隣のWによって名付けられた半月が
水溜まりの中の夜を
割れながらくりぬいていた

   *

  夏の水門に置き去りにされた犬が
  鼻をなめて
  水の流れを嗅ぐうちに
 ....
★ボランティア先で接した子と最初に出会った時、とても懐かしい誰かと似ているような気がした。誰か解らないまま、別に気にせず過ごしていたのだけれど、昨日の父の日に、「誰か」が父だったと気がついた。「父」と .... もし人生が
”こう”と決まっていても
私は抗いたい

あなたの深い瞳を
拒否したい
宿命とか運命とか
信じたくない

いつかきっと
大人になれば分かるといった
映画のストーリーは ....
いとしめやかなアイボリィ
遥々と注がれし、名も知らぬひかり
廃墟に移ろう古代からの縲々たる遍歴に溶けいるようで―

風はどこから来たか
西か? 西は神の湿地、金属の焦げる病の、
東か? 東 ....
こたえ、という
ことばそのものは
とてもかよわいものです

だからといって
あきらめたりはせず
突きつけることもせず
こころは、そう
並んでいけたなら
じゅうぶんだと思います ....
鼻が高くなった

これが成長というやつか

整形してないもんね



嘘もついたことないし

また鼻が高くなった

あら
また伸びた


きみは
「 おまえの鼻を へ ....
水無月の夜
長雨が流す 街波の排気
初夏の風が 白いブラウスを
揺らす

雨後の 空気は 新鮮で
深呼吸する 肺は透明に
清々しく

木々たちが 雨梅雨を
振り落とす 街の路上 ....
普段は絶対に使わない漢字を
みんなはすらすらと書いている
そんなことぐらい
書けて当然らしい
でも手紙や作文の書き方を
ほとんど知らない

当たり前のことが
わからなくなっている
複 ....
私を悲しませないで
私達を引き剥がさないで
私たち愛し合っているの
愛のないあの人なんて嫌い

束の間の愛
一瞬しか許されていない
愛の力は大きい
病気を良くしてしまう。

でも結 ....
ひと足踏み入れば
彩る花弁の甘い香りが
しあわせの時を与えてくれる

いつの日も
六月の雨に濡れている足が
軽やかに茨を縫って進み
見え隠れする背中を追う
赤い薔薇、白い薔薇、あなたの ....
夏の風
運べや運べ
思い出のせり
揺れませや

空に水しぶき
虹のオナニー
耳をすましや
弾ける{ルビ花音=かのん}
心地よかのん
あっちに見えるは
ちぎれ雲の大群だ。

空 ....
日常の中にいて
この間まで
自分がいた
非日常な世界を
眺めている
いつでもあっちは
キラキラ
していて
本当なのは
あの時の私なのか
今の私なのか
それとも
両方なのか
あ ....
わたしは自転車に乗って

同じところをぐるぐる回って

後悔と

希望と

哀れみと

幸せと

悲しみと

喜びと

憎悪と

感謝を

ぐるぐる回って

 ....
抱き締めて
抱き締めて
抱き締めて、よ

君の風邪なら幾らでもうつしてくれて構わない
キスをしようよ


最近、君が半袖を着てくれる
付き合って1年10ヶ月の私でさえ
今まで4、5 ....
{引用=「序」


万華鏡に
甘い想い出だけを そっと詰めて

くるくるまわして のぞきこむ

金平糖のじゃれあうような
さらさらした音がはじけて

あまりの甘さに 歯を痛めて  ....
触れそうに近かったあの日
話の接ぎ穂は見つからなくて
別れた後に思い出し
改札の向こうを振り返る

夜毎広がる星空のように
寄せては返す波のように
君みたいな人が現れて
 ....
満天の星空から舞い降りたのは
優しい淡い恋の炎でした

柔らかく瞬きながら
山奥のひっそりとした水辺を
泳ぐように飛んでいました

「わたしたちは人知れず
ただ恋情を募らせ ....
酒好き

ヘビースモーカー

パチンコ好き

ジジ馬鹿

親バカ

ハゲ

デブ



だけど、好き
だから、好き



優しくて
厳しくて

過保護で ....
僕は浜辺から海を見つめていた

人々は海で泳いだり波打ち際ではしゃいだり

楽しそうで眩しくて僕からはとても遠い

波の煌めきやしぶきが飛ぶ様をぼんやりと眺めていた

僕だけがここに取 ....
{引用=

『たん純にさ、

 考えすぎなのかもよ。

 しん呼きゅうしてさ、

 だれかのうでに甘えてみるのも、

 たまにはいいんじゃないの?


