凍ったような蒼い空の下
あの子は霜降る土地で落ち葉拾いをしている
空と大地の狭間に風が舞い
所在を失った言葉たちが
透き通った身体で浮遊する
指の先で感情と涙の分量を測り
葉脈に記し ....
春の陽気
の穏やかな風
に揺れるたんぽぽ

  しまい忘れた炬燵
  に丸まった猫

幼子の手
を握る母の頬笑み

  雀の鳴き声
  遠くの汽笛
  の中で読む君からの手紙
 ....
闇の中
浮かびあがる
亡き色した十字架

下方

鎖に囚われた
堕天使は
純白の裸身を
呪印の紅に染める

既に
存在を亡くした
透き通る涙は
背中の翼と共に
舞い落ちる

堕天使は

雄大の空に
強 ....
  チェーンがディレーラーをすり抜ける音
  始まりのいつもの儀式
  数秒間の加速のあと静かに静止する
  制動機の動作確認、これも儀式
  そして百メートルごとの加速機を通過しながら

 ....
ぼくが
何かを書こうと捻り出す文字も
誰かが造ったモノで

ぼくが
何かを伝えようと搾り出す言葉も
やっぱり誰かが造ったモノで


ぼくが
納豆食べられるようになったのも
彼女が ....
昼夜を問わず、働いているあたしたちは
お天道様と一緒に
寝起きしているおさるさんより
少しだけ不幸せなのかな

凍えるような寒さが緩み
やっとぽかぽかしてきたら
今度は花粉症が猛威を ....
真夜中のベランダで
ぼんやりと
星を眺めながら
洗濯物を干していると

昨日すべてを
吹き払った
風のなごりが
夜空をそよぎ

よれたTシャツが
かすかに揺れる

季節はずれ ....
うっわつらな心ん中で
魂が逆様に浮かんで
気持ちが手遅れになっているのがわかるんだ



『無意味』という

くすんでしまった
いのちが逆様に沈んで
言葉が枯れ切ってい ....
意識には軸がある
眠る独楽のように
外からは静止しているように見えて
存在を大地に穿ってゆく

そして
頂は常に天を向き
宇宙の何処かにあるであろう
とおい故郷を指し示す
独り楽しく ....
 
 
噛み付いた腕から
流れていく、深層
 
とめどない呼応の先で
波打つ音叉から
溢れるのは
光、の、ようなもの
 
例えばそれは
あの
白に、似た
 
 
**** ....
新宿駅のホームで 
母親が呼んだ駅員は 
先っぽがクワ型の棒で 
線路から何かをつまみあげた 

猫の死体か何か?と 
恐れおののき見ていたが 
つまみあげたのは 
桜色の靴だった 
 ....
いつまでも君を好きじゃだめですか。
ずっと片想いしてちゃだめですか。

君に出会って芽生えた気持ちは
抱きしめて欲しいじゃなくて
抱きしめたい。
必要としているじゃなくて
必要とされたい ....
目を閉じれば
貴方はそこにいる
目を開ければ
貴方がそこにいる

目玉焼きの匂い
コーヒーの香り
トースターの音
洗濯機の音

朝日がまぶしい
カラオケ行って
ランチ食べて
 ....
もしも 僕の片手にあるコップ一杯の 血液で
君の寿命が延びるって言われたら 喜んで

手首差し出せるかな 冗談だよ 半分だけ

もう半分は 君の願い
その半分が 僕の本気

同情 買う ....
待合室の本棚で
文脈が所在なく足を抱えている
現代の錬金術師が白衣を着込み
セロトニンとドパミンを調律する
部屋の隅々まで描いた木は私は統計になる
意識が目の裏と舌の上で目まぐるしく動き
 ....
惑星 水脈 観世音
チーズ カタクチイワシ 明けましておめでとう
干からびる 夏の朝 みどり
ありがとう こんにちは ありがとう
振動 巡礼 盂蘭盆会 門柱 亀甲 惑星 惑星 惑星 惑星
干 ....
右足と左足の発する音は
明瞭に違っていて

