白のガーベラには黄のカンパニュラ、グリーンのつぼみに甘いリリオペ・・・・・・

いつもの電車に揺られると、今日はほっとする。
今日は一緒にいるから。とうとう、正式に二人で決めて、その報告への帰り ....
砂を
体中の空いてる
穴に詰めていく
埋め立てた人工の砂浜の
ほつれたぬいぐるみが
さみしそうに息をしている
「あなたのコドモを産むよ」
と笑い
雨上がりの
草いきれで肺一杯にして
 ....
むっとするような草の匂いをかぎながら
僕は雨を待っているんだ

こんなふうに湿った空気の朝は
何だか楽しくてしょうがない

もういいかい
まあだだよ

ほら向こうで呼んでる声がする
 ....
                  080805



生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
夏が始まった、合図は
とある田舎の公衆便所の片隅で死んだ
ごろりと横たわる、蝉の亡骸
 
子供たちは
入道雲に固形の夢を乗せ
大人たちは
ただ 暑い暑いと液状になる
 
若者は、なん ....
[1]
幾重にも重なる和音の中で

あたしは耳鳴りおさえきれずに

人ごみの中歩き続ける

白い覆面かぶったピエロ

[2]
白昼の惨劇がはじまろうとするところ

空砲もった演 ....
{画像=080805022047.jpg}

掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
膝に水をためた
母は手術で水を
抜いてもらった

肺に水をためた
父も手術で水を
抜いてもらった

誰にでも
水がたまる
時がある

人は誰もが
抜いてしまいたい
水を持っ ....
おにーさん おにーさん どうしたんですか?
失恋でもなさったんですか?

世界中の不幸を背負ってるような しけた面してますねぇ
そんな顔して黄昏れてたって モテないままですよ

「 海パン ....
周りには沢山いるのに
欲には底がない
誉められたい
人と繋がっていたい

気が付くといつも一人
側には誰もいない
喫茶店にも行けない。
皆女房子供がいる。

コウモリには帰るところ ....
本屋へ行った帰り道
公園に入った

ぐるっと公園を囲んだ木が
濃い影を作っていて
意外に温度が低い
真夏の午後二時で
誰もいない
セミがやかましい

水飲み場のあたりは水びたしで
 ....
蒸す夜の リージェントホテルの地下
急な階段を降りると 黒い扉が開く
すっとした冷気と
スモーキーな空間に吸い込まれて
おもわず{ルビ噎=む}せてしまうほどの

カウンターでバーボンコーク ....
いつかの
茜空。

うろこ雲は
何も語らず
ただ
漂って、いる
徐々に
唐紅を
纏いながら

ただ
漂って、いる


澄んだ夕陽が 麗しく
私の光る爪が
 ....
蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける

洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
揺れる大空を
手のひらで掬ってみた
零れていくのは
昨日までの涙
真夏の炎天下の昼間に
涼しくて気持ちいい
この飛んでみたくなる水色を
ごっくん
眠れない夜
詩が書きたくなった
誰かに伝えたいわけじゃない
誰かに存在を知って欲しくなった

S・O・S
愛だの世界だの大口叩いてはみたけれど
正体はただの寂しがりやなんです


 ....
最近妻がビヨンドになってきている

40過ぎだというのに
髪をピンピカリンの金髪にして
耳は穴だらけ
いくつもピアスをつけて
じゃらじゃらと音をたてている

夏だというのに
わざわざ ....
どんなときも
あきらめないで
前向きに
自分のために戦おう

君は
ひとりじゃない
ひとりぽっちじゃない

君の事を
わかってくれる人は
どこかにいる
どこかで
暖かく
見 ....
テレビのスイッチを入れる
あまり偉そうにも見えない小役人な校長が
あまり反省もなく頭を下げる

気付きませんでした


とりあえずの場の空気をつくり
権力という名のワイドショ ....
夕方の上り通勤快速は
降り出した雨を切り裂いて走る

車内は意外に混んでいて
ロングシートは満席で
吊革に片手をぶら下げて
流れる車窓を流れる雨滴を
ぼんやりと眺めていた

雨の駅に ....
今夜の献立

・夕焼けと向日葵の背中の煮物

・虹のフライ

・蝉と夏休みの子供の声の和え物

・打水のおつゆ




ごちそうさまでした、と
流しに綺麗な皿が
水に浸さ ....
たばこ
それはヒトを好戦的にする
きつえんしゃ
は 非人道的存在だ
でなければ旅先で 略奪などするわけがない
虐殺者の大多数が 愛煙家なわけがない
ああ幼子を傷付けたくない一心で
花火す ....
夕方の、くっきり輪郭がきわだった木々を見上げる。
この頃みつけた、夏の楽しみ。

