すべてのおすすめ
引き出しの奥のカメラに氷河期の白い記憶を閉じ込めたまま


唯一の命を抱えプラズマのウサギと共に言葉を泳ぐ


空っぽな夜にはひとに知られずに空へ静かな青を吐露する


(永劫)が送 ....
青春の幻影として片付けた女と同じ匂い、いいわけ     愛



 の


 は

 を
飛び
越え


 の

 で
着地
 を
決め
ささの葉がささやく夜にうちあけるほんとはねほんとはねほんとは


ごほんといったら流星群ごくんとのんだら甘い夜のあまのがわ


願いはせつないはなしはなしにしてふたりで食べる熟した ....
妹が勝手にうちに押しかけてシーチキンの缶あけて帰った


オルガンのゼリーや朝焼けのゼリーをたべたいとこぼす夜の病室


太陽のみてないところで北風が上手にほおずりするハイウェイ


 ....
ヤキモチとチーズケーキを焼きながら生き抜く自分を肯定してやる 誰の影も後ろに居ない人の世を夏の夕暮れ今だけ隠せ 唇が痛くなるまで接吻とキスの違いを教わる忍者 死にそうな色したアイスだけ食べる人も虹みたいに揺れている


食べ物で模型を作る生きている理由の無さを罪に問えない


強さとは不安、切なさ、優しさの全ての傷を負うことだから


果 ....
シーソーに独りで座る日が続く(この公園もマンションになる) 気休めな水に放てば金魚らはひと夏きりの命を泳ぐ

六月に不似合いなほど晴れていて昨日の雨がわたしを映す

透明な花瓶の中で紫陽花の茎の模様が屈折してる

雨か汗滴り落ちて黒く染み黒いTシャ ....
(ひとこともしゃべっていない)この歌集にわたしの歌ははいっていない

デミグラスソース一滴一滴と逆さに振った瓶の底から

腹ぺこだ。でも間違えたしゃっくりが空いた空いたと鳴り止まなくて

 ....
コウノトリ卵か赤子かキャベツの畑シチューのニンジン余所の星から


カタカナのルビはいやだよひらがなでぼくたち鴉を読めない子には


かあさんはカケスだったといま知った道行くヒトがそう云っ ....
ウクレレに君の名前をつけたから奏でる音に魔法がかかる 自棄食いも海藻キノコ寒天と考えているカロリーのこと びわの葉に隠れてしたのを覚えてる? 分厚い梅雨の灰色の下で 自由です迷子ですから自由です あなたに触れて明日も明後日も

