すべてのおすすめ
燃える水滴たちは
河の中で流れながら
ここにいるよと
会いたい者へ 点滅
からだで示している
ティンパニーの連打に
はねうつ 飛びうつ ....
いつものように 車に乗り込み アナタを見る
横顔。
そう アナタはいつも 横顔。
時折 コチラを見て 目を見て話をしてくれるけど
主に 横顔。
嫌いじゃないよ?
だって 凛々しいもの
....
明日はマンデー
次はチュースデー
次はウェンヅデー
次はサースデー
次はフライデー
最後にサタデー
ダイエーでクレープ食べてこよう!
懐かしい曲が流れる
あなたがよくくちづさんでいた
T.H.というとあなたにはひらめく言葉
かなしいときは両腕を広げて
うれしいときは胸いっぱいに抱きとめて
雨宿りの午後に 傘もなく待つ軒 ....
足元が霞んでいく
進むごとに
そんなこと
とっくにお見通し
突き出した指の先
新しい冬の風が
舐めていった
夢を見てたんだ
極彩色の
鮮やかな天国
ああ
過ぎていった季節 ....
生産されるのよ
何体も、何体も、何体も
「はい」しか言えない仲間が
何体も、何体も、何体も
「私は、人間として、生きたいの」
君はそういって、自分の殻を破ったね
....
煙草ふかしながら 流れる人の顔を見る
今夜は誰と飲もうかと ぼんやり考える
ブルースマニアの公務員は 最近付き合いが悪い
オンナができたと噂があったが どうやらホンマみたい
不景気の風 ....
私は女です
子供を産めなくても
私は女です
私はカエルです
鶏肉みたいだといわれても
私はカエルです
私は鳥です
空にいけなくても
私は鳥です ....
ねぇ
ぼくたちは、
もっと、笑っていてもいいと思うんだ
もっと、はにかんでいたっていいと思うんだ
むずかしいこととかじゃなくて
かなしいくらいの澄んだ青空を見上げていて、 ....
空はいつからか
うそをつくことを忘れたようだ
また 冬に近づいた
寄せ集めた言葉で
とりあえず冬を迎える準備をした
....
なぜだか
ほんの少しだけ
淋しいのは
どうしてなのでしょう
綺麗な夜景は
思いのほか冷たくて
なぜだか
妙に泣きたくなるのです
悲しい出来事など
捉えてはいないのに
....
めまいがするほどに単純な設問の数々
「はい」か「いいえ」のいずれかで答えよと記されていた
簡単な筆記試験だからと
人事部のひとはわたしを残し出て行った
小一時間もあれば出来るよね
何だかなあ ....
おめかししてまいりましょう
からす瓜もほんのり色づいて
アザミの花が熱いため息ついたから
あなたに逢いたくなりました
おめかししてまいりましょう
赤いカエデに負けないように
くちび ....
君がくれたものなら 唇に隠しておいた
手紙にするには 言葉が 足りなかった
誰かが逃がした涙 誰のもか僕にはわからない
今日犯した罪も 明日には覚えていないだろう
書き換えのきくルールに ....
今年のクリスマスは
1人かな2人かな
楽しいクリスマスが
いいな
冗談ばかり言って
おどけて笑う
彼はもう道化師
もう止まらない
ごちそう食べて
酒飲んで
歌って笑って
....
しずかに激しく
ひとたちが群れては
やさしいことばをかけて
やさしいことばにすくわれる
ああ、きみの手ぇ、あったかいねぇ
網の目たちがあくしゅを、している
みえないものをわたし ....
ただいま調整中
とん、と
遠くの方で落下音
君は絵本を閉じてゆっくりと立ち
音を探して軽く首を傾げる
小指を栞代わりにする癖は治らないらしい
音の正体を知っているけれど
教えてはあげない
あのお喋り ....
メロウ おまえ ちい先生を見たか
庭の大きな老木に しあわせにしがみついて
羽化をする せむしの 背から
ギラギラとした 出てくるんだ
真っ昼間から 羽化だぜ
メロウ おい メロウ おまえ
....
てのひらが
形を覚えている
包み込むと
うまくおさまらないので
足りないのだと気づく
これで消しゴムを買いなさい
少年は言いつけどおり
薄暗い文具屋で
できるだけ沢山の
消しゴム ....
まだひらがなしかよめなかったころ
ちちのうんてんするくるまのなか
さかみちのうえで
たくさんのくるまが
なかよくえがいてた
てーるらんぷのりぼんにあこがれ
ぼくもな ....
柔らかく重なる
雲の色彩は
思う
あなたの
帆走する
今を、未来を
かすかに拓かれる
澄んだみずいろは
呼吸
わたしの
アクアリウム
泡よ、せつなよ
いつのまにか、ふた ....
あの日 小指から力なく垂れ下がった一本の赤い糸
小さくぷつんと切れた音が 本当に聞こえたんだ
小指から伸びた赤い糸は 君と一生結ばれて解けないものだと思っていたのに
そのとき わたしは気づい ....
***
だから
まず
そういう一年だったのだと
あえて
濃いめのカラーで
かざることにします
あとは
ほんのすこしだけ
ぼくを
行方不明にしておきます
....
瞬きをする音さえも
聞こえる程の静寂
灯りが 燈された
不眠症の人間の 寝室
あなたは
机に向かい
一心不乱にモノを
書き綴る
その指は文字に塗れ
あたしは
ベッド ....
金は純度が高いと
弱いものです。
鉄は炭素を入れると
強くなります。
鋼はさらに純度が高くなり
不純物が減り
使いやすい鉄となります。
柔軟性が増します。
人はたたかれ
たた ....
図書館の本は
公務員みたいに黙って
読まれる、という役目を
少し怠そうに待っている
田舎の図書館は
どうも品揃えが悪くて
本にも覇気が無い
手に取ってみても
抵抗はしないけれど ....
昨日のゴミ置き場で
幸せそうに日向ぼっこしていた
白い便器の蓋が
今日は無い
腰を痛めて十日間
介護の仕事を休んでいたら
先月の誕生会で
目尻の皺を下げていた
....
【きがあう】
家の庭に「気が合う」が生えた
そういうこともあるんだなあ
生まれたものは
育てなければならない
私は100円ショップに
ゾウさんじょうろを買いにいく
ミドリにしようか
ピ ....
ファイアー
ファイアー
熱い思いを
燃えたぎらせよ
ネズミの絵を描いたら
それは蛙の足だと
人の心を平気で傷つける
鈍い男!
他の人には優しいのか
ちょっと変わっている。
....
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