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困難を乗り越えて来た神様に
ためされている と気づく目ざめ
ためらいをすすいでもなおしがみつく なめらかな背にきょうも日暮れる
陽と月の長さをわけるいとなみを あしをそろえて外をみていた
群衆のみている色のはんたいのいちばん端に紐をゆわえる
日のくれるながさに臓のかたむきをあわせひそめる影のようになる
う ....
外国の人のふりして片言で話したほうがモテるみたいだ
たわむれで総理大臣してみれば地震はくるし津波もくるし
・まだなにも知らなかつた頃 まどかの笑顔まぶしき
・インキュベーター その澄んだ瞳になぜに邪(じゃ)はみあたらぬのか
・マミられし者よ 後につづく者たちの戦いが始まる
・音ゲ ....
マカロンの賞味期限のような恋 短距離走は息ができない
「ゾウなのに鼻短くてゴメンネ」に首の短いキリンが涙
伸ばしてた髪を突然切ったのはショートカットが好みと知って
「花の命短 ....
しゅんしゅんと沸く湯気の上はがされていく、ボクののりづけ
きぶくれた冬の雀がひだまりでおとぎ話の続きをうたう
かあさんの手冷たいねりっちゃんの手はあったかいね
火傷した誰かの指のため ....
死がそこにあることを知る幼子も羽だけ残し逝った虫の
きょうもまた葬儀場に黒々と人は集まり人は集まり
病葉を冬のひざしに見透かして空のこんなに小さきことを
この世への未練を断ち切る日数 ....
シクラメン曇りガラスの向こうから微笑み返す師走の窓辺
気づいてよヤドリギの下に立つ私キスして欲しいなんて言えない
雪の降る聖なる夜に祝福をポインセチアの火よ燃え続けて
凛とした清楚な ....
火にくべた
きみの手紙が くすぶって
なくしたものに 焦がれる夕べ
他人の骨 わが身の深く 埋め込んで スペア育てる 未来のバイト
人造の 安い臓器は よく止まる リアルはみんな 売ってしまった
産廃の 森発熱し 犬の肉 溶けてなくなり 白骨となる
渋谷から最も遠いNHKガッテンボタン押すと鳴る「ヘェー」
ふるさとは青い色した星でした捨ててきましたアナタのために
四十を越えてややこしいこだわりを見せて引かない女はいない
四十を越えて結婚しないならヘルスを一生の伴侶と思え
When the world is mine...
火曜日は街の背中の見える丘でアルマゲドンをひとり待つ予定
タンポポを折った帰りは電柱を倒すべきという義務の問題
相対性理論 ....
秋の野に草冠をそっと載せ誰もたたえぬここは萩国
五芒星わたくしの摘む紫の桔梗を君は星だと教え
撫子はまわるまわるよ幼子の見つめる先でかざぐるま
日が経てばすすきの紅い穂もはじけシャン ....
お揃いのパジャマで寝たい僕が言い全裸主義だと君が言う夏
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夏も過ぎ 名残り惜しいか 時鳥 胸の模様を 花に残して
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手入れする 者無く捨てて 置かれし ....
トリックを最高額で競り落とし彼女に見せるカードマジック
肌重ね肉を愛でつつ二体の弧 交はるなきは天体のゆへ
体液を出し合ひ咽喉に下し合ふ愛と云ふ名の食餌は貧し
皮膚つけて吐き気にも似る空漠にひしがれつつも汝を離れ得ず
充たしても夢と記憶の滓ばかり 肋 ....
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遅れ咲 ただ一輪の 白き花 朝の寒さに 凛と美し
響き合うことに楽譜は要らなくて夜の舞台で雨が奏でる
驚かぬココロが死んでいるからか既にカラダが死んでいるのか
点と点繋がらないできた時効ポトリと落ちる悔しい涙
ポケットにベルリンの壁しのばせて見えない壁はどう壊すの?と
永遠に君が異国に住もうとも隣でぼくは息をしている
ゆく雲が片割れならばつかまえて終わりにしよう鬼ごっこ
空だって境界線を描 ....
徹夜して仕事の続き終わらせてでも眠れずに闇を彷徨う
選択の自由誰もが持っている枝分かれする人生の道
泡立った夏が終わりを告げるのか万華鏡より明るい季節
今はまだ秋になりきれてい ....
コスモスの揺れる想いを風に乗せあなたに届け乙女の真心
窓辺からやさしく香る金木犀秋の気配をそっと運んで
泣かないで悲しんでいる君が好きやさしくできない竜胆の恋
彼岸花燃えろよ燃えろ地 ....
降りしきる雨に打たれてブラジャーが肩ひもなしのタイプと知った
虫の音高い十四夜 小さきもののいのちの炎高く燃え
心と月を狐色に焦がす
月の盤 地の良き声を反響す
清き心で詩い得ば 虫の声に我の声も混じらむ
月詩う夜
静けさまさり ....
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