詩
4
14-10-11
嵐の夜に灯火を照らして
-
りゅうの ...
自由詩
10*
14-10-11
バニラ・エッセンス
-
千波 一 ...
自由詩
3
14-10-11
焼きたてのシナモンロールを頬張れど虚無の底から抜け出せぬまま
-
北大路京 ...
短歌
5
14-10-10
空蝉
-
千波 一 ...
自由詩
2
14-10-10
祈りに似ている
-
千波 一 ...
自由詩
3
14-10-9
太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-9
ウサ耳つけてトトロにしか見えない
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-10-9
白日夢
-
ヒヤシン ...
自由詩
4*
14-10-9
幻空
-
ヒヤシン ...
自由詩
3*
14-10-9
月蝕から遠くない日に
-
りゅうの ...
自由詩
16*
14-10-8
誰ももうネジを巻くな
-
ただのみ ...
自由詩
22*
14-10-8
道のり
-
ヒヤシン ...
自由詩
7*
14-10-6
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