いつかあたりまえのことを美しい言葉で書くことが叶うのだろうか
いつか美しいものをそのまま提示して成り立つ詩が書けるだろうか

ほんとうは人生の意味を掴みたくてたまらないのに
ほんとうは美しいも ....
ゆく雲が
君を求めてのばした蔓から
ふわりと咲いた雪の花びら
彼方を白く染めるものの 
ひとつひとつの小ささを
ひとつひとつの儚さを
まるく含んだ湿り気が
花の波に匂いたつ
 ....
つまらないことを
ひとつずつ重ねて

積み上がったところで
オーブンで焼いた

不満と愚痴を挟んだパイは
意外と良い出来栄えだった

ナイフを入れて切り分け
フォークを突き刺して
 ....
 意味不明なことをわめき続けることに疲れた



幼い頃、ぐずっていると「言わんとわからんがい」と言われ
言わなくても分かる関係に憧れたけど
やっぱり黙っていては何も伝わらないことに失望し ....
暗い夜の闇の向こうへそっと手を伸ばしてみただけ
明日がくれば日々の事にまた目を奪われて
思い煩っていた時間の尊さも僕たちは忘れ去ってしまえる

信じたい事 疑う事 とにかくここにある事  ....
砕け散る
波のしぶきが
足元を濡らす
さっきまであった
きみの足跡が
波に拐われ
また歩き始める
波と戯れる
音符のように
ぼくの前を
岬に向かって
あの空き家はまだ
僕らを残している
生きて動くあなたの
変わらない匂いも
そのままで

逃げる歩幅の違いで
見送る種の間も
見ていたら止まっていた
「わからずにいたい」

してい ....
生まれた家の前 
坂の途中に
おそろしく大きな石の門が
その中に白い木造洋館

年老いた医者のいる医院で
診察室の窓枠は
白塗り木の窓枠
窓の外には枇杷の木が…
枇杷の葉が風に揺れて ....
みっともないくらい

キミが好き

世界が
美しく見え始めたんだ

キミのおかげで


キミがいなくても

こころの中で

キミの名前を呼ぶよ

呟きながら
俯きな ....
異端の共鳴
華達のさざ波

一度の終焉が教えた教訓

今こそ捧げよう
夢の鎖
氷の都

業の深い夢人
あの華の咲く頃に
永久を詠えるだろうか

雫となって
この指から零れ落 ....
君は詩を書く海星、いたい?
いくら海が好きでも
湖で海水浴はできない
 
床に沈むあんたっちゃ文学
夢毛の大地に
呼気と吸気の五十音

けれども
わたしは詩人ではないので
何故なら ....
静寂は痛みを内包する
そう教えてくれた君の
頁をめくる指先を
真剣な横顔を

心の底に沈めて
眠らせる記憶

らせん階段を登り
3階のキャレルへ
君の残り香を探す
八月の図書館
 ....
電気を消すとわかること
目を閉じるとわかること
真っ黒に塗りつぶすとわかること
そういうことで世界はできてるんだと思う
ヘッドフォンから聴こえるメロディーからわかること

僕は最近よく自分が天使になる ....
ふと 涼しくなった
黒い雲の懐から
葉をゆすり 瓦を撫で 雨は静かに下りてくる

傘を傾け 空を見上げたその時
指揮者の棒に合わせたように
フォルテッシモの雨が降る
川は色を変え
ベー ....
淀みなく
澄んだ水面に映りゆく
四季の情景を切り取れば
誰かの笑い声がこだまする

木の葉の隙間から眩しい太陽が顔を出し
汗で光る肌を焦がしてゆく
何処までも続く青い空を追いかけて
休 ....
風に吹かれて
闇の彼岸へ
遠ざかる
テール・ランプ
滲んで
見えなくなるまで
追い続けた
ついさっき
さよならを
言った
横顔の
髪の艶やかな
乱れと
掌の温もりが
もう  ....
我と遊べや善き阿呆
事のついでの黄昏に
身体無くして魂が
プライドだけで悲しまむ

我と遊べや善き阿呆
事のついでの悲しさに
身体無くして魂の
底を喰ろふて吐き出さむ

我と遊べや ....
犬を探しては歩き回る僕だが
誰にも何ひとつ見つからずにくたびれて
コーラを飲んだ心に冷やす
そんなことだけ胸の内にこびりつき眠くなる

自転車で河原へ走った
風もきつく向こうに落ちそうにな ....
遠く
海はもう
燃やされてしまって


夜半、満水しつつある部屋で
あなたとくりかえしたのは
みにくい突起を擦る、あそび


皮膚をわずかに覆う
半透明のセロファンを ....
くじけた気持ちが満ちてくるのは
自分が気難しいせいだ。

軟化した脳で考えさせ
萎えた手で持つこと

折れた足で立つこと
遠くなった耳に聴かせる
衰えることを許さないかのように
若さ ....
氷山の一角口の中で転がす

入道雲の昼寝

セミの即興ライブ

海辺のざわめき

乳白色の日焼け止め

3日坊主の日記帳

夏がきた。わくわくわく。

暑さ紛らわすためのまどろみ


起きたら空オレン ....
 落ちてしまった君の声なんて
 神様はただ見ているだけなのに。
 
 今日もその艶かしい白い喉を
 風をきって声は響くよ
 
 どうか、どうか、僕にだけでも
 
 水の ....
ほうりこむ
可能性を海に
可能性の海に
過ちが沈む
確かだった気持ちや
不明確なままの関係が
仄暗い重力に揺れながら
ゆっくりと底に横たわる

私は海辺を去る

そして
 ....
傷が降り
窓にとまる
話し声
水の声


青と白
多くを知る不幸
管楽器
追いやられて


父も母も妻も子も
友も自己も他も無機もない
夜のまぶしさ
 ....
きみの濡れたココロが私の頭に咲いた黒い花を溶かすように
きみを汚してゆく僕の肋骨をどうか赦してほしい

改行キーが見つからなくて
仕方なくクラクションを鳴らすのだけれど

蝉の声は今や猜疑 ....
ねえ、きみのなかに、
どれほどたくさんのきみが泣いているのだろう


たくさん、あふれだすたくさんのきみが、こだまする


**


ポカリスウェットとポカリスエット、どっちなの? ....
泳ぎ乍眠り乍勝手に死んでくれたまへ

あの飛行船を撃ち落とせ

春夏秋冬が浮上させる

渦巻いてるコエ

エコー聞こえ

ミかソ


剥がれた肌が

積まれた封筒

 ....
 
 
知らないことは
罪ではない
知らないふりをするだけで
憎悪に気づかずに生きていける
わたしたちの
暮らしもあるけれど

あるいは
あった
とも言える
今あるものは
す ....
風を受けて
ふいに
ことばが途切れる
頷いた
眼差しの
彼方には
夏の空の
積乱雲が
まばゆい

音楽のような
やり取りが
耳に心地よくて
話し声が
音にしか
聞こえない ....
 きっと、届くことはない。
 
 この想いは、、、
 
 
 だって、あんなに遠い。
 
 だって、あんなにひろい。
 
 
 けど、、、
 
 手を伸 ....
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