すべてのおすすめ
終わりでも
始まりでもなく
ただ
膨らんだシャボン玉が
ストローから
離れるか
離れないか
そんな感じ
だから私は
ちょっとした揺れを
感じながら
静かに
....
湿った夕べ
父の洋服をたたむ
生前の匂いは嫌いだったが
今では柑橘の香りの中で探してしまう
おいおい、そんなんじゃ
だめだろう
酒と、煙草と、スルメと、深夜
私が刻む単調 ....
あまりに心地よい
春の日差し
もったいない
私
穏やかな空気をフリージングバッグにつめた
冷凍室にいれた
翌日
雨が降った
肌寒かった
私
冷凍室をのぞいてみた
くしゃくしゃにな ....
浅い春だから
吐く息はわずかに白く
見上げてため息をつけば
ひとり六分の月
面影というにはまぶしすぎて
思い出というには遠すぎて
もう歌わないと決めたうたをつい口ずさむ
もう ....
なくした言葉がいくつかあって
それを、また
見つけだすのにあたふたなんかして
正しい言葉
わからないんだ
ぼくは
言葉は無力だと知っていて
それで ....
(天井の氷がひび割れた
その底の底に わたしがいる 息吹きだけは浮き 消えて
それまでの距離には かなしみが詰まって
砂となって流れ 降る)
深いところでお会いしましょう
眠れ ....
人と争っても
つまらない
喧嘩してても
もめても
何も良いことはない
最近
はじめて
気が付いた
自分を
大切に
これからは
したいことだけを
していく
前向きに
....
別れても
別れても
忘れられない
別れても
1人でいても
あの人のことは
思い出します
ちょっとした
癖も
しぐさも
忘れられません
遠くにいても
また
逢えるよ ....
がんばらない
がんばり過ぎない
がんばりすぎて
心も体も
壊してしまわないように
マイペースに
ゆっくりと
好きなことを
やっていこう
がんばる
必要はない
ひとつひ ....
ぼくは、運命だと信じ込んでいたけれど
きみは、偶然だとしか思っていなかったんだね
ウイスキーを飲む友人
ビールを飲む俺
何杯飲んでもケロッとしている友人
ジョッキで顔真っ赤っ赤の俺
ホッケを頼み
焼き鳥食って
から揚げ食って
余は満足じゃ
男同士水入らずで話 ....
僕が知りたいのは
CMの後に出される答じゃなくて
消費されていく新曲じゃなくて
僕が知りたいのは 僕が知りたいのは
作りかけてやめた
誰に送る宛てのなかった
....
ひとり部屋
にも関わらず
感じる別の温度
わたし部屋
にも関わらず
散らかされた言葉たち
わたしが私から
出ていくことはないから
それもこれも
....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる
このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
....
気の向くまま
足の向くままの
ひとり旅
ゆらゆら揺られ
向かう旅先に
とうに気付いてたはずの
色の変化
知らされる
悲しみと平和の街
これから ....
光の速さで君とすれ違う
ものすごく
速いスピードで
麗かな春の景色にも逆らって
不思議だね
同じ日にまったくの
逆方向に向かうなんて
今の距離より
はるか遠く
嘘を本当に ....
電子の中で君を探る
指先に電気信号が走る
チクリ
少し痛みが走る
君の温もりに触れたのかな
少しでもポジティブに考えなければ
君の事を探すことが出来ない
巡る言葉は数に表せないほど
....
猫のあくび
窓辺のコスモス
いろあせたオルゴール
金魚のあぶく
ハチミツ入りの紅茶
それから
きみ
そういうやさ ....
なだらかな曲線や
いびつな凹凸も
形通りに
そっと撫でてやると
こわばった起伏が
するん と解けて
一本のゆるんだ線になった
とたんに安心して
ぽろぽろ涙をながす
キ ....
この世が
何処まで歩いても追いつかない
見果てぬ場所への旅路なら
仕事の後の
誰も来ない秘密の部屋で
わたしは横たわり
時々現れる
「夢のドア」に入る
足を踏み ....
誰もが皆、殺害者
Good morning !
さぁ、カーテンを開けて。深呼吸。
ハミガキをして。顔を洗って。お洒落して。
さぁ!出かけよう!
G ....
鏡に映る
ふぬけた{ルビ面=つら}が
自分だと気づいた日
自らの顔を
つくりなおしたい
と思った
( 生きること
( そのものが、
( たった一つの答だよ・・・
....
自分が忙しいときほど
周りにやさしくありたい、と
思います
周りが忙しいときほど
あたたかく包んであげたい
そう思います
本当は手を貸してあげたいのだけど
今 ....
本当の幸せ教えてよ
侮辱され
無視され
見下され
這い上がると
突き落とされ
息をしようとすると
水につけられる
体罰を受け
バットが折れ
我慢をして
地上の楽園はどこ? ....
素直な君
明るい君
元気な君
憂鬱な君
淋しげな君
怒っている君
みんな
君のものだから
心配はいらない
笑っている君も
怒っている君も
しょげている君も
君らしく ....
ガンダーラ
昔聞いたけど
本当に
どんな
夢も
叶うのかなぁ
誰も
みんな
行きたがるけれど
はるかな世界と言う
ガンダーラが
どんな
夢を叶うと言うなら
行って ....
水を
汲んだのは
これで何回目だ
何回も
何回も
水を汲んでいるのに
しばらくしたら
完全になくなってるんだ
おかしいなぁ
何でだろうと
ふと思って
バケツを見ていたら
穴 ....
薄くゆるやかな隙間から
見え隠れする姿
ひそかに映る白い笑みは
今何を語ろうと
かたくなな心そのまま
やわらかな羽衣に包み
両手から
そっと空へと放つ
わずかにそよぐ風と
ま ....
今日も爽快
マーチングバンドの
小太鼓の音
胸を張って行くぞ!
地味がいい
派手よりも地味がいい
汗かきベソかき恥をかく
くつろぎのコーヒー
洗濯して
布団干して
掃除して ....
シギ シギ
森へ行こうよ
春の夜明けに
紅い三日月が出たよ
たくさんのアゲハ蝶が
群れをなして舞い踊る
あの草原へ行こうよ
森を抜けたらもうそこだ
あの貴婦人に会いに行くよ
....
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