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栗の木
そのとき
ジョージ・オーエルの『一九八四年』を読んだばかりの彼女が云った
「お店の名前は栗の木がいいわ」
ぼくはグレアム・グリーンのスパイ小説『密使』に夢中になっていた
「いや ....
とある宗教に誘われて断りました。
それで なんとなく宗教について考えています。
うちは 神棚と仏壇があり 毎朝 御水と御茶 ご飯などを
お供えして先祖を拝みます。実家も同じです。
嫁にきてから ....
ぼくむかし美術館に勤務してたことがあって、えと、その業務内容はといえばまず朝出勤して館内の蜘蛛の巣をとったり(ある通路の非常灯の下には小さな蜘蛛が毎日のよに巣を張っていた...)、それから学生、カップ ....
個人的には、買い替えの難しい自動車と同じ感じ。年式が古くなればそれだけトラブルは起きやすくなるし、多ければ排気ガスみたいに公害になりうる。反面、きっちりメンテナンスなどをして適度に使用するなら、経済 ....
「詩人」という言葉のその概念的内実を考えてみれば、「小説家」とも「文学者」ともちがっていることがわかるだろう。
そこには、詩を表現手段とすることと、個人であるという、相反するような人間の定義が宿って ....
1.田村隆一詩集
四千の日と夜
一篇の詩が生れるためには、
われわれは殺さなければならない
多くのものを殺さなければならない
多くの愛するものを射殺し、暗殺し、毒殺するのだ
見 ....
中一の娘が
「これ、めっちゃ面白かった。母さん、読んでみんさい」
と言い、渡したのは、湊かなえ著「告白」の文庫本だった。近くのコンビニで買ったらしい。
実は湊さんの他の著書は何冊か読んでい ....
タケイ・リエの詩集『まひるにおよぐふたつの背骨』は、詩を書くときの自我、あるいは詩を書くときにかかわらず、人間が本源的に備えている自我の在り方について、詩という形式の持つ直接性を用いて我々に訴えかけ ....
「知識の借り物競争」という言葉がずっと頭の片隅から離れない。
実体験を重視して読書で得た知識を軽んじる言葉は、一見もっともらしく聞こえる。しかし読書だって実体験の一部であり、読書によって起こ ....
二〇〇八年七月一九日、昭和女子大学人見記念講堂に於いて八三歳の吉本が「自分がしてきた仕事が全部ひとつにつながるということを話してみたいんです」と希望して実現したのがこの講演会であり、至極当然のごとく ....
映画本編の内容には一切触れないDVDコレクターの戯言なので、興味のない方は読まなくていいです。
* * *
今年に入ってからデヴィッド・リンチ監督作品が立て続けにブルーレイ化され、ファン ....
悔しさと苦しさを抱えて何年もやってきた。
それは、人と分かち合えるような種類の問題でなかったから、一人で考えるしかなかった。
世界の美しさが僕にはよく処理できなかったから、言葉で理解した範囲を再現 ....
お腹が痛いのだけれど、病院に行くのは面倒だし、
まあ今が楽しければいいし、少しだけ気を付けようと思う
●
まだ桜は咲いていない。
ブルーシートの被さった保育園の砂場。
そ ....
なぜ東電やNHKや公務員改革がすぐにできないのかと言えば、そこにぶら下がってる人たちが、右肩上がりを前提にした、高額な不動産の購入はじめとした資産を、すでに借金として購入してしまってるから ....
詩には詩の体裁があり形式がある。散文詩など例外もあるが、詩とは行分けの韻文であり、韻律を重んじるリズム感や音感をもつ文体のことである。広辞苑で〈詩〉の項をみると「風景、人事など一切の事物について起こ ....
昨年わたしが二十年ぶりに、故郷の秋田に帰ってきて感じた印象は、飲食店の接客も、人々の仕事への接し方も、いい意味で「いい加減」なのである。ちゃんと暮らしを成り立たせるための時間を守りながら働 ....
減災は、災害による「被害を出さない」ことを目指すのではなく、「被害をできるだけ小さいものにとどめる」ことを目指す考え方です。防ぐではなく、軽減する、ということなので、被災して当然、その時、それから ....
{引用=テーマ/創世記の作意を疑ってみる}
ここ100年間、基礎科学、応用科学とも各分野の発展はめざましい。10年タームで加速度が増している感がある。
それでも一般庶民が享受するのは、さしあた ....
小学生から高校途中まで、住んでいた家の庭の思い出です。
果樹や花木が色々植えてありましたが、梅は2本ありました。2月のまだ寒い頃につぼみがふくらみ始め、もうすぐ春が来ることを教えてくれます。黒い木肌 ....
文学的なものは、そもそもの前提として、何かを語ることができないように作られている。ある一つの物事について多角的な分析を試みることはできるのだが、それを一つに要約することは文学の仕事ではないのだ。たとえ ....
月一回の古新聞の回収に向けて、必要なものをより分けてそれ以外を束にして収集所に出す作業に追われていた。どうにも捨てにくいのが、週一回配達される英語学習用の英字紙(※1)だ。英語そのものにずっと関心が ....
