切り取られた空を
更に4分割してみると
あなた・わたし・からだ・こころ
世界がよく見えてきた
泳げる空と
沈んでゆく空
飲み込む空と
突き抜けてゆく空
ほら簡単
結局ね
私もあなた ....
‥夏も終わり
 空っぽになった植木鉢

の、はずだった


『落としましたよ』
なんて
いまさら夏に
お届け出来ないね
わたしは 鏡のなかで待っている

あなたを待っている



あなたは なにも知らずに
平気で 素顔を のぞかせる

わたしは みとれて 口ずさむ





月明 ....
低いオクターブで
朝を告げながら
高いところを
水が流れている
知らないあいだに またひとつ
季節をまたいでしまった


雲と空に距離が生じてゆく
そのすきまを
縫いながら、通過す ....
新幹線のぞみ22号で
トンネルも
山も
街も
風景をシャッフルだ

ああ
僕は恋人に逢いに行く

携帯のメールも
僕のはやる心も
空に弾けて
砕けそう

銀緑の光線が
四 ....
上りの通過列車が
雨上がりのプラットホームを過り
色褪せたベンチの水滴を
さらってゆく


少し欠けた白線と
凸凹黄色のタイルは
きっと黙って
それを見ている


プラットホー ....
各教団は教徒たちを
唯一至高の民と賛美する
大小ピンきり混同
美しき平等主義は
人類から野生を奪った
植物は間引きすることで
動物は弱い生き物を食べることで
強く優秀な種のみ発芽するのだ ....
ちょこっとのきっかけで
けんかになった
ぼくは
ありったけのわるぐちをいった

ばか
おたんこなす
よわむし
げじげじ

ぷいっとそっぽをむいて
いえにかえった


ひとり ....
彼女は飛んでいってしまった
灰色のコンクリートに
白い羽を数枚残して
夕日目指して飛んでいった
だめだよ
あまり高く飛んでも
あまり低く飛んでも
失墜する
ほらイカロスのように
大き ....
負け犬へ

存在価値はどこにも見当たりません
雑踏の中の燃えないゴミです 
前を向くなんてできません
ここにいるだけで精一杯です
不眠症は治りません

くだらないことばかり言いながら
 ....
改札口にて
お待ち申し上げております


行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を


あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
朝の空気は
ひんやりとして
あたらしいいのちを
送りだす
遠くから聴こえる
鳥の声に
遠くで暮らす
母の足音
滲んでる

{引用=耳を澄ます}
朝の空気は
瑞々しくて
白から ....
朽ち溢れた花びらは
先ほどまで
朱く萌え
そこに立ちいた
曼珠沙華

終りをみるの
何度でも


傍らで
見送る私は
何、想う

終りをみるたび
思い出す
始まりがある ....
アースジェットが
秋のはじめになってもまだ半分くらい残っている
しゅーと夏を吐き出してみる
秋はそんなところから始まる

ぼくは割り算を高い空に置く
割り切れないことは繰り上げるのか
繰 ....
{ルビ夥=おびただ}しく降り注ぐのは
湿り気のある眼球たち

あまりにも優しい成分なので
それらは
{ルビ容易=たやす}く踏み潰せてしまうのだが
悲鳴に私は恐怖する

オアシスはすぐ其 ....
つるべ落としの夕暮れが
立ち尽くす人の上を
群青に染め上げていく

笑ったような月が
ヴィーナスを従えて
ゆっくりと
空にかかる

そして

青白い光が
窓辺で
謳っ ....
巷のほろ酔いコスモスさん達
ネクタイさげたススキ君達
足元に気をつけて
後ろからせつくのは蒸気タクシーですよ
帽子を被った小人のおじさんが
街角のガス灯に火を灯すと
ぱさぱさぱさ
季節は ....
のんちゃんの
さんりんしゃは まっかかで
はんどるのとこに
いろんないろの
フサフサが ついていた
あか あお きいろ みどり しろ
いつつも ついてて きれいだった
あしでけって さか ....
 ねじまげられた心の滑走路
 遠くまで飛べなくなってしまった
 黄色い太陽はタマゴのキミ
 一度食べようとしたらやけどした
 大きな荷物を背負って
 友人は異国に旅立った
 誠実で唯一 ....
むせるよな
甘い薫りに
蘇る
しまった記憶
輪郭を映す
イチジクを手にとる
あなたの背中を思い出す

いつかの電車内で振った
人体骨格のねじれた手首に
無邪気な笑顔でこたえた少女
そこにみだらな星はなく
鮮烈なスタッカートが鳴り響いていたので ....
最後まで
君の心のシグナルが
わからなかったボクを許して

その
深い瞳の色が
止まれ であるのか
進めで いいのか
点滅なのか
それとも
拒絶

ブラウスの
ボタンがひとつ ....
空を見上げながら 手つないで歩いたら 君は僕の特別になるよ
明るい空は 僕と君の足取り 柔らかい風でくすぐる
落ちてきた紙飛行機 君と僕の目の前を横切る
僕の右手に拾われて 君の左手添えられて  ....
白い咽喉仏を
伝うものを見ずにはいられず
愛おしければ尚の事
枝葉の若いものは
根っこの存在を感じつつ
きっと知らないのでしょう
何を養分に今在るのかを
伝って落ちたものが
今は亡きも ....
お父さんまたお話して
子供のころの犬の話

しんだ父におねだりして
私は旅に出てゆく
お父さんの記憶の中へ

ジャノヒゲ揺れて
オオバコ踏んで
大きい夕陽とお父さんと犬
風は紫オレ ....
吹かれるように手を振る
ススキの群れの中に
枯れて埋もれていきたいと
いや、そんな最期のために
生きていきたいのです


西風が波を走らせて
遠泳の息継ぎのように
{ルビ水面=みなも ....
 朝 起きると 置手紙

 内容はたいした事じゃないけど
 
 急いで書いてる姿が

 目にうかぶ

 白地にピンクの文字
 
 ただ一通の置手紙が

 僕を暖かく包む

 ....
借金で成り立つ巨大な貯金箱を
首から提げているのは
老者か子供
巻き上げられるのは納税層の
若者か中年

ヒステリックな女が裂いた
羽根枕の残骸を
アジアンチンピラに殺害された
家族 ....
夕暮れの軟らかさ

ガラスの溶液 中毒の頬

つやつやした髪

唇が尖って僕を刺す

細い首を丹念に寄せ付けて

瞳を半分閉ざし

足裏で世界を放浪して

美味い干し葡萄に ....
風吹き渡る窓辺で
天使の梯子を見た
低く垂れ込めた雲間から
地へと向かう光の筋を

私は決して清い人ではないけれど
神様は幾度でも許してくださる
清い光が近づくと
怯えてしまう僕は罪び ....
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