優しさに包まれて
フワフワしていて
気持ちが良い
体の力が抜ける

心の傷も
今日の辛さも
皆聞いてくれる
正しいんだ、と分かる

風呂に入り、汗を流し
ビールを晩酌
体が痛い ....
とにかくの左
何をすべきかわからなくなったときこそ

強く 弱く 速く
距離を取り 入らせない
距離を測り 右へとつなげる
腕の上を 叩く
腕の間を 打ち抜く
サークリング
相手を ....
灯りのともったキッチンから
作りたてのグラタンの匂いがした
お取り込み中の真剣な顔がおかしくて
ただいまは、たぶん言わなかった


暑いときには熱いものがいいんです
そんな説 ....
のみすぎて
だきあって
六時に目覚めて歩いた舗道
あの時ふたり通った場所
いまは独りたどっている


ほんとうはあなたにみてほしかった
いくつもの顔
あのひとにさらけだしているの
 ....
よく夢で見る町を、歩く。
ずっと前から何度も何度も歩いてきた、町だ。
久しぶりだったので少し切なく、なる。
この町も変わったよなと、思う。

夢の中ですら、時は移ろう。

見知らぬ誰かの ....
そしてまた 君は
何度も何度も 振り返っては
僕に手を振って

泣き出しそうな 笑顔のまま
夕暮れの雑踏の中に
ゆっくりゆっくり 消えていく

そんなにゆっくり歩いたら
電車に乗り遅 ....
          
            ねえ、キミもためしてみてよ
            魔法のシガレット
            小さいころに気どってくわえた
            ....
月の瞳に
海が映るのか
海の鏡に
月が潤むのか

旅立ちはいつだって
こんな夜の、ブルー

マストを背にした
ひとつひとつの心に
青はなにを
語りかけるのだろう



 ....
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ....
数段にかさなった雲がちぎれて
やがてあなたのところに届く
そうして同じ雨を降らすの

目に映りこんだ人の波を追い出したくて
必死で目をつぶってみるけど
ぶつかり合う肩の痛みに
思わずあな ....
なにかが欠けていたのだろう
あなたに伝えること

いま
全裸を隠そうとしている
この月のように

僕があなたを
少しずつ愛していった
はずなのに

あなたは
不信で覆われていく ....
そこは空かと問うたなら
鳥はきれいに黙して
はばたく

そのたび言葉は
空から遠いわたしの胸を
いやしの為に
傷つける


 幻はまだ
 あこがれとしての痛み

 選 ....
かすかな声でなぞる
あれは面影
うらの林のすきまからみえた
私の亡霊
沈むことのできない舟
いっそうの複音

静かな{ルビ水面=みなも}をもっている
{ルビ自恃=じじ}{ルビ矜恃=きょ ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
あなたは
きえそうなひかりのまえで
手をかざしている

胸元から
オイルの切れそうなライターを出して
何度も 鳴らす



うつくしいけしきの
まんなかにいる
いつも
き ....
さようならに染まる夜の向こうに君はいて
こっちとあっちでチクタク秒針
多分 君はもう寝てる

その頃 私は浴室で現在未来を考える
今日生きていた 明日も生きていたいって

シャワーの中で ....
夏の終わり

りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵

なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる



セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい

夏のにおい、のような
記憶のか ....
お前は私の心の中に入り込んでいますね。
お前は私の脳内に仕掛けられた時限爆弾のようにも思えます。

でもお前は私に人並みの感情を教えてくれました。

お前の苦しみと悲しみなどを思うと、
私 ....
銀座の路地裏に入ると 
色褪せた赤い{ルビ暖簾=のれん}に 
四文字の 
「 中 華 食 堂 」 
がビル風にゆれていた 

( がらら ) 

