すべてのおすすめ
あなたを支えていきたい
いっしょう恋ができなくても
あなたを守っていきたい
いっしょう恋が実らなくても いいから
ねぇ わたし
咲かなくたっていいの
花なんかじゃな ....
闇の中を漕ぎだしていた
引きよせるのは
奈落からのとろりとした旋律
あらがわず
身をゆだねることの心地良さ
どよんとした
澱に堕ちていく意識
にぎった櫂がゆっくり波紋を描く
....
お日様サンサン
犬の散歩
へいのへい
楽しい日曜日
誰もが優しいと
笑顔で挨拶
皆一声掛ける。
尾をフル犬
雨が降ってきた
誰とも会わない日
ちょっと寂しいな
ジョンと二 ....
まだ千切れます
弄ぶには十二分に長いので
いちいち煩うこともなく
吹く風に投げています
帯に短したすきに長し
とはよく聞きますが
もう何の役にも立たないほど長いものは
如 ....
落ち込んだとき
泣きそうなとき
励ましてくれた あなたが好き
哀しいとき
嬉しいとき
じっと話に耳を傾ける あなたが好き
二人でならこえてゆける
ハードルってあるね
ひとりでは ....
どんよりとした
うっすらとした冬の空
その淡い光は
雲の彼方に
太陽がいることを示している
この冬の空を越えて
大きな太陽に出会いたい
愛穂(22歳 ....
私はマンションだ。
各階の住人はバラバラだ。
真夜中、隣人の騒々しさに腹を立てる302号室の住人。
夜泣きが止まないと育児ノイローゼになる405号室の住人。
ロケット花火を打ち上げたり ....
波は寄せたり引いたり
ゆっくり変化し続ける。
月の力は大きい
右から欠け、右から現れる。
人間のいる前の太古から
存在していた。
月を自分のもののように
考え、兎が居るんだって
....
窓硝子越しに見えますは
黒装束の参列です
列の中央に柩らしき箱
あの中には無数の過去の粒子よ
誰が眠っているのでしょう
わざとらしく顔を伏せ
道をゆっくり歩き
向かう先は大きな墓地で ....
飼い猫が死んだ
風邪をこじらせて
咳がつづき
衰弱して死んでしまった
僕はそれを
トイカメラにおさめて
フイルムを
鞄の奥のほうに押しこんだ
*
昔
花火を見に行った
....
言葉でうまく紡げない夜を
上手に{ルビ梳=と}かしてくれ
海を幽かに織り込んだ
雪にもなれない
中途半端な雨風が
並ばなかったピースを
山のふもとに吹いてゆくから
こんな夜でも
....
キン、と手が凍る夜
決まって裸の木になって
斑になった空の隙間に
貴方を探し始めます。
「いらっしゃいますか、まだそこに」
三日月が私に笑顔を向けて
安堵したのは数日、{ル ....
朝も夜も
頭に思い浮かぶのは
ただひとつ
あのこの
おっぱい
何よりも柔らかく
何よりも近寄りがたい
そのふくらみが
すべての悩みをぶっとばす
すべての望みもぶっとばす
....
山々の間の空を
喜び一杯に翼をひろげ
流れていった
雀の群
{ルビ翻=ひるがえ}り
枝々に小さい太陽を灯す
柿の林に舞い降りて
無数の黒い音符になった
天 ....
朝がくるまでに
悪いことしましょ
朝がくる前に
悪いことしましょ
願いごと叶えてあげるわ
悪魔のKissしてあげるわ
朝がくるまでに
悪いことしましょ
....
朝のひかりがさし込んで
おいでよ、と
気もちのいい ハンモックが
てを招く
まよっていたさまよっていた
さ
自分のそんとくは
消すことできないよ
空ながれて
ひとりひとりが、 ....
なにかゆって
なにかゆって
なんでもいいから
なにかゆって
あなたの言葉はわたしのお水
あなたの視線はわたしの光
なんかゆって
なにも考えないで
な ....
多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば
先輩は幸せ過ぎるから
傍から見ると憂鬱 ....
手を叩いて
肩を叩いて
足をもんで
背をさする
マッサージで
スキンシップを
図る
良い気持ち
雪の日心は寒い
1人ぼっちで
ボイスパーカスで
ラップを歌う
初詣デート前日
明日 お参りした後
おみくじ ひくことになるだろう
『大吉』か『大凶』じゃないと 中途半端だから
さきに神社に行って『大吉』か『大凶』出るまでひいておこう
『大吉 ....
ポットの注ぎ口から
授乳温度の液体ネコを流出させて
膝の上に置く
ネコは不定形
とろーり とろーり
湯気を立てて
うたた寝をしている
ネコの脳波はカップの上で波紋を立てて
き ....
貴方だけ
心を許すのは
貴方だけ
私を愛する人は
私だけ
攻めるのは
私だけ
守るのは
激しく
強く
速く
優しく
お日様はいつも明るく
接してくれる。
あたた ....
地球が滅びるとき
進化が過ぎて
全種類のいきものが
一斉に空を飛ぶ
大気圏を越えて
少し離れたところから見た地球は
丸裸になっていた
そんな夢を見てしまったら ....
平穏の中の静と動
平穏の中の戦い
平穏の中の癒し
平穏の中の不安感
心の痛み
体の悲鳴
助けて
助けて
スポーツで現実を忘れ
音楽を聞いて時間を忘れ
泣いて笑って叫んで
....
満月が
飽和してゆく
そっと
するどい涼しさは
船乗りだけの
うろこです
ただ一言でかばわれて
消え入ろうにも
悔やまれて
丸みを帯びた
涙の甘さに
....
ラクダに乗って楽だ!
チーちゃん待って
じゃんけんポン
たんすでダンス
くだらない事言って
生きてゆく。
時間の共有
時間の長さに満足
如何に有意義に生きるか?
死とは何か? ....
(きみは近く
足元から古い崖が、伸び悩み
きみはすぐ下のことが分かる)
ひどく、近く
じっとしている
長いこと
息を奪われて、呑みこんだ夜
ふさわしい音はながれ ....
ひねもすノタリノタリかな
花瓶の中の水仙
洗濯物を干す
有給を取る
世界は逆ねじの歌
世界は左回り
世界は平和の歌
世界は大人になる
私に夢を下さい。
私に愛を下さい。
私 ....
何をどこに忘れたのですか?
駅の係員は開いた記録簿に目を落とし尋ねた
普段から乗りなれた通勤電車
それなのに今夜は何かが確かに違っていた
勧められるまま飲んでしまった新年会
赤ら顔の同僚 ....
親指でしか語れなくなった
指先が覚えてしまったのだ
無機質な凹凸に触れるだけで
整然とした文字が手に入ることを
まっさらな紙の緊張や
そこに落ちるイビツな文字
との格闘も捨 ....
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