こころは死のうとして
からだは生きようとする
ちぐはぐだ
と
ふってわいた言葉を
書いてみる
夜毎の夢に開け入る現、
ほら 一昼夜おいて昨夜の更に
鮮明に浮き立ち
私の思考生命の今に響き刻み込まれ
日々この世の側 遠くとほい此の感触、
残響し続ける大宇宙 詩想し続ける小宇 ....
正しい人は
正しいことを正しいといい
間違っていることを
間違っているという
本当の友は
傾いたバランスをなおしてくれる
想定を超えてまっすぐ
まっすぐ続く水平線
海、あの頃
僕らは ....
地獄でドーナツ食べよう
夏祭りの囃子で
爆竹もって、突っ立ってたから
今からドーナツをたべいこう
穴ばっかりあいて
不完全で、
しかし何故こんなにドーナツは
人気なんだろう ....
べつに詩でもないんですけどね。
『惚れたら負け、惚れさせたら勝ち』
っていう真実とおぼしき言葉をむかし読んだことがあって
作者は、故 橋本治さんだったとうっすらと記憶してるけど。
....
吸って
もっと吸って
やわらかくして
揉んでやわらかくして
来て
こっちに来て
クーリッシュみたいに溶けて
飲み込むだけ
みんな真っ白になって
クーリッシュみたいに溶けて
飲み ....
ありふれた表現のなかに
ひとりで住んでいた
古紙のあたたかさに沈む
からだは文字になった
ペン先が 宙を書いている
濡れた宇宙が 呼吸する
それが滴って 喉に咲く
明日が爆ぜる
....
絶望の中に希望を
希望の中に絶望を
見出す君は
とても残酷な人
喜びの中に悲しみを
悲しみの中に喜びを
あぶり出す君は
とても罪深い人
孤独感をさらに深め
孤独の幸せを
感 ....
1,ホームレスクワランティー
ケソンシイティに降る雨は
ベェルレーヌの
巷に降る雨に等し
昨日、ケソンシイティの動物検疫所をおとづれた
そこはなんと6畳ほどの汚い待合室があり
ホー ....
悪い人より良い人
良い人より悪い人が
ほとんどの僕らに
どんな罪悪も
当たり前だろうか
どんな喜びも
相応しくないだろうか
駆けずり回って
時間を集めて
落ち込む前に
駆け ....
食卓に箸置きを添える
といってもそれは箸置きとして売っていたものではなく
両端をねじられたキャンディ型のフォルムの
ベネチアンガラスの小さな置物で
ずっと前に
ベネチアの運河に架かった
橋 ....
電車に乗ると
二つ先に海岸駅という名の駅がある
海岸駅、と言っても
降りてから海までは男の人でも
歩いて三十分以上かかる
近くまでたどり着いても
海岸線に沿って細長く続く
フェン ....
諍いの仲介役とし親分が
強きを助け弱きをくじく
って感じですね
改めろよ
そんなんじゃ誰もついて行かないよ
弱きを助け強きをくじくでしょう
普通
WW2のときは
善玉と悪玉 ....
乗り換え駅で乗り継ぎ悪くて
電車を待つの嫌なんだけど
君と帰りがいっしょになった日は
まだ来なくてもいいのにって思う
話したいことはたくさんあって
....
くるしさの味って何だろう
口に含んだ土の味
とても苦い薬の味
鉄の塊をかじった味
海をぐっと飲んだ味
たのしさの味はきっとはちみつや熟した果実
こっちはすぐにわかる
そもそもくる ....
風はゆふぐれの懐かしさを湛えていた
《ア》と《オ》の螺旋が交差し争って
辺りは静に満ちていた
みみのあな
鼓膜を突き刺すくらいキンと痛い
酔いどれ月が
小石となって
ばらばら ....
肌がチリチリと泡立つ
“迫っている”
危険に囲まれて
墓場にいる気分
気配を耳で聴いている
ー 怖いか? ー
沈黙が問う
ー 怖 ....
建物が殺されるとき
染みついた生活の影が溢れ出して
まるで血のようだ
建物が殺されるとき
流れる血を拭うこともできないで
人の手によって
効率的に殺されていく
そんな彼らに惹かれ ....
俺も、世の中に興味がないし
世の中も、俺に興味がない
俺も誰が死のうが、別にいいし
誰も俺が死のうが、別にいい
OH これは、愛からの解放か?
OH トンネルを抜けるとそこは、深い闇
ただ ....
碧い絨毯踏み締めて空と海とがひとつになる
流れ往く時間が軟かな日差しに温められて
私の頬を撫でる
私は風になる
汐の薫りを纏う風に
ゆったりと優しく笑う貴方の顔が
私の記憶の奥に忍 ....
定時制高校生にとって憩いの場である図書室で
まだ柔らかな十代の心は凄まじい音を立て壊れた
国語教諭は自身が受け持つ生徒を【救いようのない輩】だと
〝永遠にさようなら〟
同じく嘲笑う図書 ....
白菜の葉についた青虫をそっと手袋をした手のひらに乗せた
ごつい布越しからもわかる赤ちゃん特有のプニプニした触感
そっと地面に下ろしたとたん
待ち構えたように隣の年老いた男性が足で何度も踏みつ ....
長男の叔父が相続して売却されるまで
二十五年間空き家だった
母の実家
大きな日本家屋の庭で
剪定されない樹木と荒畑
雑草の茂る一角に、水仙が
亡くなった祖母を忘れじと香る ....
蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、
蒔かれる時には卑しいものでも、輝かしいものに復活し、
蒔かれる時には弱いものでも、力強いものに復活するのです。
つまり、自然の命の体が蒔かれ ....
夜中目が覚めた
夢の道中から外れて
雰囲気だけを
鼓動と共に纏って
何かと戦っていたようだ
どんな夢だったか
みるみる失われていく
記憶を拾おうとしても
すり抜けて消えてゆく
何 ....
ただでさえジメジメして
鬱陶しいのに
この時期の自称詩人は
本当に止めてほしい
白癬菌みたいに
足の指の間やタマキンの横にでも
住み着かれて
股の付け根で
自称詩を夜ごと唱えられたら
....
2008年に入会したサイトでは
ロマンティックな詩を書く詩人が人気で
恋愛詩を書く人はファンが群れていた
現在私が所属しているサイトでは
死や苦悩が描かれている詩が多く
私はついていけな ....
きっと良くなる
それを信じてる足取りを
今日もする
例え地面が割れそうでも
割れる前に
ここを去ろう
辿り着ける
それを信じる手を握って
足踏みと交互に振る
例え ....
同じことが繰り返される
何度も何度も
同じようなことで腹が立ち
同じようなことで捻くれて
同じようなことを回避する
必要だから繰り返されるのだ
我武者羅に突破しても
またしばらく ....
廊下は走るな!
と 、
廊下を走りながら云って居る、
人の無数無数次々と
今日も、何処かで飛行機は堕ち
何百人もの死者の一遍に
けれども、
廊下は走るな!
と 、
廊下を走 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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