すべてのおすすめ
胸をえぐる
取り出されてしまった青空
放物線を描ききってしまった天体の下で
重力がしばる


ほどけていく
君の輪郭が
徐々に
それでも
しっかりと残していく


太 ....
ミシシッピ・ブルーを忘れてしまった
2台の古いラジカセから
サラウンドで流れるサーフロックの隙間に


今日はなんだか涼しいね

違和感とマージして さようならも言わずに
歪んで照り ....
総武線快速 東京発千葉行

おとこはみんな
クソむさくるしい背広を着て
電車に乗り込んできます。
汗と体臭と酒のにおいがするので
あまり近寄りたくありません。
おんなはみんな
上野で売 ....
 正午過ぎには
 クリーニング屋がYシャツを届けにくるので
 僕は部屋で待ってます

          

           感動をお届けするために今日は ....
                  「メリーゴーラウンド」 4

  数学

わたしがまだ小さかったころ
という表現は
何歳くらいを示すのだろう

白板にマジックペンで数式をならべる
 ....
点と線と千
繋がらない夜があって
道に迷っては
迷いっぱなしになる

街灯は
月明かりに似せようと
目には見えない点滅を繰り返すけど
足元を照らすには
まだ足りない
らしい

 ....
翳りはじめた葉の陰でねむる日の
腕をのばし
触れた輪郭を
最初のものとして、覚えておこう

たゆたう
まだ眼をあけてはいけない
つたい流れてくる感触は、にぶい冷たさにふるえ
昨夜、飲み ....
思ってみること
ここにいる僕等の存在を
君のその歩幅を


かたかた、と
時計の裏側で回る歯車の
噛み合うその一つ一つを
階段に登っている
繰り返している
繰り上げている

そ ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
うまれいずる君へ
もしくは、ほろびいく君へ
すべてがみえたとか
ウォール街で計算がうまくいって勝負に勝った
或いはマセチューセッツでしのいだ
顕微鏡でみえた、だとか
あたらしい細胞や組み合 ....
こんばんは
泊めてください
って
うちは旅館じゃ
ないんですけど
帰ってください

と言いつつ
かわいそうなので
戸を開けると

彼が入ってくる

なんでこのひと
毎日みた ....
垂直の空を
仰ぎ見る
ここは空の縁の終わらない場所
折り重なった雲と雲が
覆い被さってくる


続きを
見たいと思っている
染み込んでいく雨粒と
あの雨の後の匂いの行方を
空へ ....
ふおーん
警笛を置き去りにして
カーブに消えていく電車
踏切では遮断機が開くことを忘れて
取り残された人々
遠くでもう一度
ふおーん

ここはゆるやかに傾斜している世の中なので
くす ....
(失うものすら持っていなかった女の子たちへ)

 ゆびのすき間から桃の果肉がぶちゅる、
 って逃げて行くというよりも追い出すような
 だからもう女の子たちはソフトクリームを
 溶けるまでしっ ....
{ルビ白雨=ゆうだち}が上がって
青さを取り戻した空には虹が出ている
端から端まで七色な
それはそれは見事な虹だよ


夏の夜は短いって
夜好きな君は嘆いているけど
僕は昼間のほう ....
湾岸道路を東京方面へ
助手席にへたり込むわたしと
渋滞に巻き込まれ不機嫌なあなたと
つまんないラジオ聞きながら

めんどくさいから話しかけない
または
全然関係ないことばかり言う
どう ....
何はともあれ
やっとのことでお触りバーにたどり着いた
とにかくここまでの道のりが大変だったのだ
目覚し時計にカミキリムシが巣をつくって
がちゃがちゃ長針と短針を適当に動かすものだから
 ....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている

初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
                  「メリーゴーラウンド」 1

