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一生懸命だった夜
沈黙ってこと考えた夜
意味のあることの無意味に無邪気に向き合った夜
丸腰なんだからと強気で弱気だった夜
一生懸命泣いた夜
偉いってこと考えた夜
言葉は言葉は言葉は言葉 ....
瞳の奥の天使
闇を手繰り寄せて紐解く
脱獄囚の烙印
死刑囚の歴史観
寄せ集めの笑顔で凌ぐ
論理のない戦い
爪を折られた指で
崖を登る
登攀者の緩み
大地という母の目論み
....
自分の秋との淋しい約束
ひとつ夜空に放り投げ
残った右手でコインを捜し
みつからなかったあてどなさ
自販機、君もそうだねと
横っ腹の泥みて思う
こたえる元気も失くしたか
いつまで、こ ....
痛くてみていられない
ごめんね、言うは易く
空はすみれ色だなんて
あやまちに戴けるとは
かの若さやまなざしは
時に光速を超え得てか
捉えられそして捉えて
鮮やかな軌跡は逞しく
....
お前らなあー
山がいつも大人しく
鎮座してると思ったら
大間違いだ!
俺様のハラワタは
いつだって煮え滾ってる
怒らせたら
熱いのをぶちまけるぞっ!
よーく聴け人間ども
山を ....
四つの幸せ見つけたら
四つの苦い悲しみ捨ててみる
四つの微笑み拾ったら
四つの辛い思い出包んで仕舞っておこう
三つの白い花は銘銘にそよぎ
三つの国でそれぞれの春が終わろうとしている
....
山間の道路が雪に覆われていた間
馬小屋に閉じ込められていた馬
雪が溶けると小屋から引き出され
四輪の荷馬車に繋がれる
出かけるときには
隣の家の生け垣の
樫の葉を食いちぎり
轡に邪魔 ....
子供のころ
父の話を聴く時は正座をさせられた
兄弟で並んで正座した
肩こりの父親の肩をもむ時も正座していた
母方の親戚の葬儀の時
肩が凝ったと言い出した父を
正座をして身体を揉んだ ....
青空にぷかぷか浮かぶ雲が 好き
頬をなでるおだやかな風が 好き
そんな好きを背に洗濯物を干すあなたが 大スキ!
どうして そうできないのと
問われ俯くばかりのゆうべ
手渡してくれるしあわせマップ
そうできたら「 」に近道
ごめんなさいってしあわせマップを
焼べながらみる隣りの芝生
うらやましい ....
今日が昨日に 変わる頃
わたし 明日を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
わたし 明日を泣きじゃくる
今日が昨日に 変わる頃
わたし 自分を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
....
かなしみのコラージュつくって
額に入れてもらって
そして飾ってほしいとかって
思ってかつてを売ってた頃
から、いま遠くなりたいと
思っているんです
いまできていますか
いまそれ、上手 ....
世界一穢れた穢れなき君 どうしようもない苦悩を抱えて
気付いた時には愛がこんなにも空っぽになっていて
このまま生きていくんでしょうと呟くあぁ可哀想
学校帰りの女の子がふたり
ひとりはピンクのパール系ランドセル
ひとりは水色でステッチが入っている
驚くほど洒落たかわいい服を着て
(これは昭和の感覚 たぶん)
さえずりは巣の中の雲雀の卵のあ ....
あたしに うたうこと が できたなら
せかいを かえられる のに
あたしに ことば があったなら
だれかを すくう ことが できる のに
ノスタルジアのなかで
ねむっている
し ....
思い出した
思い出してしまった
宵の寒空
その底に沈む空気を吸って
木枯らし
髪は乱れ
呼吸は出来ない
内臓を風が通り抜ける感覚
僅かに揺れる身体
静けさ ....
たどり着いた秋は
なかば過ぎてゆき
振り返れば軌跡が
じぐざぐとみえた
買わなかった白旗を悔やんではいなくて
その代わりに買った鞄を
抱え込んでなみだしてみる
(泣いているわたしを好 ....
ヒール脱げない恋と寝ている
{引用=その日ぼくは一人称を失うために身投げした。自我を持たな
い想いだけが純粋であり得るから「得た経験はみな繋がれて
いる、輝けるという常套の科白を盲信し、原石だったぼくは
自らを気前よく ....
{引用= 「アンダーザブリッジ」
ああ
オールを手離されたボートが
河岸を立ち去る
絶対の掟に従うように
角を子羊の群れのごとくに曲がり
オルガンのその音色は
流浪を奏でる
....
{引用=北のはるかに村があり
名前忘れた木が
ぽつんと
あって
海を知らない小鳥が枝に
止まっていました
ひとりっきりで
道を知らない蒼い花が一輪
根元に咲いていまし ....
意味は逆立ちしても同じ意味をしている
つまり本を逆さから読めばただ読みにくく
もしくは読めないそういう意味で
わたしがたとえ後ろを向いても
その後ろにも世界がある
季節の後ろ姿は淋しみで ....
恋して 弱くなりました
愛して 強くなりました
向き合って 真実を得ました
1
憧れを追い駆ける時の虚しさ
その中でしか見つけられない{ルビ理由=わけ}を求めていること
いつからか
僕の片手には孔が開いていた
その寒さの中で屈まっている君よ
なんて空疎 ....
素直に
想いを伝える
命の煌めきは
身体を紅く
染める耀きの
燃料になっていて
未来へと
想いを運ぶ
夜空を照らす
裸のままに
燃える僕らの炎
誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱
おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを
ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
月下美人のつぼみは
僕から君へと宛てた
詩集の挿絵に
描かれていて
本当は籍を入れる時は
月蝕の夜になっていた
かもしれない
まるで仮眠でも
取るように
くれないに染まる月蝕は
....
駐車場に車を止めて目をやると
2階の窓が明るい
携帯で電話
これからすることがあるので
今日はちょっと
すぐに窓は黒くフェイドアウト
駐車場に取 ....
あなたの誕生日に一篇の力作をと
無謀に取り組み敗者となって迎えたきょう
おたんじょうびおめでとう
訳ありなので西に向かってでも
そちらはみないように気をつけて
ちいさな紙のその隅っこに
書 ....
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