曇りガラスの戸を開くと 
「 イラッ ....
いったい この世界は
どうなっているのだろう
この世界は どこへ向かっているのだろう

いまだ 戦火やまず
気候変動は どうなって
そして地震の襲来におびえて

確固とした 己の心も定 ....
吐き出して
吐き出して

郵便局の薄暗がりが頬を撫でる
自動ドアをくぐると
体内時計から螺子が一本
逃げていく
逃げていく
減速度に身を任せ
力を抜いて深呼吸

過呼吸になりそう ....
星島 〜タカラジマ〜




銀の帆の船は拒まぬ「可能性」ムゲンのココロ映せるものは

指で作る望遠鏡に反転のスカイオーシャンさよなら地球

広すぎる世界 ....
天井から
雨が降る
からっぽの家よ
さようなら

涙の足音
思い出ばかり
見つけてしまう
わたしたちは
家族です

翌日
家は消えました

さみしさに
耐えられず
海で ....
雨に吸い取られるように
街から見上げると
あしもとの同心円は
忘れてしまう
私ではないあちこちを中心に
広がる波紋の重なりで
まちは夏の終わりに濡れて
遠い港の潮臭いしぶきまで
思い起 ....
{引用=


  事実、失われたものたちが/こどもみたいなことを
  眉間に集束して、にこやかに手を振っている/窓際に並べ合って、トランプしている
  夏の蜃気楼に酔った、寂しさの群れが/失 ....
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
セミの声を追いかけて
見知らぬ森ん中
麦藁帽子のつば先は
南の方を指していた
虫かごん中はからっぽで
虫取り網を空高く
どんどん奥へと進んで行った

四方八方セミの声
どっちへ進めば ....
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる

登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり

くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
 ....
せつない夜は
何して過ごす

ことば遊びの
ことば紡いで

とろとろ落ちる
時間を織ろうか

それとも

赤い月から滴る
ゆらいだ糸で

あの人に裂かれた
心を繕うか
 ....
電話番号占いって知ってる?
って唐突の質問
教えてよっていえば
じゃあここに番号入れてと
携帯を差し出すあなた
結果はどう?って訊いたら
明日運命のひとから電話があります、だって。
 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の日の終わりに- ペポパン ...自由詩4*07-9-3
ゴールデン・ボーイ- FUBAR未詩・独白3*07-9-3
今宵ぼくらは- 久遠薫子自由詩6*07-9-2
代替品- 和歌こゆ ...自由詩5*07-9-2
自由落下- rabbitfighte ...自由詩407-9-2
ハイミルク_ハイライト- ウデラコ ...自由詩4*07-9-2
思春期シガレット- 渡 ひろ ...自由詩6*07-9-1
「フロンティア・ブルー」- Rin K自由詩29*07-9-1
彼女は一冊の詩集を抱えて- ふるる自由詩26*07-9-1
スター- ku-mi自由詩8*07-9-1
月蝕- 乱太郎自由詩19*07-9-1
届かない空に- 千波 一 ...自由詩18*07-9-1
みちのり- こしごえ自由詩12*07-9-1
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩63+*07-9-1
- はな 自由詩31*07-9-1
おやすみ、金魚- 朽木 裕自由詩4*07-8-31
うなり- わら自由詩26*07-8-31
- ケンディ自由詩207-8-31
中華食堂- 服部 剛自由詩1007-8-31
憂慮_(いったい_この世界は・・・)- アハウ自由詩207-8-31
ATM- 悠詩自由詩2*07-8-31
星島_〜タカラジマ〜- Rin.短歌17*07-8-31
からっぽの家- 小川 葉自由詩207-8-30
フランクリン・シンドローム- たりぽん ...自由詩16*07-8-30
yuugi- はらだま ...自由詩21*07-8-30
呼ばれている- 千波 一 ...自由詩36*07-8-30
夏ものがたり- 未有花自由詩8*07-8-30
なごり- 砂木自由詩8*07-8-30
独り遊び- 渡 ひろ ...自由詩7*07-8-29
魔法じゃなくて- たりぽん ...自由詩11*07-8-29

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