すべてのおすすめ
開け放たれた音楽室の窓から
合唱部員たちの歌声が聞こえる
放課後、行き場の無い僕らは
校庭の隅にある鉄棒に片足をかけたままぶら下がり
いっせいの、で誰が好きかうちあけると
やはり同じ子が ....
                      もうかなり昔のことだけどさ
                      ヤッくんとうとう退屈に負けて叫んだんだ
         ....
君の笑顔は椅子に似ていて
笑うと誰もが顔に座りたがる

散歩途中のお年寄りや
旅に疲れた旅人
アイスキャンディーを持っている人
ただ夕日を見ているだけの人

誰かが座ると嬉しそうにする ....
薄い光が
瞼の縁からにじみ
あまねく人々は夜をなくす
かくも永き不眠

頭骨の隙にガムテープを貼り
モジュラージャックから脊髄を
抜いて試みる

眠れない人々は言おうとするだろう
 ....
金魚がつい食べ過ぎてしまうように
ぼくらは
怖気づく理性とはまったく関係なく
いうなれば すこし過剰なものたちです


狙ってみてしまっては 思ってもないことを
寝転んで指差した机の脚の ....
3か月前にあたしをふった
彼氏が旅に出るってんで
40度の熱があって あたしはたたき起こされて
着のみ 着のまま
葛西シルチスのアマゾン鳥が鳴く金町方面
あたしひとり 駅まで彼氏を見送り ....
檸檬は今にも飛んでいきそうな色と

形をしているけれど

決して空を飛ぶことはない

朝、テーブルの滑走路で
ひんやりした おんなのひとの細い指先を噛んで

ゆるくウェーブがかった髪のなかに  僕の手を差し込む

そう  こんな  汚いネオン街を見下ろす山道の中で

ぼくは  お ....
バイトの面接の帰り、吉祥寺で降りて、井の頭公園に寄って
ふと、入院したいと思った。
でも、実際に苦しむのは嫌だから、
病気とかじゃなくて足の怪我とかがいい。
複雑骨折か何か分からないけど、長引 ....
あなたの背中に吹いた風が

ここまで届くようにと窓を開ける

どこからか

たどたどしいリコーダーの音が聞こえる

この星はとても小さい
                       きゃらめる 5

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  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
自転車のサドルってやつは、大抵ピッタリしているものだけれど、一瞬どこだか忘れてしまうその名前はさておき、色はタンカーから流れ出す按配の、石油的な黒だ。とにかく座る場所なんだけれど、それがそいつはどうも .... 五番六番あたしの足は八番目くらいだと思った
それは駄目だってことじゃない
あの人の連絡先を教えてもらうのを忘れた
あたしはあの人の苗字を知っているんだと思われる

信号待ちの烏丸通りをゆきす ....
反響する月あかり
空は明るい菫色です
白い雲が
流れます

今夜
地上で起きている
出来事が
みな懐かしい
白い廃墟の町も
風の荒野も
現実にあった夢も
何一つ欠けることの無い ....
今日も朝から
洗濯機が大声で歌っている
オペラのつもりのようだけど
音痴で
しかも、時々声が裏がえる
近所迷惑だからやめてくれと言っても
聞く耳をもたない

ありったけの洗濯物を押 ....
まぶしい希望は残酷だ
それは絶望のすべてを語っていることだから
と僕の妄想内週刊誌ジョック内連載内の
ある妊婦が
深紅のアスファルトで行われるカーレース観客席で
寒さに肉を冷やしながら言 ....
今から、変なこと書きますね。
僕、話すのが下手ですから。
綴りたいって思います。



僕が普段担任の先生を見ていて思うことは、階段から突き落としたいってこと。
決して、僕が担任の血を見 ....
 パラダイスが弱っているよ
 ああ、早くしないと
 早くキスしないとみんなダメになってしまう

 夕焼け雲の形をした船は沈み
 トカゲたちの種の命脈は絶えちゃうんだ
 僕はぐったりと射精し ....
ふるさとは、ないけれど
ビームしておくれ、ふるさとへ

戻り道を知らないから
ビームしておくれ、ふるさとへ

付き纏う病の宇宙をどこまでも逝く
纏わりつく悔やみ言のエーテル
八咫烏 ....
                      communication breakdown (1〜3)

