すべてのおすすめ
明けない夜はないんだよ、と

良く人は言うけれど。


私は歩く。歩き続ける。

私は朝の光ばかりを歩いてきた。


強がりの顔で。戦いの腕で。
光の先へと。輝きの果てへと。
 ....
末端の夜で
日常にある
輪郭のない
さびしさを
手繰り寄せる

その顔は
か細くゆがみ
青白い灯火に
照らされて{ルビ寝=い}
さまざまな角度で欠けている

ほおいほおい
呼 ....
生まれおちた

ひがしの太陽が

とろけるような

雨と出会った
  
  わたしの中に森が生まれたとき
  その枝は音もなく広げられた
  指先から胸へと続く水脈に
  細く流れてゆく愛と
  時おり流れを乱す悲しみ



  わたしを立ち止まら ....
罪は飛び
向こう岸にとどく
目に触れる雪と
流れに鎖がれた女たちに涙する
川と海は光にまみれ
浪に応えるけだものから
地に降りることのない鳥が生まれる



かがやく氷 ....
どこからか
うまれた 
しあわせは
てをつなぐように 
であって
すなをくずすように 
かわっていった
かのじょのいちにちは

にじかんのねむりと

いちじかんのかくせいからなり

よむことのできるものがたりは

かぎられていた

まいにちのそらは

きそくただしく

じ ....
いのちあるものを

司る月の満ち欠け


この8の月は

月が二度満ちる


その不可思議に

神聖な月は

青い月と聞く



頑なな心の闇夜も照らし出す ....
トムソンはがぜる
がぜり続ける
健やかに育ち
育ち続ける梢と梢の
間からメニューを覗き
何という名のファミリーレストランか
ハンバーグを和風セットで注文する
まるで都会だねここは
 ....
無数の星たちが歩く

そらをみつけた
存在が
邪魔になるなら
風になるしかありません

あなたが
哀しまず
過ごせるようになるのなら

さわさわと
木々が揺れて
緑が街を
すり抜け

何事も  ....
僕は

ずっと走ってきた

迫ってくるものをよけて

追ってくるものから逃げて

何からも立ち向かえなかった

それでいいと思ってた

何か一つ守るべきものが欲しかった

 ....
記憶喪失の男が、電話ボックスのなかで
世界を止めるダイヤルを回し続けている。

正午頃。―その日はとても暑かった。
路上で倒れた女がえっちらおっちら運ばれていく。
その後彼女がどうなるか、私 ....
みずいろに
きえた
ほたる
なつの
まぼろし
さんかいきのあおぞら
望まれない者にも
見放された者にも
めぐりはめぐり来て
伝えることも
受け取ることもない季節に
雲の刃はやわらかく起き上がり
道の記憶を射るように照らす


空は ....
ふかく
ふかく

おのれをすいて
やいの
やいの


おのれをすいて

おのがぬくみを


はらはらと
はきだし
くぅとなるくらい

はきだし



わが ....
サービスで付いてきた
しおりの柄が気にいらない
本の中身は上等なのに
どうにもこうにも
これではいけない

気にいったしおりを
自分で作ろうか
それでは本に失礼ではないかな
それでも ....
+TATOOの悲しみ

 水商売をもれなく売女と呼ぶ
 その在庫表の端には
 くたびれたドラえもんが描かれている

 規則正しく働ける
 抜け目ない線とスイッチの裏の
 せわし ....
ひらいた おやまの
むこうの おそらに

ちいさく てをふる
おにのこ つちのこ

とんとん とんのに
とうせん はなおに

とんから とんから
とうそう はなおに

ひらいた ....
幼い日々
などというものは
これまでも 
これからも
全く変わりありませんので
特筆いたしません



或るときから
うたに喜ぶようになって
泳法はままならずとも
流れゆく日々 ....
こんこん
つたえたいことを
もってきました
ああ
ごくろうさま
そのへんにおいといてください
じゃあ
たしかに
おとどけしましたから
はいはい
ちゃんとうけとりましたよ
あの ....
またひとつ午後の行方が指し示され
風は不確かなまばたきをする
草の迷いと疑いのなかから
等しくねじれた枝が現われ
石のまぶたに呼びかける


