すべてのおすすめ
{引用=いつまでも生きていこうよ}
桜を見に
車椅子を押す
その背中
“来年も見に来よう”
孫から貰った桜の花
手の中に大事にして
見つめながら
“それまで生 ....
私は自由だ
自己責任の及ぶ限りにおいて
父・母が名づけた
藤井邦彦という名において
己に負荷をかけ
背水の陣を形成しつつ
将来を予想し
あの未来と言う 小高い丘から
現 ....
楽しんで一日
悲しんで一日
泣いて一日
怒って一日
どうして死を急ぐのか
どうして趣味を
持たないのか
どうして生き甲斐がないのか?
人の間に混ざるべきだ。
人の輪で楽しむべ ....
君とはもうサヨナラ
君は愛想を尽かし
僕は一人になった
ハンカチをもらう
一人カラオケで
時間を忘れ
飲み明かす
花一文目
車でハイウェイ
温泉でふやけ
テレビを見て
笑 ....
「ダックス!」
といきなりいわれた
ソファーでひっくり返って
ノビている姿が
ペットショップで見かけた
ミニチュア・ダックスにそっくりだという
あんなふうにやわらかい腹をムキダシで
無垢 ....
元気ですか、で始まり
元気ですか、で終わる
始まりと終わりが手をつないで
ぐるぐる回りだす
後ろの正面だあれ
立ち止まると
旅人が集う酒場で
ときどき
伝説になった君の
噂話を聞 ....
アバウト
チャランポラン
ボケー
笑ってごまかす。
傷つきたくない
プライド投げ捨てて
違った視線で
人を笑わせる
けっして怒らず
けっして泣かず
けっして悲しまず
いつ ....
野球を見に行った
試合の途中
本日の入場者数がアナウンスされて
僕が生まれ育った町の人口ほどだった
思わず観客席を見回すと
そこには
懐かしい人ばかりいるような気がした
当 ....
水を得た魚は、いきいきと、そのまま
大きな指につままれて
ひょいと知らない国に
たたされてしまった
ような
そんなふうな
まもってるっていうけど
あたしひとりだよ
....
貴方の涙で
貴方の絵を
台無しにしないで
だから泣かないで
またここで 僕は
とめどなく 歌をうたおう
君が戻る その日まで
あの頃のように 絶え間なく
この花が 全て散って 実を結んだとしても
この鳥が 新しい命をはぐくみ 空へと飛び立って ....
雨は去り
すべてが
元どおり
日が戻る
夢の架け橋
虹が奇麗だ
楽しくなって
心も温まって
子供はスヤスヤ寝ている。
一人でご飯を食べ
毎日何が何だか
分からない。
....
きみの一日を 僕は知らない
きみが毎朝買っているパンの味も
きみが気にして飲んでいる健康ドリンクのことも
きみが僕に隠れて嬉しそうに読んでいる新聞の四コマ漫画のことも
きみが髪を無造作 ....
{引用=
くまちゃん
雪が降ったからね、うさぎを作ったんだ。ダイクマからの帰り道、雪が降って、ねぇ。積ったらいいのにーってはしゃいだら僕、冗談じゃない!ってみんなに怒られてさ。くまちゃんは雪の多い ....
芸術の巨大な 第一波
自己表現は為される( 成就! ?
白く塗り込められた キャンバス
書き留められた 文字
録音で魂が吹き込まれ
レンズが骨まで映し出す
芸術は自然を 追尾し ....
チビでハゲでブー
何が欲しいか
バレンタイン
チョコが欲しい
何を上げたい
ココリコ、コッコ
持ち物以外の
全てを上げたい
心を売買しよう
私の心を上げよう
そのかわり貴方 ....
闇に浮かぶ小さな橙色の下、
母は今日もいびきをかいて寝ている。
ぐう
母のいびきは、しかしながら母らしく控えめである。
中年女性のにおい。
皺が増えた、と、三時間ほど前、鏡を覗き込み呟いてい ....
いちばんはじめに遡ったとして
今までずっと片すみに
咲いていたのだろうか
つりがねが揺れるたび
薄皮は内側から剥がされ
はら はら
こぼれ落ちる
ただ見つめる
伸ばした手で何も ....
自ずから成る
耕作の係数に支配された土
この土地に極楽鳥は野営し
その雫で濡れた重たい巣をいとなみ
静かに沈んでゆく ぬくもり
作物を繰り返し保っている
土力の茶色に緑は
....
ジャンプアップ
カモン
フィールソーグット
カウベルカンカン
レコード片手に
友達の家に訪問
手巻き寿司の差し入れ
美味い!
ギターの奏法を習う
チョーキング
ネックベンデ ....
何も信じるものがいない
誰も頼れる人がいない
さまよえる亡霊
頭が痛い
STATUE OF LIBERTY?
女神そんなもんいるはずがない
自由の銅像の間違えでは?
アインシュタイン ....
やすりで刻まれる心をあの手この手であやす日々
救いを求めてちっぽけな独り旅
白い視線はいつものこと
無邪気な少女達と柔らかな風
目の前にひとひらの桜の花びらが舞い落ちる
....
黒と緑
ひともとの曇
月のきざはし
忘れられても うたいつづけて
笑顔に割れた夜の下で
いたたまれずに背を向けて
ふせ目がちに風を見る花
光のなかのまばらな道 ....
波はゆれる境界
なかば砂に埋もれた
頭蓋骨の眼窩から
蟹が一匹入っていく
風は不確かな時間
すり硝子のように
薄くなった骨を透かして
蟹は太陽の輪郭を見る
そこは廃れた教会であ ....
真っ白な雪が降ったとき
僕は子供のように喜んだ
冷たい雪に埋もれながら
僕はそんなふうになりたかった
真っ白な雪と大地の間で
わずかな温もりを感じたかった
四月 (始ま ....
へのへのもへじみたいだねと問いかけたら
「へへののもへじ」が正しいんだと
あのひとは言った
―へのへの
叱られて家に帰れなかった
夕焼け空に
ロウセキで描いた
へのへのもへじ
....
だれを想うわけでなく
誰のせいにもせずに歩きたい
散る雨の中
見えるひと
見えない人が
残りの粒をひろげて、
足の跡をのこすから
いつかは、わかること
頼らずにいきてるんだと ....
大切な言葉
気持ちを分ち合う
大切な感情
共に涙する時
価値観が同じ時
ほっとする
心が緩む
心を確かめ合う
心が解き放たれる
楽になる
この世に僕を
理解してくれる
....
恵まれてないからだとか
体調がよくないからだとか
全部、きれいごと。
私が病む理由なんて簡単
必要とされず
自分が他人より劣って見えたとき
部屋の隅で
膝を抱 ....
ベーコンチーズトーストを差し出す
どんなに慌ただしくても
両の目からの弧光
を浴びて
お腹 風船みたいだよ
やわらかいんだろうか
コーヒーを啜っては新聞をめくる
ひい ....
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