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自由は石ころのようなものだ
身近にあっては忘れていき
忘れてはまた拾いなおす
微笑みや涙を分かちあった人も季節も
今は移ろいゆき 途方に暮れ一人佇む
そんなとき海馬を優しく揺り起こされ
私は 翼ある者に呼び醒まされるだろう
人生の黄昏を ごくゆっくりと咀嚼しながら

 ....
卵から孵った夢の中
僕はアリスとお茶会へ
双子とダンスを踊ったら
女王様とクローケーをしよう

にやにや笑いの猫ちゃんと
バタつきパンの蝶を追いかけ
うさぎの穴に飛び込めば
グリフォン ....
雨に唄えば、何かがころげおちてくるから、月を眺めてたんだ。
子供の頃、聴いてた愛しい人の声を探してるんだ。

雨の日は、ただ雨の匂いがするだけで濡れてもすぐに乾いた空気に肌を ....
「愛してください」と言えないから「ちゅーりっぷ、ください」と言った


「あなたが好きです」と言えないから「白いちゅーりっぷが好きです」と言った


たった一つ、あなたから貰った
白いち ....
     1

うすい意識のなかで、
記憶の繊毛を流れる、
赤く染まる湾曲した河が、
身篭った豊満な魚の群を頬張り、
大らかな流れは、血栓をおこす。
かたわらの言葉を持たない喪服の街は、 ....
空飛ぶ風船
しぼんで落ちた
 
胸がチクリと痛んだ
 
上がって
上がって
 
最後は
なにもなかったように
 
 
 
空飛ぶ風船
しぼんで落ちた
 
今日は
どの ....
うちの体重計はくまのプーさん
いい子だけれど
ときどきうそをつくのが玉にキズ

おもた〜いためいき
つかずにいる朝

かかってこない電話
待ってる真夜中

トイレの出口で
そおっ ....
あなたの声が聴きたい
かつて私を魅了した神秘的なあの{ルビ詩=うた}を
あなたの声を聴かせて
そしてまた私を夢の世界へ{ルビ誘=いざな}って

あなたの声は
私の梢を揺らす一陣の風
あな ....
一夜限りの戯れでも
君の手が{ルビ私=わたくし}の乳房に触れた時
蜻蛉、来たりて
今、この恋は{ルビ私=わたくし}の精神から羽ばたいて
現実のものとなりませう

くれないの紅を塗り終えて
 ....
素に戻ると
大勢の人の前に立たされた
わたしが
いる
深々と頭を下げて
何を謝っているのだろう

  トナカイのそりに乗り
  飽きることなく
  眺めた
  白夜の物語

あ ....
あの頃は誰もが夢を見てた
遠い未来に憧れて
恋に恋していた
だけど今ひとりきり
支えてくれる人もないまま
ただ後ろを振り返らないように
前を向いて歩くだけ
やさしさにかえりたい
素直な ....
みずたまな くりりん まんまるね ふるるん はじけてみたのは
わたしの中の あなただった
どこへもゆける ぷりずむの 軌跡 のこして
夜に開いた
隙間を
埋めるように
雨の旋律が
耳に届いて
孤独にいる者の
遊び相手と成りはしないだろうか
滴の奏でる音が
たった一人の為の
優しさとなって
降り注いで
あなたは雨 ....
不愉快な覚醒が
北寄りの強い風で更に増して
両手の無意識がコートのポケットを探す
ひんやりとした裏地や
捨て忘れた入場券に
指先は触れているが
今はそれより風から逃れたい


月 ....
遥かに遠くに満ちてゆく、夢のような泡立ち。
その滑らかな円を割って、
弱くともる炎。
最後のひかりが、睡眠薬のなかに溶けてゆく。

みどりで敷きつめられた甘い草原。
潤沢なみずをたくわえて ....
この手に触れてはいけない
この手は世界をつかむ手だ
この手は大きなことを成し遂げる手だ
おまえを抱きしめるためにあるんじゃない
この手に触れてはいけない

