空
ヒロシ
人はいつから
空に憧れたのだろう
遠い昔から
変わらずあり続ける空
そこに心を映し出したり
明日を夢見たり…
精一杯の
未来予想図を描いたり
遠いようで
本当はすぐ
指先から始まっている空
いつしか人は
知恵を重ね
空を飛ぶ機械を生みだしたり
高い高い建物から
空に近づこうとしたり
それまで見たことのなかった
空を見るようになった
だけど
いくら高いところまでいっても
まだまだその上にも
空は広がり続けている
僕たちは永遠に
空を超えることはない
だからこそ空は
空でいられるのだ
自由詩
空
Copyright
ヒロシ
2009-11-03 04:59:52