空の一点から来る声に
地が応え ....
三年半断食をしつづけた男はいまだに空腹を抱えてる
いまだに空腹を抱えてる

あの頃から何も変わっていない
じっと黙っている
ずっと空腹を抱えている

じっと黙っている
見つめている
 ....
矛盾した水槽の住人は
矛盾した椅子に腰をかけ
矛盾したテーブルにクロスをかけ
矛盾したグラスで
矛盾したワインを飲む

矛盾した水槽の住人は
毎日が矛盾しているから
その矛盾し ....
今の今まで、
自分の口から出た言葉は、
自分の言葉であると思っていた。
定型の、お決まりの文句以外は、そうであると。
たとえばそれが詩であったり、
文学であったり、などと。

だがしかし ....
熱帯夜 真夜中未満 体内温度をくぐって
ヒーローなんかじゃない不器用な男が
芯部でうごめくスイッチに アクセスしようとする

疑心暗鬼の力で やさしいふりで触れても
理性の不誠実さを あらわ ....
目の前の扇風機に
心ときめかせ

声をかける



われわれはー、うちゅうじんらー。



一年ぶりの扇風機は
声を束ねて返してくれた



今晩は君をつれ ....
洗濯物をたたむうちに
不意に可笑しさがこみあげてきた

昨日までの
それまでの
汚れを落した衣服の形
そうだとしても
ひとつひとつ
笑顔や葛藤や
その他{ルビ諸々=もろもろ}の生活を ....
        もしも君が

        ような話みたくても

        生まれてしまうまでは

        うさぎのなかで待つんだね



       ....
ぼくらはあまりにも醜いから
醜いから誰かに会うことが恐くて
となりの惑星にさえまだ行く勇気がない

そんな醜いぼくらのせめてもの救いは
この星にうたがあるってことだ
どこを捜しても どこを ....
つきのいし.さんの自由詩おすすめリスト(899)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の光- 有紗自由詩4*05-8-13
眠る空- こしごえ自由詩15*05-8-13
湿度- アメウ自由詩4*05-8-13
森の風景- 嘉野千尋自由詩36*05-8-12
Luciferised_One- 木立 悟自由詩105-8-9
しあわせ- コトリ自由詩11*05-8-9
つまり、きょうもいっしゅうかんがけいかしたということです- コトリ自由詩4*05-8-9
Blue_Moonに祈りを- 銀猫自由詩7*05-8-9
トムソンはがぜる- たもつ自由詩1005-8-9
- アメウ自由詩5*05-8-9
風になる- umineko自由詩5*05-8-9
この道の先に- マイマイ自由詩105-8-8
なんてこった!- プテラノ ...自由詩3*05-8-8
君に- 草野大悟自由詩6*05-8-8
ゆらぎ(よるむらさき)- 木立 悟自由詩305-8-8
しんこきゅう- かぜきり自由詩5*05-8-8
サービス- こしごえ自由詩14*05-8-8
くらげの日々/知っている- 石田 圭 ...自由詩3105-8-8
はなび- 砂木自由詩14*05-8-8
履歴書- 千波 一 ...自由詩19*05-8-8
つたえたいこと- アンテ自由詩905-8-7
過ぎるものへ- 木立 悟自由詩505-8-7
空腹のぶるうす- 不老産兄 ...自由詩105-8-7
僕の中の矛盾した水槽- たもつ自由詩1205-8-7
はじまりの言葉- 成澤 和 ...自由詩4*05-8-7
芯実- たちばな ...自由詩5*05-8-6
熱帯夜- 加藤泰清自由詩13*05-8-6
笑う形- こしごえ自由詩16*05-8-6
うさぎのなかで- せんたく ...自由詩4*05-8-6
うた- tonpekep自由詩13*05-8-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30