いつからがいつまででいつもなの
普通に生き物が生きている時間
隣人はそろりとひそみ
悲しくなどないないと  
はじけてしまう

つるりと 空が転んだ
雪と雪と雪 こんにちは
{引用=
重いドアをから入ってきた日差しが、また去ってゆく
追い掛けてもだめ
太陽はおまえのものだけではないから
悲しげね
寂しげね
だから言ったでしょう
おまえは野の兎を捕まえるように ....
子犬が母犬にじゃれる様子が
かわいいというあなたをみる私
あなたという母親を見る娘の目で

あなたが私を生んだことは確かですが
私は私の意志で生まれたんですと
いう機会はない

あなた ....
古い学童保育の前で
私が気付いた影は
小さな二つだった

ちょっと気の強そうな背の高い子と
その影を踏んで歩く、少し小さめの子
見覚えのある景色に微笑みながら
私は、 ....
はじめて
バレンタインのチョコレートを
用意したのは小6のとき

遙か遙かむかしのはなし

でも 鮮明に覚えてる 
初恋

あのころは
ペコちゃんマークの
ハートのチョコレートく ....
雪だ、雪が降っている
真夜中に降り続く しんしん降りてくる

雪降る夜はワクワクする
台風の朝のように心が躍る

そして今日とは違う明日の景色を待つ
窓に張り付く淡白い結晶を眺 ....
サラみたいにさ
ピアノでロックを歌いたいと、思っていたから
キーボードを買った
トランクに積んで、運転席からメロディーを紡ぐ
音楽を思うと、ときどきからだが、高校時代に浸される

私立校の ....
気付かれないようにそっと埋めた
悲しみを夜中に掘り起こす
僕の愛犬と
別に犬なんていなくていいけどさと
言いながら鎖をぎゅっと握り締める

僕と愛犬は鎖で繋がってる
どちらが飼い主かなん ....
痩せて行く月を眺めながら
君はにこやかな笑みを魅せ
二人っきりの時間はそんなに無いはずなのに

黒猫は二人の間を取り持つように
しっぽを足に絡み付け媚を売り
君はそれににこやかな顔で応 ....
朝からスタンバってる

観光地のもの売りたちを

死者の目で見つめていた

こころがつくる霊性もあるだろう

こころがつくる肉というものもあるだろう

そういうものは

昼や夕 ....
最後のひと粒まで絞り出したと思っていた
種袋の中から再び種はとめどなく溢れて
私の足下を濡らします

蔓はのびて再び身体はとらわれ
私は動脈をあずけ蕾をひらくことに専念します
この柔らかい ....
あなたの温もりを知りたくて
陰茎を膣に挿し入れる

じっと
奥にある子宮の温もり

羊水の中で
守られていた頃を
思い出しながら
唇を重ね
舌をからませる

異なる二人の体温が ....
都会を知らないじゃがいもは
わけもわからず大阪方面の電車に乗り込み
その行く先を疑いながら
車内アナウンスだけを頼りにしている
スポーツ新聞の大きな見出しは
仕事とばかりにこちらに笑いかけて ....
ゴリラは騎馬戦をやりながら
俺も四十歳になったのかと
昔の初恋を思い出しながら
川の中に設置された
飛び石橋を渡って居た

ゴリラは{ルビ嘗=かつ}て沈黙の神と
恐れられたものだ
岩崎 ....
午前一時七分

   ごらん
   粉雪が降っているよ
   まるで天使の羽が舞っているように
   今は
   僕らだけの窓辺
   君と一緒に過ごしたクリスマス
   最初の告白
 ....
{引用=
赤くて甘い熟れた先端よりも白くて硬くてすっぱいお尻を
齧ったときのほうがずっと春に近づけるんだってさ。
朝から晩までへたのまわりに齧りついたのに、今日の天気は雪です。
舌がただれて痛 ....
今度こそ 今度こそ
何度も同じ言葉を繰り返してきた
そしてまた 同じ言葉を吐く
今度こそ

自分の中の甘え 怠惰
肉と一緒にそんなものたちを
洗い流してしまいたい

他人の視線も気に ....
好き好き大好き
あいしてる

そんな言葉じゃ足りなくて酸素不足で苦しくて

ねぇねぇぎゅっとして

早くあなたに会いたいなぁ
厚い一枚板のカウンターに2杯目のカクテルが運ばれてくる。   
君はウエイターに軽く会釈すると、すぐグラスに口をつけた。
鮮やかなライムグリーンのカクテル。グラスのふちについた唇
のグロスの跡を ....
雪の上に残る
踏みしめた足跡
一つ増えるごとに
私は素直な心を
取り戻していきます

小さかった手が
だんだんと大きくなるにつれ
大きな愛情から
逃げるように
離れた強がりの私は
 ....
もしもし
あけましておめでとう
お元気ですか

留守電を再生して
聴こえてきた声は懐かしかった
携帯電話越しに冬の吐息がただよう
新しい年のはじまりに
あなたの声はふさわしく、 ....
みのむしが
細い糸を
必死に
上っている

何度も
何度も
上っている

今日は
風が
強く吹いていた

北風が
みのむしに
向かって
吹き付けてくる

くるくる
 ....
「牡羊座」

恋したら猪突猛進どこまでもちょっと待ったは無しの恋なの

「牡牛座」

石橋を叩いて渡るこの恋をゆっくりそっと見守っていて

「双子座」

あの人も好きだけどこの人も ....
■罫線

歩くことなんか出来ないってわかっていても
真っ直ぐに続く道を知りたかった
言葉はあまりにも無防備すぎて崩れそうで
その柔らかさを利用して思い切り固くした


発しては、ほろほ ....
暖かくなったら簡単に
咲いてしまうから花は
ぴたりと閉じた夜
冷気に凍れもしないで
焼けて朽ちるよ

ともし火は枠のほこりに
つもりまみれて居残らない
腹が立ちすぎて鬱

揚げ足ばかりとられて、
見過ごされてる形のないもの
つぶされていくものの多さ
自分以外の人のことでも
木の幹に守られた樹上の猿みたいな
生活が必要だ
 ....
世間では今枕絵が熱いらしい

見たことのない景色みしてよ

わがままだけどいいじゃないか

こんな広い宇宙の中なら一つくらい

夢物語りの世界が合ってもいいじゃないかな

通り魔は ....
ため息まじりの雪が
音もたてずに降り積もってゆく

そうよ
ため息は空気よりも重いのよ
あなた知っていたでしょう?

でも変わらず
雪は何も語らず
ただ街を白くする
白くする…
 ....
浴槽に声を浮かべて
その上澄みから
綺麗なものだけを選んで
束ねたあと

それを
誰かの届く距離より
少しだけ、遠いところに放る


そして、わたしは
誰かがそれを追 ....
割れた指先に機械油が染みて痛いという
まるでヒトゴトにそれを聞く

吹き荒れる風は私の首筋を叩き
ごっとりと前のめりになる背中になる

ふと
目の前にあのひび割れた指先が現れた
びしゃ ....
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