きちんと呼吸して泳いでいた。木々の間。

でも、
やっぱり
暑くて暑くて 姿勢が崩れてきた。
ぼやけて ....
難しいね僕たちはまだ
しっかりと糸で繋がって
いなかったんだ
怖いのは僕なのかな
僕が怖いのかな
判らないよ

お願いだから
向き合って欲しいよ
ただ好きなだけじゃ
駄目なのかな
 ....
自らの寂しいベールを身に纏う 
今迄の自分を打ち破ろうと 
夏の夜の浜辺を走る 

( 遠くに若者達の花火は上がり・・・ 

ずぼりずぼり 
足首{ルビ嵌=はま}る砂浜の 
空回りをも ....
いろいろ書こうと思うのだけれど
どうにもうまく繋がらなくて
言葉は千切れた

そこにはもしかしたら
小さな小さな
だんまりの世界なぞがあって
そこではもしかしたら
だーれもしゃべらない ....
細い金属質の陽射しが
容赦なく肩に、腕に、
きりきりと刺さって
サンダルの真下に濃い影が宿る

忘れかけた思い出は
向日葵の未成熟な種子に包まれ
あの夏
深く青かった空は
年 ....
稲妻が光って轟きが来る
光った時もうその下では絶命してるんだ
じゃあ向こうから聞こえてくるのはいったい何なんだ
死んだ後に聞こえてくる音はどこから


電気の光が織り成す出来あいの世界で
 ....
              080731



7月

おそらくそれは
無理でしょう
声にして言ってみる
ひとりごとのような声が漂って
少し狼狽える
神奈川県横浜市青 ....
てゆーか旅と言ったら死体を探す意味で
凪いだ東京湾の沈んでいるヘドロとか
晴海の奥の草地に放棄されている冷蔵庫の中身に十字架を切る
みたいな
永遠に浮かぶことのない人たちみたく
あ ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ショートショート/水のなかのガラスのように- いすず散文(批評 ...2*08-8-5
水のための夜- モリマサ ...自由詩3708-8-5
かえる- 未有花自由詩19*08-8-5
水のための夜- あおば自由詩24*08-8-5
なんにもならない、夏- ゆるこ自由詩508-8-5
道をゆく- yoyo自由詩1*08-8-5
因循と輪廻と繋がる想い- beebee自由詩18*08-8-5
水のための夜- 木屋 亞 ...自由詩4*08-8-5
幸せの青い鳥- 北大路京 ...自由詩19+*08-8-4
孤独と言う名の欲望- ペポパン ...自由詩3*08-8-4
公園- ふるる自由詩9*08-8-4
UNDER_GROUND- 西日 茜自由詩13+*08-8-4
落陽- 長谷川智 ...自由詩4*08-8-4
誰でもよかった- 砂木自由詩26*08-8-3
手のひらに- 乱太郎自由詩13*08-8-3
眠れない夜- 1486 106自由詩21*08-8-3
ビヨンド- そらの  ...自由詩16*08-8-3
どんなときも- 妖刀紅桜自由詩4*08-8-2
アンビバレンスシティ- 紫音自由詩4*08-8-2
手品- kauz ...自由詩4*08-8-2
夏のゆうげ- 小原あき自由詩30*08-8-1
最後の灰が落ちる時- 佐々木妖 ...自由詩4*08-8-1
夏の金魚- ましろ自由詩5*08-8-1
僕は疾患者だから- AKiHiCo自由詩5*08-8-1
夏の夜の浜辺を走る_- 服部 剛自由詩508-8-1
夏の回転式。- プル式自由詩11*08-8-1
遥かな夏のスケッチ- 銀猫自由詩22*08-7-31
創書日和【音】_ラウド、ラウド、ラウド- 大村 浩 ...自由詩12*08-7-31
七月- あおば自由詩7*08-7-31
ポエコ- モリマサ ...自由詩2108-7-31

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