深い森のなか

長い長い
散歩をした

ただ
道を辿るだけで


あのひとに
そんな秘密があるなんて

知らなかった
深い深い秘密が

あのひとは
今日も笑顔だろう
 ....
 一 踊る

螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる

 あなたと
 アゲハ蝶が絡み合う
 異国に旅したその日付

 落ち葉に乗った ....
地上へと繋がるエレベーターに
パステルカラーの女の子
うふふ
こんにちは
抱いている子ども
腕から飛び出しそうに笑って
照れて
くりんくりんって頭を回す
いししー
あっ 笑ったぁ
 ....
僕は手紙を書きましたが投函できず
結局その手紙は引き出しの中に沈んで行きました
そうして毎日引き出しの底から
静寂を運んできました

僕は海に行きました
青いハーフパンツの水着を持って行き ....
   

   すれ違う 落とした視線 見つめるは

           ただ一度だけ ふれた指先
{引用=
        フォークダンスは学生の特権だと思う・・・



  ....
 ――起床、起床! 

スチームを切られた鋼鉄の部屋の恐ろしい朝、
一夜の温みをようやく蓄えたアクリル毛布を剥ぎ取られ
既に凍り始めた虫襖(むしあお)色のジャージを脱ぐと
柔い生肌のかよわさ ....
きみに会いに行く
本当だった
列車に飛び乗ること
それも盲目ではなくて。

灰色の雨に流され
こころの小石が転がる

舞い散った落ち葉を踏みしめる音は
きみの泣く声に似ているから ....
私の気持ちに
気付いて
ください

ときめく
この
心を
受け止めてください

あなたのことが
知りたい

私に
もっと
もっと
気付いてください
天然ボケだよ
バカと言わないで
必死なんだよ
かっこ良くない

OH YEAH!
冗談を言って
楽しく居たいんだよ
からかわないで

朝霧の中
鳥の声
サルが吠えて
今蘇える ....
空からは
乳と灰が溢れて
現実味のある
灰色の雲は気だるく
生あくびを押し殺している

今 雨は
この地上に幕を掛けたように潤すだろう

乳と灰が溢れる地上は
液化燃料が燃えて
 ....
教室の窓から3列目
頬杖ついて黒板を見る横顔に
囁きかけて…って思ってしまう


第2ボタンまで開けた白いYシャツ
肘までまくり上げた袖から続く
長い指の爪の先まで見つめてしまう

 ....
どこか遠くへ行こうと思う

カバンも財布も何も持たずに

此処が何処かも分からないまま


歩いて
歩いて
歩き疲れて

行き着いた場所が
静かな村であるといい  ....
雪は降りぬ
この庭に
サンタが下りぬ
この塔に

この日は誰もが
喜ぶ日
この日は喧嘩を
したくない

心の暖炉に
火を燈して
どんなに貧乏でも
生きようと思った

腹一 ....
森のなかを流れる
チェロのように
日々が穏やかであればいい

雲母の放つ
光りのように
心地よく剥がれる断面を重ねて
生きていきたい

うまく思い出して
うまく笑う

どんなと ....
最近運動不足だったので 
行きも帰りも 
家と駅の間を歩き 
めっきり乗らなくなった自転車が 
ある冬の日の玄関で 
肌寒そうに置かれてた 

( 今日は休みだたまには乗るか ) 

 ....
指輪を失くしたと
手を擦り
目が覚めた朝は
階段を慌しく降りる
冷たい空気を吸い込んで
駅へ急ぐ
人の波、人の波
わたしを忘れないように
改札機に名刺を入れて
こころだけしゃがみこむ ....
どういうわけか
暑さにとんと弱く
夏の多くは廂の内で過ごす

生きにくい季節なのだな

私はそう解釈している


極々私的な話がある
と友達から連絡があったので
私は誰にも秘密が ....
北風に震える 
枯葉並木の向こうへ 
携帯電話の画面を見ながら 
朝の歩道をのんびり歩く 
ふたりの女子高生を 
追い抜く 

シャッターを開いた 
動物病院の女医が運ぶ 
{ルビ檻 ....
心の片翼を失って

切なさが
膝を抱えさせる

『大人』にこだわった日々
白いベールはそのままに
今は「これが私」と答えが見える


空想の宇宙は優しい

無重力を許し
膝を ....
原付の女性は頭から浅い砂利のプールに落ち
彼女は救急車で運ばれ視界から消えた
目撃したのはたったそれきり



知らない十字路で同世代の会社員が跳ねられ
乗用車が反対車線のトラックに突っ ....
僕達はどうなる

火がその焼く力を失う 
時がくるのを知っているか
電気も刃物の刃も
鋭い死の力を失なう時を
僕達は御使いのようになる
そしてもう決して死なない
優劣の差はなくなる
 ....
いきおいを増し
加速し続ける時間(とき)に

取り残されてしまった
そんな君へ

「幸せの価値観なんてものは
誰が評価できるもんじゃないんだよ」

なんて言ってみたら
 ....
 
 
君の産まれたその訳を
探す旅がこの人生と
果たして誰が言ったのだろう
 
黄色い砂場で
硝子片を散りばめた
掌の嫉妬
 
欲深い"愛してる"
メランコ ....
神様がくれた隠し事に
毎日悩んでは忘れていく
何を焦っているのか
やたらと派手な飛行機が
どうしようもない青空に直線を引いて
もしもそれがチャックみたいに開いたら
想像できるのは人 ....
私の家族は四人だと
一瞬思ってしまった
もう父はいないのに…
母、弟、三匹の猫、そして私
それが今の家族構成

母は料理がうまくて
とても頭のいい人で
要領もよく
五〇 ....
黄昏、あれは
{ルビ樹陰=じゅいん}に眠るあなた
穏やかな目鼻立ちに
風が吹きすぎる
私はそれを眺めるだけの


{引用=かげり
を知っていたでしょうか}

思い出、それは
静か ....
爆弾が墜ちると
デマが流れた街で
警報に追われ
バンクするカーブを走った
この街の建築は
爪先から斜めに削れていて
鋭角に尖った
笑みを浮かべている

濡れた雛鳥の翼
抱えて
ひ ....
いつもこの電車を
乗り過ごして
海に来てしまう
もう誰もいない
スコップで掬って
持ち帰れるような
銀色の風景

はだしになって
ひとしきり砂を蹴り
波を相手に追いかけっこをして
 ....
枝分かれしていく 夜の
長く、しなやかな腕は
わたしを覆いながら それぞれ
しだいにたわんで その先端からやがて
着地し、朝に触れる



不必要なほどに震える あなたの
声と、指先 ....
雲の影が
大地に映って

窪んだ土地に
雨は集まる

湖水は生成されて
鐘楼のような高い場所で

水面に雲は捕捉され
風が起きる

雲の鏡像は乱れる

人は湖畔を歩み
平 ....
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