迷子です自由ですから迷子です ひとつ触れたらひとつ忘れる
恋文の紙飛行機がゆっくりと春のカケラを集めて進む 更地より頭の中に一本のバラあればこそ孤独になれる

エサ発見!骨泳がしが押し寄せて神輿を担ぎ独房へまで

ほんとうにこわいひとはいつまでも笑顔鎧外せば火の粉吹く

何でもあるよ、夢、癒し、 ....
心音を確かめにゆく明日まで今夜の夢で胎児になって


椪柑の味の香りの優しさはいつか会いたい母に重なる
この冬は椪柑知らずに過ぎ去って如月終わる春の雨音


季の絵の具ほどくあしたに約束の白い花描く春と名づける


春始発父さんと猫と私の分切符もとめて銀河も超えて


父さんのお骨どこ ....
まなざしを夢に見るまで耳奥に遠い旋律夜明けのサティ


君だけを知っている記憶、冬風に燃える炎よいつか雪片


いつの日かめぐり来る日のグノシエンヌ海にピアノを置きざりにして


さ ....
しらないと言ったそばからうそになる 知りたくないのだ 正しく言うなら

こわいのは戸棚の奥の砂糖壺 ざらめのついた世界はきれい

ここからはからだを脱いできてくださいね 心も脱いじゃう人も ....
屋根裏の秘密の部屋でふたりきり禁じられた遊びをしようか

動かないで君は僕のお人形着せ替え遊びをさあ始めよう

庭に咲く色とりどりの花よりも君の奥に咲く薔薇を見せてよ

妖精を小瓶の中に閉 ....
原宿の御文殊さんの縁日でニッキを買ったと日記には書く


小遣いも尽きそうになり見も知らぬ姉さんの売る情けを買った


海の子か山の子行きの分岐ですナビに問われて空の子と云う


突 ....
青のしたの鉄のむきだしすべりだい ななめにういた赤錆の音

(なるほど)と(それもそうだね)と(なるほど)
(出していいよ)と(でもまだ待って)

いつまでも凍えてるわけにはいかないでし ....
冬晦日わが腸で燻ってる悔しさの種よいかわるいか


『潮騒』の一頁目でわが詩はひっくり返るほどの衝撃


日日を記し思い出の写真託してみるネットはとわじゃないとしっても


会えない ....
ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し


ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く


背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこ ....
スマートフォン持ってなくても部屋のなか指無し手袋三月未満


ほんとうは私が誰かわからない明日も昨日もみつけられない


深呼吸するといいよとアドバイス父ならくれたふと思い出す


 ....
北風と太陽のけんかに巻き込まれてしまった男のはなし

自分さがしの旅に出て大人になって白鳥だったと気づくおはなし

恋という病に罹ったばっかりに海の泡になるしかなかった

有り金を竜宮城で ....
梅昆布茶さんの短歌おすすめリスト(676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
氷の記憶- 由比良 ...短歌616-7-18
青春の幻影として片付けた女と同じ匂い、いいわけ- 北大路京 ...短歌216-7-15
_- yasutomi短歌116-7-15
たなばただからたなぼたじゃないよ星に違いを - 阿ト理恵短歌316-7-7
さかなパーティ- さわ田マ ...短歌9*16-7-6
ヤキモチとチーズケーキを焼きながら生き抜く自分を肯定してやる- 北大路京 ...短歌316-7-4
かおるのおと_2016.07.03- もっぷ短歌216-7-3
唇が痛くなるまで接吻とキスの違いを教わる忍者- 北大路京 ...短歌216-7-2
空の時計と- 由比良 ...短歌7*16-6-30
シーソーに独りで座る日が続く(この公園もマンションになる)- 北大路京 ...短歌316-6-28
青いプールの昨日のさざ波- そらの珊 ...短歌12*16-6-24
きっと手を動かしたり脳細胞を殺したりするほどの対価は得られな ...- ピッピ短歌5*16-6-14
「トリ・トリップ」_一〇首- もっぷ短歌4*16-6-13
ウクレレに君の名前をつけたから奏でる音に魔法がかかる- 北大路京 ...短歌316-6-7
自棄食いも海藻キノコ寒天と考えているカロリーのこと- 北大路京 ...短歌316-6-6
びわの葉- はるな短歌116-6-6
迷子- はるな短歌216-5-20
恋文の紙飛行機がゆっくりと春のカケラを集めて進む- 北大路京 ...短歌316-5-9
仲よし村- 唐草フウ短歌5*16-5-5
「初恋」二首- もっぷ短歌216-5-5
「春への遺しもの2016」- もっぷ短歌3*16-5-3
夜明けのサティ- 石瀬琳々短歌4*16-3-26
しらない・砂糖壺- はるな短歌416-3-20
禁じられた遊び- 未有花短歌8*16-3-15
「flip_side」_2016.03.13- もっぷ短歌216-3-13
むきだし- はるな短歌416-3-8
かおるのおと「砂の城」6首- もっぷ短歌316-3-8
かおるのおと「楽になれるお薬」5首- もっぷ短歌2*16-3-8
かおるのおと「みあげると空は」6首- もっぷ短歌316-3-8
童話で短歌- そらの珊 ...短歌4*16-3-2

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