それは大地を踏みしめる
力の違いでもある

厳密に言えば僕は
左に軽くよろけながら
歩いているのだ

それが右手の小指に感じる
鈍い痛 ....
{画像=080301014739.jpg}
愛に飢えているわけではありません。
恋に憧れているわけではありません。
ただ一途に想いたいのです。
自分のすべてを忘れてあなたに
わたしのすべてを ....
記号となった
分岐点のひとつひとつが
日付変更線を
越えていく

書き忘れた欄に
いつか名前は記されるから
鳥に名前はなくても
南の島は待っている

春は匂いなのに
雪はこの胸に ....
じょうずに結えない髪の、かきわけたその奥に、
海が広がっている
黒い底は伸びて、光を吸いこんでいる
あなたがその闇へと、手をのばしては
救おうとする影を
あてずっぽうに踏んで、遊ぶ


 ....
左手に戒めを

右手に誓いを


僕の強さも弱さも
全て 蒼穹へ 還して


空っぽになったら もう一度 最初から


流れる鮮血の咎を

儚く揺ぎ無い誓約を  ....
夢の中に落とし物をした日の朝
猫になっていた
仕方がないので
夫を会社に送り出してから
家事は明日にしようと決め
日向ぼっこをして過ごし
夜になったので眠った
明日はせめて、猿になりたい ....
穏やかな好日のようなさようなら

あの誓いもそのようなものであったなら

言葉まで酔いに任せて

逃がしてあげる事ができたでしょうに




梅見の宴にて


  「桜の花 ....
月、外側にある言葉 照らされて空にある
蒼夜の路地裏で僕は 影を必要としている
月光は誰を求めるか

  太陽、秘めた声
  心灼きながら
  生まれ続ける
  聞いて、聞いて、
   ....
リネンの隅に
残された匂いは
何を恋しく思わせる
布地の波の
泳いだあとの曲線に
躯を添わせ
ぬくもりを懐かしみ
満たされた想いと
満たされなかった願いと
抱きしめ夜を往くのだろう
 ....
頼まれ事は

断らないをモットーに

どんな小さな雑用でも

どんな大きなお仕事でも

断らないをモットーに


過程が大切なのは知ってる

それは良くも悪くも

自分の ....
あー うまいわ〜

ひなあられ食べながらの甘酒、最高やなぁ


えぇ 今年の お内裏様の発表でーす ドラムロールっ

ジャン!

3年連続で、ましゃ! 福山雅治! いぇぃっ

 ....
ぼくが、
ぼくだけが
知らずにいるこころは
どこにありますか

どんなふうに
転がっていますか



ぼくが
たずねることで

だれかを
知らずに傷つけるとしても
汚 ....
あなたを藍して藍して
青に落ちる思いは紅
とろけてゆく私を
どうかどうか
優しくその腕で抱き締めて
心に紫の鉱石が裂く

胸にそっと手を当て願おう
あなたとの日々が
ずっと続きますよ ....
懐かしいあの場所へ
もう帰れないかもしれない
たくさんの夢を見た
懐かしいあの場所へ
もう戻れないかもしれない

夢はいつも
遠い空の向こうで私を手招きする

あの日あなたに出会わな ....
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All_of_you- Honesty自由詩3*08-3-2
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洗濯- ニカコイ自由詩6*08-3-2
空命- caleha自由詩6*08-3-2
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桜色の靴- 服部 剛自由詩508-3-1
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クォーター- 蒼穹自由詩3*08-3-1
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卒業- 小川 葉自由詩308-3-1
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そして_また- ウデラコ ...自由詩1*08-2-29
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花酔- 藤原有絵自由詩408-2-29
月空の夜光虫- たりぽん ...自由詩708-2-29
夢うつし- LEO自由詩6*08-2-28
ちいさな手- こゆり自由詩6*08-2-28
ひいなあそび- 北大路京 ...自由詩7*08-2-28
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あいぞめ- AKiHiCo自由詩208-2-28
懐かしいあの場所へ- 未有花自由詩11*08-2-28

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