この手に触れてはいけない
この ....
春は黄色いバスに乗ってやって来る
嬉しそうな顔
不安そうな顔
いろんな笑顔を乗せて
春は黄色いバスに乗ってやって来る

わくわくするね
どきどきするね
もうすぐ春がやって来るよ

 ....
曇り空のむこう あおい あおい たまり
切れ切れになって揺らいだ想い出を抱きしめて小さくなった
今日の日は もう 帰らない
想う気持ちを 何処かへ 忘れてきたから
小雪
憧れていた
女なれば
柔頬を航路する濁点の嬉し悲しは
夜空に浮く月の肌をなぞる想い

男なれば
砂漠に自慢のカルテを撒き
参り舞うその蒸気ゆえ
消え浮きて触れてくる音は母の心音

それはそれとし ....
夜は海
街も時間も
何もかも飲み込んでしまう
私の体も海の底
静かに息をしている
夜空の星たちは海に沈んだ金貨
海賊たちに盗まれぬよう
あんなに高いところにある
ああ もうすぐ夜明けだ ....
稜線を背にして風は下りてくるので
もしかしたら 空を飛べるのではないかと お日さまに相談をしてみました
雲は優しい羽根を残して行ってくださるのですけど
序章

薄くけむる霧のほさきが、揺れている。
墨を散らかしながら、配列されて褐色の顔をした、
巨木の群を潜ると、
わたしは、使い古された貨幣のような森が、度々、空に向か ....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る

私は膝をかかえ
天を ....
月の上るころ帰る人の忙しな 夕暮れは
ぼんやり
痛む人を 背にして
こわいのです
この果てしない草の海が
どこまで行っても地平線しか見えて来ない
この世界が私はこわいのです

風がびょうびょうと吹き荒れる草原のただなかで
私はひとり立ちすくんでいます
絡 ....
       1

鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ....
暮れかかる
陽の手は伸びて
居ならぶ雲を
染めあげる
夜の扉をひらくため
灯された
あかりのように

瞬き、
という行為の
間に間に見える
人と人を結ぶ
曖昧な影
「優しさ」 ....
  1 眠り

朝の眩暈のなかで、
一日の仕事を終えて、疲れ切ってから――、
職場に出かけても、
そこで、わたしにできることは、
只、泥のように眠ることだろう。
(そこには、青い灯台が、 ....
乱太郎さんの自由詩おすすめリスト(7237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三行詩_〜自由〜- 電子ノ猫 ...自由詩2*07-3-5
大地が眠る時刻まで__- 水無瀬  ...自由詩5*07-3-5
リドル- 未有花自由詩11*07-3-5
あすか。- 自由詩5*07-3-3
「ちゅーりっぷ、ください」- 北乃ゆき自由詩14*07-3-2
蒼い微光- 前田ふむ ...自由詩25*07-2-28
_- 瑛治自由詩507-2-27
わたしのプーさん- ふぁんバ ...自由詩8*07-2-26
あなたの声が聴きたい- 未有花自由詩15*07-2-26
蜻蛉、来たりて- 北乃ゆき自由詩8*07-2-25
LoveBird- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-2-23
やさしさにかえりたい- 未有花自由詩14*07-2-19
わたしの中の_あなたへ- ひより自由詩15*07-2-18
ノクターン- LEO自由詩42*07-2-18
ふゆのさかな・2- 銀猫自由詩25*07-2-17
夢の経験- 前田ふむ ...自由詩24*07-2-16
この手は- 未有花自由詩14*07-2-16
春は黄色いバスに乗って- 未有花自由詩12*07-2-13
抱きしめて_あおい- ひより自由詩6*07-2-12
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夜は海- 未有花自由詩22*07-2-8
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座標- LEO自由詩42*07-2-2
雲かすみ- ひより自由詩1*07-1-31
草迷宮- 未有花自由詩24*07-1-25
浮遊する夢の形状____デッサン- 前田ふむ ...自由詩28*07-1-24
あかり- LEO自由詩31*07-1-17
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