TVから溢れるノイズ
インターネットから溢れるノイズ
ブログから溢れるノイズ
ノイズ/情報の濁流
ヒトの生理的リズムを無視して
社会は勝手に転がっていく
置き去りにされた僕たちは
....
はじめての出逢い
それは父親に肩車されてのこと
ガラスの向う側で
愛らしそうな顔して笹を食べていたっけ
何時でもいるのが当たり前
そんな存在でもあったような気がして
パンダってまた ....
歩みを止めて
立ち尽くし
しゃがんでしまった
立ち上がらなきゃ
そう思うけど
思えば思うほど
立ち上がれない
いいジャンプをするために
そうだ
いいジャンプす ....
春が過ぎ
夏来るらし
冷房ガツン
夏が過ぎ
秋来るらし
太っ腹
秋が過ぎ
冬来るらし
ストーブボンと
冬が過ぎ
春来るらし
朧月
わたしの棲む場所を流れる川に
水はない
誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる
*
夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
080513
水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない
こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
教会の壁は白いものだ
僕はそう思う
緑色の夏の池の前に立って
池の向こうの森に
屋根と十字だけが見える
教会に行こうとしないままに
*
よく晴れた休日には
出歩 ....
{引用=(いつでも、何もないえがおでいてほしい、無条件に)}
近づきすぎると見えなくなる
遠のいてゆくとさみしくなる
他に、どこも、どこにもみつからない
てさぐりで、探した宇宙 ....
ぼくはあの日
獣のような妖精だった
獣のようなことをして
妖精のような目をして
妖精のようなことをして
獣のようなことを考えて
清濁は合わせ呑むものではないよね
母の日
雨
ありがとうの気持ちが
遠回りしながら一回り
ありがとうは姿を消して
私はありがとうを通過した憎しみを噛んでいた
飲み込むことも
吐き出すこともできず
ただ ....
響いているのは雨音
夜が深くなると
それはいつか
遠い海に似てさざめき
わたしは
波に洗われたひとつの貝を思う
ところどころが欠けた貝殻は
すこしの闇を内包しており
誕生からずっと ....
円型劇場を模した半円状の空中庭園
切り取られた空も等間隔に並ぶ樹木も
思わせぶりだけど何の意味もなくて
ただ造形の美しさだけを求めたもの
こんなところで超芸術に出会えるとは
それが証 ....
ボクらの世界は相変わらず何も変っちゃいないさ
キミ、ボクの声がきこえるかい?
選ばれていったキミ、闘いの日々だというじゃないか
大丈夫か?体など壊していないか?
誰よりも強いキミのことだか ....
080510
生まれたばかりの赤ん坊
歳を喰った赤ん坊
水を浴びて楽しそう
仲良くならんではしゃいでる
これから通る寄り道は
怖いお化けが威張ってる
拳骨 ....
男と女をこえて
きみを抱きしめたい
欧米か!
なんて言われたいぐらい
そんな気持ち、なんだ
外灯や月がさやかになる
五月の闇が深くなる
月日は軽い足取りで ....
悲しみを表す言葉を並べて
悲しみの詩が出来たら
その悲しみは意思をもって
そっと旅立っていく
そんな気がして
僕は少し嬉しくなる
喜びを表す言葉を並べて
....
なんでもいい訳じゃない
赤を示す日もあれば
白い日もあり
紫が輝いてみたり
ビロードの日もあれば
綿だったり
ナイロンだったり
山だったり海だったり
女だったり男だったり
....
080509
神経質な男がいた
体温計の目盛りが
37℃を越えたと
大騒ぎする眼をなだめ
再測定を促すためにも
新たな予兆が期待される
男は毎夜壁を抜け
....
{画像=080420115727.jpg}
それは初夏のある晴れた日の夕暮れのこと。ふと見上
げた空に、解き放たれた赤い風船が一つ、橙色の風に
吹かれて、揺れているのが見えた。
《 風 ....
森のなかにそこだけ
ひかりの射す広場があった
森の近くのファミリーたちが
その広場ではよく遊んでいた
ひとつの闇のような森に
どうやってこんな広場が生まれたのか
そ ....
林檎がふるえている
暗い海の底で
ヒリヒリする電波を発しながら
傷んだ痕をさらしている
林檎たちがふるえている
共鳴しながら
いくつもの透明な触手を
スルスルのばし
痛みをそっ ....
そして 奴らに
その カルマ 刈らせて・・・
あなたにも彼にも
この世の生存の月・日のカルマを
刈っていただく
私のカルマ あなたの 父の 母の 子の カルマ
組織としての ....
思いつめていた
ぼくは
天界と地上を
さまよう
こころの中で
これ以上は
もう
これ以上は
猫は
ぼくのそばを
離れない
死の匂いを
嗅ぎとって
窓からは ....
どれだけの人が 失恋の詩を 書き綴っているのだろう
どれだけの人が 悲哀の詩を 書き記しているのだろう
どれだけの人が 自嘲の詩を 書き殴っているのだろう
どれだけの人が 妄想の詩を 書き留めて ....
足がかゆい
ばりばりと
かゆいあたりを
かいてみる
痛みはもとより
触れても分からないはずの場所がかゆい
きっと
ナイフで切り付けても気付かないであろう足の一部
神経が ....
「あなたにしかできないことがあるので
どうかいっしょにきてください」と
いきなり見知らぬ紳士に呼び止められた
物騒な犯罪やらも頭をかすめたけれど
「ほら あそこです いそいでください ....
ロッキングチェアに座る
クラシックを聞き
うたた寝
風が気持ちがいい
前は一面
麦畑、青い穂
犬とじゃれる弟
芝生の上
植木に水やり
芝刈り
青臭い匂い
サマーチェア
....
モーツァルトの流れる
米国領の
朝方みたいな夕暮れを歩いた
ひとは街を創ろうとしている
感情を調節する
ひとは街を創ろうとしている
ショッピングモールの
....
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