 あんがい近いところに ....
僕達は歩いてやってきた。
今日、この瞬間を共有するために。
ラジオからは素敵な音楽が流れていた。
ジョンレノンが歌ってる。imaginだ。
小さなポータブルラジオを囲んで、みんな泣いていた。
 ....
足元の道をたどればそのうちどこかに行き着くのだろう
歩け
雑音に音楽を見出すのなら偶然は必然になる

トリートメント

手のひらに香油を摺りこんで神託を授かる
祭司階級に生まれたる者の宿 ....
たらいまわしにされているたらいが
私の家に届いた
底のひび割れから水漏れするので
仕事にありつけないのだと言う
私は気の毒に思いひび割れを修理してやった

翌日たらいの奥さんと息子も届いた ....
すべての作品は、過去。

自分は感情という生き物が好きだ。でも、どんな感情も結局は過去で、文字にした瞬間、それはもう古代エジプトの遺跡と同列の過去の遺物。

あるいは。表出ということ自体がなん ....
空は仄かに薔薇色を帯びたグレイ
雨は降りそうで降らず
六月の気怠いカーテンを揺らして
私の哀しみを主題する風が吹く

その波紋する緩急を肌に感じながら
ただ横たわっている
あじさいは咲く ....
まだ、淡い光の粒が
生温い風に乗って
私の目の前を
きらきらと通り過ぎた
 
限り無く空に近い
窓辺から首を出して
その、行く手を追い掛けても
追い付ける筈は
なく
 
 
  ....
空気で身体を洗って
空を仰いで
膨大な宇宙に
飛んでいく




あのころの
空は
青く澄んでいて

忘れられない横顔
長い睫毛が
煌めいていた

そのすべてが愛しくて ....
冷たい月までのデート
ゆっくりしてたけど
ラインは真っ暗だよ

道標が真っ赤になればいい?
逃げたいのね
始まりでしょうに

黒い夜の中を
乗り越えてあげる

通り雨が過 ....
 世界は止まっているんじゃないかと思う ラジオをつけてみる よかった 世界は動いている
 灯りは消灯だけだ ブルーメタルのMDコンポに浮かんでいるデジタル文字が網膜に焼き付く
 世界はラジオを通し ....
{ルビ静寂=しじま}からもの憂き雨が貫けど
  破れる夢もない熱帯夜



曼珠沙華かさなる闇に{ルビ咲乱=さくらん}す
  狂おしいまま抱く情に似て



熱き夜に悶える ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
渡辺によって- 水町綜助自由詩8*07-6-19
父の日- 北乃ゆき散文(批評 ...607-6-19
女性へ- まきび自由詩4*07-6-19
アイボリィ- おるふぇ自由詩607-6-18
生きて- 千波 一 ...自由詩34*07-6-18
鞍馬口天狗- 北大路京 ...未詩・独白7*07-6-18
水無月 - 鈴鈴自由詩7*07-6-18
できて当然- ぽえむ君自由詩19*07-6-18
お中元- ペポパン ...自由詩9*07-6-18
薔薇と背中と、止まない雨- LEO自由詩33*07-6-18
少年ラストデイズ- ゆうさく自由詩2*07-6-18
非日常- weed & s ...未詩・独白2*07-6-18
お空と大地と- 美由自由詩6*07-6-18
1年10ヶ月越しの衣替え- 朽木 裕散文(批評 ...4*07-6-17
ある雨の日より- もも う ...自由詩48*07-6-17
東へ- bjorn自由詩3*07-6-17
恋に焦がれて啼く蝉よりも- あずみの自由詩9*07-6-17
父へ- 秋桜自由詩8*07-6-17
青と白と- ajisai自由詩6*07-6-17
ぬくもり- 士狼(銀)携帯写真+ ...18*07-6-17
あらゆる方向に無限大- rabbitfighte ...自由詩10*07-6-17
即興情熱- rabbitfighte ...自由詩5*07-6-17
たらい- 小川 葉自由詩9*07-6-17
逃げ水- umineko散文(批評 ...7*07-6-17
変奏曲- 塔野夏子自由詩7*07-6-17
窓辺- 山中 烏 ...自由詩9*07-6-17
初恋- 小原あき自由詩18*07-6-17
変換- 優飛自由詩12*07-6-17
思い出す- はじめ自由詩907-6-17
熱帯夜- Rin K短歌24*07-6-17

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