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夜道をぼくは、ぼくよりも前へ出ようとする
影の足を踏み付けながら、駆けるようにして
歩いて来た。街も木も灯も見ずに、ただ足元
ばかりを見詰めなが ....
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砂浜の風が
朝夕に向きを変えるように
君は気分で風を変える

冷めている空気が
暁の光に変色する時
君は急に大人びた表情を見せ
自足の笑 ....
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想う

無責任な放埒さを

道は幾つもあった
途中には
見えて来たものが色々あった
それはそれで良い

片意地を張り両手を拡げた ....
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ぼくはNを持つよ
引き合う力が強く
反発する力が強い
君はSを持つんだ
不器用なところが似ている

お互い引き合う力が強いだけでは一緒に
 ....
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それは組み合わされ回転して行く主旋律
強い流れ 弱い流れ 
停止する感情
全てを巻き込んで流れ
大きな河となる
山間に蕩々と湧き出る泉から
 ....
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木は両手を拡げて
わたしを暖かく抱きしめた
拡がる手の先には
青々しい梢がさらに広がり
そこでは緑の子供達が風に踊っていた

寝ころんだベ ....
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掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
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梅雨明けは嘘だった
というような空模様だよ


交差点の上には
大きな曇り空があって
今日一日分の雨の塊が
固まって浮かんでいる

 ....
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夕日に浜辺で遊ぶ子供の心は
寄せては返す波の想い
波間に揺れる種子の想い


流れ

流れ

遠い国へ

流れ


辿 ....
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手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
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ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
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決定された明暗。
アパートの影はくっきり糊づけされ、
子供達が自転車遊びをして乗り回る。


初夏の風景。


物みなのアウトラインの ....
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         心
         静か
        に、耳を
       傾けよう。遠
      くに聞こえて来る
      ....
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街角に子供が一人


地に染みる影を従え


かくれんぼする
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私は自分が泣くとは思わなかった


同僚と酒を飲み
語り合い
別れた時
涙が出た


酒を飲んで居ても友に言えなかった
卑しい自分 ....
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大丈夫?
そう言って母はいつも
額に手をやった
そう言えば額の熱は
手で繋がっている


39度の熱を出した
娘の額は汗ばんで
手を ....
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今日はまた曇天の気持ちが
重たくぼくを暗くする
通りを走り過ぎる自転車の少女も
手を繋いで歩いている老夫婦も
みんな静かな見えない時を歩いている
 ....
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鳴いている 
鳴いている

あれは赤ん坊ではありません
あれは 初夏を迎えて
どうしようもなくなった

あれは 猫ですよ

家々の窓 ....
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それはsora色のシャツ

soraのくうきの燦めきがプリントされている

soraにかざすと青空が拡がるの!

白いくせにsoraが ....
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今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。

いつもの挨拶
いつもの仕草、

駅前の喫茶店の指定席、
リングノートに ....
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デジャヴ 昔あった情景

窓から見えるカップル

通り過ぎるファミリー

どこかで見たような記憶

    *

デジャヴ 昔 ....
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ああ

雨だ



初夏の

今から暑くなろうとする時の

私の心を静め

鎮め

濡らす

雨だ



初夏 ....
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ヒュール ルルーと
消防車が喜びの声を上げ
夜の町を躁(はしゃ)ぎ回る。

初夏の夜は
不思議に透明で、
サイレンは色硝子の曇りのよう ....
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波打ち際に沈む
ガラス片のように
毀(コボ)れて
流れて
静かな時間の中で
出会いを待っている

満ち足りた時間が
角を丸く取り
いく ....
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思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
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口に出した言葉が
石英のように凝って、
カチリと落ちたら
いいだろう!?


ぼくはお喋りに夢中になって、
なにがなんだかわからなくなって、 ....
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五月十七日は土曜日でした。
窓から外を見るぼく。
向かい合うアパートの窓に、
立っているぼくの姿が映っている。
身体を揺すり、
ヘッドホンに独り ....
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疲れた後の浅い眠りのように
私を誘う女の手よ。
私を誘わないでくれ、
私は弱き男なれば。

死の後の深い眠りのように
私を見つめる女の目よ。
 ....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
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それは初夏のある晴れた日の夕暮れのこと。ふと見上
げた空に、解き放たれた赤い風船が一つ、橙色の風に
吹かれて、揺れているのが見えた。


《 風 ....
norifさんのbeebeeさんおすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜_道- beebee自由詩13+*08-11-23
君からの風- beebee自由詩2008-10-5
フリー_/_自分らしく生きるということ- beebee自由詩1308-10-1
一人の磁石は愛を持つか- beebee自由詩1308-9-25
情熱と絶望のロンド_/_川の流れに- beebee自由詩1408-9-20
空を抱きしめる梢_/_木陰に揺れる木洩れ日と共に- beebee自由詩20*08-9-14
因循と輪廻と繋がる想い- beebee自由詩18*08-8-5
8月1日- beebee自由詩808-8-2
夕日の浜辺から廻る想い- beebee自由詩908-7-30
ぼくのリングノート- beebee自由詩1908-7-26
七月の雨の光- beebee自由詩1608-7-23
夏_日- beebee自由詩708-7-20
心の雫- beebee自由詩19*08-7-17
かくれんぼ- beebee短歌1108-7-13
帰りの電車で_/_これもまた過去の記憶- beebee自由詩1708-7-10
額に手は繋がっている- beebee自由詩2508-7-5
曇天の午後_/_いつものイタリアンレストランで- beebee自由詩808-7-1
- beebee自由詩7*08-6-27
sora色のシャツ- beebee自由詩7*08-6-25
いつもの席のいつもの仕草- beebee自由詩16*08-6-22
デジャヴ_/_映画館で待ち合わせをして- beebee自由詩808-6-12
- beebee自由詩7*08-6-8
初夏の夜の風景- beebee自由詩708-6-3
硝子の欠片- beebee自由詩7*08-6-2
生命の感動- beebee自由詩6*08-5-31
言葉が石英だったら- beebee自由詩14*08-5-28
寮生に_/_想い出す情景- beebee自由詩808-5-22
独りで居て- beebee自由詩10*08-5-18
猫の目- beebee自由詩1708-5-13
風_船- beebee自由詩11*08-5-9

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