安酒/深水遊脚
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- アラガイs 
記事を読んでないのでつっこんで論は張れないのですが、酒そのものに対しての他意はないのでしょうね。もちろん大衆の蒙昧な言動や、それを煽動するような利己的な発言に対してではあるのでしょうが 。遥か昔 大量生産など無かった時代にも、安酒なんて言い方で熱論を酌み交わす場面はなかなか思い浮かべにくいのですが…。



- そらの珊瑚 
- ペポパンプ 
 
作者より:
 村上春樹さんの文章そのものの主旨に異存はないこと、もう少し丁寧に書けばよかったかな。村上さんの文に対するネットの反応をみると、そう思ってしまいます。というわけで、ネットはあてにならないので、もし元ネタを確認されるのでしたら、ネットはみないで図書館を利用したほうがよいかもしれません。私の印象では、あの文はごく一般の人に向けて「挑発に乗るな」と言っているだけです。

新貝 常 さま
 ポイント、コメントありがとうございます。
私も村上春樹さんに、お酒そのものへの悪気はないと思います。ただ彼のなかに安酒の原風景というのがあって、高いお酒が本当に高かった時代に手に届かないそれらを夢想して、手に届く普通のお酒を必要以上に蔑んでしまっていたのではないかと思います。おそらく若いときに。いまは手に届かない何かを夢想して手に届くものを蔑む感性は共有されないでしょう。比喩の有効性として安酒の比喩はどうだろう。無効であり、何かを貶める可能性もあるのではないか。私はそう考えました。ですから安酒のイメージはコンプレックスであり、ごく身近なお酒を気取らずに仲間と楽しむという、普通すぎるくらい普通の営みのなかにあるもので、普遍性はあるかもしれません。安酒の比喩がもし有効ならば、支えるのはこのような普遍性ですね。きっと。

蛾兆ボルカ さま
コメントありがとうございます。
これを書いているときに一貫してイメージしていたのはトリスでした。でも普通のお酒なのですね(汗)。お酒のディスカウントストアで安く売られているスコッチやバーボンを時々試しますが、どれもなかなか楽しめるんですね。1本1000円前後のそれらで悪酔いもせず楽しめるとしたら、安酒って何だろう、と思ってしまいます。やはり高いものが本当に高かった80年代特有の概念なのか、円が高いからいろいろ麻痺しているのか、不思議です。

設定解除 さま
ポイント、コメントありがとうございます。
この比喩はわかりやすく、定型的なものなんだなというのは感じますが、いささか古い臭いも感じました。しきりにこれを紹介してなにかを熱く語っていたのが年老いたニュースキャスターだったこともあり、感覚の違いを問題にしようという気になりました。私とて若い世代に混じり違和感なく楽しく酒を飲めるかといえばそうでもないので感覚の違いに関する考察が的はずれかもしれませんが。2014年のいま、円安が進み原材料のコストが上がったことで、安さを支えていた人の頑張りが効かなくなってきています。私は人の仕事を安く買い叩くよりは正当な対価を支払いたいという考えです。

そらの珊瑚 さま
ペポパンプ さま
ポイントありがとうございます。
---2014/11/26 06:06追記---

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