  トマト

四角いトマトを
作るようなものなのかもね

パイプ椅子からひょいと降り立って
彼女は器用に微笑んだ
制 ....
「俺って結構まじめなんだよ」
っていう男は多い
ほんとに多い
いったい何が言いたいのか
さっぱりわからない
心の中では
「へえー」と答えてるけど
別に言わない
繁華街のホテルを出た
 ....
あなたが本当に美しいのは
意味の脈絡からはみ出すとき
風物の呪縛をたち切るときだ
わたしたちはもっと大胆になろう
わたしのささやかな所有がわたしを名づけてしまい
それと知りながらそれを明示で ....
よくある職場恋愛で
なんとなく付き合い始めた
きらいではなかったけど
好きかどうかは判らなかった
暇でさびしいから
そういう理由で男女はいくらでも
付き合えるから
慣れてくると
いつも ....
ダントン課長は本来は古いタイプ
事務職の姉さんたちがウルサイから
お茶を自分で入れて飲んだ

ノルマのこなせない私に
容赦なく怒鳴るくせに
飲み会ではセクハラ
帰り際こっそり
「仕事な ....
残業もそこそこに
今夜もいそいそと帰ってきた
玄関のすぐ脇の部屋で
かつて母だった生き物が
また呻いている


父の三回忌を済ませた頃から
母は溶け始めた
ビデオテープのように過去を ....
 熱を嫌う
 冬の午前十時
 錆びた手すりに
 もたれて
 こめかみを撃ち抜く
 動物園に火をつける



 噴水は枯れた
 飼育員の首吊り死体
 食らいつく ....
赤土の皿に赤い身
濃い溜まり醤油と
潮気かおる雨宵

ここでしか漁れんもんやから

引き戸かたつく飯どころ左隅で
ちらちら横目くれられビールを半分まで
流し込む
わぁ美味しそう  ....
煙草を灰にするように
死に体の鴉たちが一斉に飛び立ったので
空が夜みたい
狭い空ばかり見ていたから
わからなくなるのです
こんなとき
天井がもうきついそうなので
僕は唾を飲み込んで
君 ....
少女まんがワールドのあのピンクの靄の中にいると
書店が丸ごと幻覚剤に思えてくる
美化された男達が刺身のようにならんで
少女達の目で品定めされレジへと運ばれていく
私が初めて読んだのは萩尾望 ....
  
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
いとうさんの自由詩おすすめリスト(935)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕は吠える言葉を取り出せない- セキラボ ...自由詩5*04-8-20
ミシシッピ・ブルー- nm6自由詩14*04-8-20
総武線快速_東京発千葉行- うめバア自由詩304-8-19
正午過ぎにはクリーニング屋がYシャツを届けにくるので僕は部屋 ...- カンチェ ...自由詩20*04-8-19
数学- アンテ自由詩10*04-8-19
サウザンド- 霜天自由詩804-8-18
この朝、流れゆくものは- キキ自由詩1304-8-18
経過、彼方へ向けて- 霜天自由詩604-8-17
スイッチ- たもつ自由詩6004-8-17
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
点にて- 馬野ミキ自由詩8*04-8-11
おかえり- チアーヌ自由詩904-8-10
円形世界に臨む- 霜天自由詩604-8-10
ゆるやかな直線- 霜天自由詩404-8-8
最悪なものばかり選んでいく- k o u j i * ...自由詩704-8-7
夏の話。- 有邑空玖自由詩2*04-8-6
湾岸渋滞- チアーヌ自由詩404-8-6
TOKYO- たもつ自由詩15*04-8-6
凪いだ8月- 霜天自由詩2504-8-5
トマト- アンテ自由詩8*04-8-5
ドトールに行きたい- チアーヌ自由詩23*04-8-4
ひとつのマニフェスト- みつべえ自由詩1104-8-4
よくある職場恋愛の顛末- チアーヌ自由詩1104-8-2
営業課長ダントン- 木葉 揺自由詩10*04-8-2
肉じゃが- 窪ワタル自由詩60*04-7-31
スローモーションの象- カンチェ ...自由詩12*04-7-29
潮宿- 田代深子自由詩704-7-29
不通- 本木はじ ...自由詩1304-7-28
少女まんがワールドから肉の話しへ- 佳代子自由詩204-7-28
花火の夜(江戸川)- AB(な ...自由詩2704-7-27

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