すべてのおすすめ
おなかがすいたときにはさ
ぺったん
ぺったん
ぺったんこ
人生迷った時にはさ
ぺったん
ぺったん
....
老人たちの寝息が 午後を 静かに揺らす 時折
声にならない声が 響いてくる 痩せた腕で
眠らない彼女は 本を 差し出す
名前を呼んで
私の名前
忘れえないでいるものを
彼女の眼 ....
どこかに風がふいている
耳を澄まして
あなたは言った。
ほら、あの渓谷の流れに
風がほほえんでいる。
私たちの幸せは
どこかに眠っている
登り道ばかりつづくとき
あなたは言 ....
クリスマスローズは薔薇じゃない
電飾まみれの、トウカエデが、
アオ、とミドリに照らされた、
噴水の、プールにも、映る。
ラッパを吹く天使たち、と、幼く
小さなトナカイたち、 ....
パキスタンで夜を抱くとき
アメリカオヴサザンでは冬がくる
レモンライスは固くなり
シーデリアカットではコナンがはじまる
ドゴリオールのメルヘンの音は
....
かなしみの
うたを
きく・
・ ・・・。
愛の言霊 生まれて きたのよ
と ....
君が僕の詩を待っている頃
僕は君の声を待っている
賑わう街では肩を擦らせながら
人々が振り返らずに先を急ぎ
増殖した三角ポールは
国道の硬いアスファルトを齧っている
橋を渡れば ....
嘲笑と自分で生み出した言葉の海の中で溺れて眠る
冷たい階段の踊り場で目を閉じて
眠る
通りすがりのブラザーが俺に聞いたんだ
「よォ兄弟、歌は好きかい?」って
だから俺は答えたんだ
「天 ....
さよならってなんのためにあるのかな?
ばいばいってなんのためにあるのかな?
てをふるってなんのためにするのかな?
わかれってなんでいつもとつぜんなの?
てくのろじ ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
あなたは何処に威ってしまうの
人間よりも悲しい事を あなたがやる必要なんて 綯い
あなたのことを 思うよりも
(はい、ごめんね。どうせぼく ....
{引用=クリスマススター
どうかあの子を助けて
クリスマススター
炎ですべてを燃やして
クリスマススター
クリスマススター
この聖なる夜に 神様!}
雪の降る寒い夜
あの子は裸足で ....
(夕火の)
雨がふっている
多分、あの崖に植わっていた木の枝
くすぶっていた赤や黄は
ゆうやけが
いや葉っぱが
お互いを見ながら
しばらくのまどろみを
一日のしめくくりを
見つめ ....
今日、貴方は誰と何処でお誕生日をお祝いしてるのでしょうか…
この空の下
貴方が幸せであれば
それでいい…
そして時々
私の傍で唄ってくれれば…
そんな風に考えると
少し淋 ....
近づくクリスマス・イブに
街は華やいでいる
通りを歩くカップルは
皆 幸せそう
艶やかなイルミネーション
眩しいツリーのショウウインドウ
きらびやかな中に
とり残されてい ....
アスファルトに
心臓を打ち付けて
白線に
手を伸ばす
剥きだした 傷跡
指 は
震 えて
チェックメイト
後ろ指
指さない ....
あなたのことを日と思う
君の異を空の旅にいっているのだろうか
きみのこえが聴こえない
あのときに看た時計のおとの針よ
君は誰だかし ....
目を閉じて
少女は
オカリナを
鳴らす
誰かを
思い出してる
ひとつ
ひとつ
オカリナに
指を置く
何かを
思い出している
少女は
オカリナを
いつまでも
....
ステンのやかんで湯を沸かし
凍った車の視界をひらく午前七時
柔らかさを帯びた空気の向こうに
こっぽり
と浮かんでいるあれは
マリーゴールドの豊潤
あるいは熟れた蜜柑に似た
色 ....
わんと鳴いたから
「ぼち」
わたしのこと
ほんとは誰も知らないはずなのに
「おはよう」
だなんて声かけて
頭をなでなでしたりする
とげぬき地蔵じゃないんだってば
雪が降って ....
AM4時
揺れ動く時間に
プレゼントを食べました
オレンジのろうそくに
渇望して
溶けていく 温もりの
輪に入って
暖をとろうとしたのです
舵を 探しました
一人乗り ....
朝焼けの 光の中に 立つ影は 鏡を無くし 空を見上げる
あなたの言葉が 今も 耳に残る
点滅する街燈の 下は 黄昏時
じっと見ていた あなたの顔を 遠ざかっ ....
灰色に曇った窓の雫を
つ、となぞると
白い雨は上がっていて
弱々しい陽射しの予感がする
こうして朝の死角で透けていると
ぬるい部屋全体が
わたしの抜け殻のようだ
だんだんと色が濃 ....
しわしわの祖母の指を見る
指のシワはそのまま五線譜のようにのび
窓を抜け
空の彼方まで飛んでいった
飛びつづけた時間の
縫いとられた時間の
針と糸の通った縫い合わされたところ
日々の ....
耳の、奥
疼くであろう膜は
憂いのように湿りを帯びて
たしかな変化を
告げる
その呼び声に
ほんの少し瞬いたあと
通り過ぎる光の筋は
私が知る ....
いつもなら
真横から朝日を浴びる時間に
ライトを点灯させた車が
飛抹をあげて通り過ぎていく
ふいに
まだ夢が続いているような
不安にかられる
クレーンを折り曲げた重機が
ごうごうと ....
母は
今も悔やんでいる
父が逝き
毎日
毎日
こんなにも悲しいのに
泣けないのはなぜだろう、
と
私もそうだ
父の
いるべきそのあたり
ふすまを背にした
低い食卓
....
夜を、
わたしの、夜を、
誰かがたやすく追い越して
ちがう、
誰か、は、
待ちぶせる
かけら、
手のひら、かけ、ら、
わたしの言葉は瞳を閉じ、て
もうじき嘘になる ....
街角には、白い柱が一本立てられている。象牙の色のなめらかな小さな突起に覆われ、大人が手を回しても少し届かない程度に太く、もたれるのにちょうどいいへこみがいくつもあった。 手を触れると、人によっては柱 ....
わたしに春のかぜをくれたあなたは
いつも冬のかぜをあびていました
人には春を
花を喜びをいっぱい渡すのに
なぜ
自分には冬の吹雪を与えつづけるのですか
春の訪れを拒 ....
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