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空 に 見 つ け た
君 の 羽 根
閉ざされた窓の外は氷点下の青空
冬には
見えないものも見えるものも等しく正しい
さよならも云えないままに消えてしまった夏は
凡てが微熱に喘いでいた
空
向日葵
海
神様
....
「病院」と云う単語を口にすると、決まってあたしの脳裏には秋の終わりの桜並木が過る。枯れた葉が風に巻き上げられ、足を進める度にかさかさと乾いた音を発て、粉々に散った。手が冷たくて、外套のポケットに入れて ....
{ルビ白雨=ゆうだち}が上がって
青さを取り戻した空には虹が出ている
端から端まで七色な
それはそれは見事な虹だよ
夏の夜は短いって
夜好きな君は嘆いているけど
僕は昼間のほう ....
夕暮れ電線 錆びた門扉
忍び寄る夜の気配
誰かが呼んでも 気付かない
額に角 真っ赤な舌
嘘吐きは泥棒の始まり
あたしが泣いても 気付かない
ゆっくりと ....
バックミラーを覗くともう君は見えなくて
なんだ、見送ってもくれなかったんだ、
と溜息。
本当は知っていたんだけどね。
あっさりしたところもスキ、
とか云わないけど。
あとから「楽しかった」 ....
何処まで行っても交わらない二人の放物線
雲はただ憂鬱に流れゆき
君の声が聞こえない
季節は留まることなく繰り返す その呼吸を
それでも{ルビ介意=かま}わない
空は嵐の日も青く在るから
....