  キュウリ

ある日目が覚めると
きみと知らない女の子が
向かい合って朝ごはんを ....
 爆竹だったら良かったのに

 失敗だった焼け跡は
 遠いお兄さんたちの
 黒コゲでいっぱいだった
 彼らは飼い慣らされて
 エサを待っている
 焼け跡だけが寒く
 エサを待っている昼 ....
「小さくなったら、白雪姫になりたい」んです。
あのかわいいドレスを着て、王子様とそれはそれは幸せに暮らしたいのです。

ネジを緩めたりね、
土に触れたりして、
得たものをどう致しましょうか。 ....
  


とうさん


せんせいのおはなしには

ぼくらでてこなかったね


ぼくやまねこさんのように

どんぐりのさいばんしたかったな


くらむぼんみたいな友達ほし ....
 「捧げる詩集」(1995年・緑鯨社)には、1988年から1990年にわたって個人誌「風羅坊」に発表した作品を収めた。個人誌といっても、B4用紙に短い詩を毎号6〜8篇コピーして読んでほしい人に見境もな .... {引用=詩集『カエルトコ』より; 1}


 ●アフリカ

いつかアフリカに
行くのではないかと思う
いつかいつか年老いて
総入れ歯になったその月に
アフリカに着の身着のまま
行 ....
らんららん 出張中の男の洗濯をしようと乙女心を持参しアパートへ向かったら
まさに今 女にまたがろうとしている男と遭遇
鍵をかけていても私は合鍵を持っているのだから男の防衛策意味なし
セコムしてな ....
お姫様は考えていました。
「やっぱり武器は必要かしら」
もう、大好きなオレンジジュースを飲むの、我慢するから、
と泣いていましたとさ。

最大のヒントです。
自分を愛してくれない人たちのせ ....
        愛の症状別言語療法

アンチセンス療法(antisense therapy)

ウィルス感傷症、悪性言語腫、扇情症など多くの病気の原因は、突きつめていくと、遺伝子で
ある ....
きみにとってぼくがそうであったように                   
ぼくらにひとつの指針が ....
熱海といわれても
有名な温泉地という以外
実はなにも知らないのだった
このお題、絶対残るよなと思いつつ   (※)
毎週書きつぶしていったけれどやはり残りつつあって
途方にくれながら飛行機で ....
いとうさんの自由詩おすすめリスト(935)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Stabat_Mater- たもつ自由詩1504-3-23
神様はともだち- クリ自由詩204-3-21
似顔絵- たもつ自由詩18*04-3-19
不眠- 田代深子自由詩504-3-18
ときに言い過ぎてしまうね- nm6自由詩604-3-18
大トランポリン駅にて- 角田寿星自由詩704-3-15
静物の地平- たもつ自由詩1504-3-12
汚いネオン街の上で- 自由詩504-3-12
入院願望- 馬野ミキ自由詩5*04-3-11
アノマロカリス- たもつ自由詩15*04-3-3
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
いつも座られる夢を見ている- nm6自由詩8*04-3-1
新しいまぶた- 船田 仰自由詩2*04-2-28
月夜の話- まんぼう自由詩1104-2-27
夏の風- たもつ自由詩1704-2-27
週刊ジョック- 瓜田タカ ...自由詩304-2-25
今から、変なこと書きますね。- 千翔自由詩5*04-2-20
急いでキスして- 右肩良久自由詩804-2-17
ビームしておくれ、ふるさとへ- クリ自由詩3*04-2-16
communication_breakdown_(1〜3)- アンテ自由詩12*04-2-12
「解放戦線」- k o u j i * ...自由詩1004-2-12
タイムマシーン- 浅野 す ...自由詩804-2-11
豚の唄- AB(な ...自由詩22*04-2-10
あとがき- よねたみ ...自由詩1304-2-4
アフリカ- クリ自由詩13*04-1-31
正三角形- 石畑由紀 ...自由詩24*04-1-29
お姫様の休日- 浅野 す ...自由詩8*04-1-28
愛の症状別言語療法- 藤原 実自由詩104-1-23
きみにとってぼくがそうであったように- よねたみ ...自由詩1204-1-23
熱海- 石畑由紀 ...自由詩16*04-1-23

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