いったい何をすれば満足出来るのか?君の脳髄は深い迷宮の奥まで入り込んでしまったようだ、いままでのやりかた、いままでのやり方の全てが今の君に対してノーと言っている。きみはその通告 ....
まったくというほど、創作意欲が湧かないのである。
僕の書きものなんて、創作と呼べるほど大層なものでもないので、別に湧かなくたっていい、いやむしろ湧かないほうがいいぐらいに思われているのは分かって ....
ぼくはアナウンサーがかっこいいと思うので、かっこいいアナウンサーになりたいです。
それでお母さんに、どうしたらアナウンサーになれるのかを聞いてみました。
すると、いっぱい勉強していい学校 ....
19歳の頃好きな人がいて、当時はまったくありえなかった逆チョコをあげようと思ったのであるが、やはり黒山の女子しかいないデパートのチョコレート売り場は恥ずかしく、そうしてついにとった行動が、 ....
わたしは男のくせに、何も出来ないのである。これでも妻と息子を食わせているつもりであるのだが、殊、家のことになると別問題である。
先日用事があって、妻が息子を連れて仙台の実家に帰った。 ....
一睡もせず朝四時半、始発で鎌倉へ。まだ暗いうちに円覚寺の門をくぐる。暗い中に人が少し。お堂へ歩いていく。わけもわからずわたしはついていく。靴を脱ぐ。お堂へはいる。広くて寒い。座布団一つと小さな二つの座 ....
文芸雑誌、「文藝春秋」(三月特別号)に載っていた、芥川賞受賞作2作を読みました。
田中慎弥著「共喰い」は、女性がひどい目にあってばかりいますが、全体を覆うのは、「男ってほんとにどうしようもな ....
多様体の夢の本質は、おのおのの要素に対する距離を変更するということである。変化する距離は、増大することも減少することもなく相対的に不可分である。蜜蜂の大群は、しま模様のユニフォームのフットボール選 ....
ノエルギャラガーのアルバムを聴いて、寝た。喫茶店ではいつもこち亀を呼んでいる。ギターを弾く気力も最近はなくなっていた。俺にギターを弾く才能がないのはわかっていた。その音は、俺の感性からは遠かった。 ....
アラガイsさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(478)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
続・田村隆一詩集_現代詩文庫を読む
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葉leaf
散文(批評 ...
5+*
12-7-26
宗教_みたいな?
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砂木
散文(批評 ...
13+*
12-7-22
美術館に犬を侵入させてしまうということ。
-
ツ
散文(批評 ...
6*
12-7-21
原発に関して個人の考え。
-
プル式
散文(批評 ...
2+
12-7-5
「詩人」概念の私的探索
-
黒髪
散文(批評 ...
5*
12-6-27
田村隆一詩集_現代詩文庫を読む
-
葉leaf
散文(批評 ...
7*
12-6-27
「告白」を読んで
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
7+*
12-6-19
タケイ・リエ小論
-
葉leaf
散文(批評 ...
9+
12-6-10
読書について
-
深水遊脚
散文(批評 ...
6*
12-5-24
吉本隆明『芸術言語論』概説
-
石川敬大
散文(批評 ...
12+*
12-5-15
ワイルド・アット・ハート_[Blu-ray&DVD]
-
古月
散文(批評 ...
3*
12-4-22
時が過ぎるので身が縮む
-
黒髪
散文(批評 ...
3*
12-4-20
日記:ある風景(ゆるやかに死んでいくこと、或いは蔓延する無気 ...
-
ブルーベ ...
散文(批評 ...
2*
12-4-15
美しい経済のために、私たちが考えるべきこと。
-
小川 葉
散文(批評 ...
3
12-3-28
辺見庸『眼の海』を読む
-
石川敬大
散文(批評 ...
11*
12-3-19
意義のある人生のために
-
小川 葉
散文(批評 ...
6
12-3-17
防災っていうか減災
-
ふるる
散文(批評 ...
1*
12-3-15
智慧の実スケープゴート説
-
salco
散文(批評 ...
3*
12-3-13
冬の遊び
-
ふるる
散文(批評 ...
5*
12-3-10
文学的なものと哲学的なもの
-
kaz.
散文(批評 ...
3*
12-3-8
言葉との戯れ−英語学習のこと−
-
深水遊脚
散文(批評 ...
4*
12-3-5
そのことは眠りの程度とはまるで関係が無い
-
ホロウ・ ...
散文(批評 ...
2*
12-3-2
僕のマスターベーション4
-
花形新次
散文(批評 ...
3
12-3-1
はやくちちゃん
-
日雇いく ...
散文(批評 ...
2*
12-2-27
バレンタインデーの思い出
-
小川 葉
散文(批評 ...
4
12-2-24
プライド
-
小川 葉
散文(批評 ...
9*
12-2-23
鎌倉のこと
-
渡邉建志
散文(批評 ...
4*
12-2-19
芥川賞受賞作2作を読みました
-
ふるる
散文(批評 ...
6*
12-2-13
器官なき身体の覚書2
-
イリヤ
散文(批評 ...
4*
12-2-13
つらつらと
-
番田
散文(批評 ...
2
12-2-13
1
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7
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