母にありがとう
私をこの素晴らしい世界に生んでくれてありがとう
不器用だけど
たくさんの愛を注いでくれてありがとう
私の大きな夢をいつも応援してくれてありがとう
....
アマゾンという
喫茶店の水槽で泳いでいる
あの魚はピラニアだと
まことしやかに
客の間では
ささやかれていた
根拠といえば
そこに
張り紙がしてあった
「指を入れないでください」 ....
じっと見つめていても
なにも浮き出ては来なかった
目に見えるものはそうだった
花びらを咲かせるちから
花びらと木を繋ぐちから
イメージと言語を連動させる
アーモンドにスイッチが入る
自由 ....
私はあなたの味方なんだから
と言う人の
手のひらがかえっても
信じるのはあたしの自由だね
さくらさくら
おまえの裏側を
みているよ
きれいだね
さくらさくら
今をいき ....
大きな帽子を被ったまま
月を背中に立っている
これといって悲しいことがないのに
乾いた瞳から涙が零れた
なあんにもない空っぽの現在(いま)で
船のように揺られている
ここから一歩も ....
花の中を歩いていると
僕自身花になったような気がする
それ自身、素晴らしく咲き誇っていて
僕自身もそれらのように
ごく自然に歩みを飛ばす
車の騒音や人いきれの中でも 僕は
見えない花と一緒 ....
少し背伸びがしたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
少し自由になりたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
いつもはいているぴったりの靴は
ちょっと窮屈で
いつもはいているぴったりの靴 ....
銀河を見つめる
昼間の銀河を見つめている
からくりを優しく見つめている
風になぶられる
光にさらされる
力はどこから来てどこへ行くんだろう
花びらの散ったあとを
銀河を見つめる
昼間の ....
床屋さんで伸びた髪を
ぱさぱさ、切った
エプロンの上に
切り落とされる髪は
いつのまにか
白髪交じりになっていた
青年と呼ばれた頃よりも
白い髪が増えた分
ここ ....
18歳のわたし
細い肩に
いっぱい夢を乗せていた
小さな足に
赤いハイヒールを履いて
この掌で
いっぱい夢を掴めると思っていた
18歳のわたし
愛することを知らず
愛されるこ ....
君はなぜ
僕の詩の価値を理解しないのだろう
楽器を弾いた
僕は絵を描いていた
見えない風景が横切る
遠い日に
新宿で 泣いた
僕は 詩を書いた
そして それを 捨てた
....
いっぱい仮面をもってるよ
そう言ったら
そんなんみんなやろ
そう言ったね
いつのまにか桜が満開で
ふる雨に未練もなく散っている
雨と桜の花びらは
けんかもしないで散っている
....
愛したひとのお母さん
そろそろ寒くなくなりましたか
愛したひとのお母さん
膝や腰を勝手に心配しています
あなたの歴史を知りたかった
愛したひとにつながる歴史を
....
決心する日は 誰かや何かのためではない
不安な毎日は 続かない方がいい
毎日を退屈に過ごせるようにと祈っていた
道の終わりはどうせどうせ知れない
ここにいることに 証拠もないけれど
....
重力が、こころもとない
息が、苦しいの
二度と還れない過去は
未来よりも遠く
遠く遠く踏みはずす
銀河を惑う星
まぶたを閉じても
ひらひ ....
バスタブからあがった
ブロッコリーが塩と胡椒で
身支度を整えている頃
次から次へと切り出された
キュウリの楕円形の
車輪は朝日を照り返して
クロゼットからはがされた
レタスが ....
熊の冬眠のように
僕は夢の中でぐうぐうと眠りたい
この世の全てを失って
打算と利害を放棄して
愛したいだの愛されたいだの
何かが足りない、何かが大きすぎる
そんな言葉を捨て去って
僕は永 ....
?
チョークが飛んでこようが
ゲンコツが落ちてこようが
眠いものは眠い
教壇から届く声は
しだいに消えていき
酸素の足りない魚の様に
先生の口だけがパクパクと動く
教室の隅 ....
花ぐもり
花ちらしの雨のあと
わっと散らせよ
さくら花
灰いろの
空にかそけき花の色
わっと散らせよ
さくら花
水ふくむ
そぞろ吹く風花時雨
....
ざーと雨が降っている
ざーは見た感想だ
ぽつだったりぼつだったり
ぽぽぴちょでもあったり
その音は自由で
ざーの一つで片付けられない
そこに確かな何かがある
一定のリズムであるかと思 ....
詩って編もうとして
編めるもんじゃ焼きじゃないですよね
或る時 或る場所で
何かを見たり
ぼんやりとしている時に
或る言葉が躓く様に突然浮かんでくる
その時に
ずっと眠っていた自 ....
川底がすきとおり
小石がみえる
そこにゆうゆうと鯉が泳ぎ
水上に白鳥が舞っている
うしろからうしろから押され
きれいな輪をつくりながら
前へ前へとすすむ
とおい海にむかう川
....
生まれるということは
生み出すということで
それなら遡ろう
父に初めて恋人ができたあの頃へ
母が初恋をしたであろうあの頃へ
祖父の祖母のそのまた先祖の
過去へ
過去へと遡り
愛の歴 ....
言葉はいつも
真実のひとつすら語ることはないだろう
君だけは それを知っている
それは 何故だろう
見えなくなっていく
それを 言葉として 描いたこと自体が
僕には もう 疲れたのだ
過 ....
8を4にする方法
を持った少年が
走って走って走って
8を4にする方法
を運ぶんだけど
急ぎすぎて汗をかいて
さらに水溜りで転んだものだから
掌を開いたらインクの染みが広が ....
疲れちまったと吐き捨てて
ビールをあおり
憂さを晴らせるうちはいい
吐き出す言葉す ....
今日が昨日となって、
明日が今日となる。
それは時計の針が0時00分を過ぎるだけの意味じゃない。
明日がむかってくるのか
明日の向かうのか
どっちだと思う?
い ....
夢か現か
長い夢だ
悪夢か
楽しい夢か
愛こそ全て
敵を愛しましょう
マイナスで接しないで
ブラスで接しましょう
皆愛に飢えたこじき
施しをしましょう
許されているから
....
明日と言う名の
希望を胸に
勇気を出して
歩き始める
明日こそ
いいことがある
ここはパラダイス
地上の楽園
怖れることはない
すべてがよい方向に
向かっている
人の喜ぶ ....
空に目玉ぎょろり
月がある
まいったな
小さなことで悩んでたのに
わかったよ
するべきことを
すればいいってことも
迷っていても
明日はくるから
空に目玉ぎょろり
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171