すべてのおすすめ
仕事に疲れたおまえが
こんなわたくしの部屋に帰り着くと
雨にぬれたおまえは
いつものように静かに服を脱いだ
行き場のない案山子のようなジャケットを
お前はハンガーにかける
遊んでもらえない ....
いつも 足りないと
つぶやくような目で
半透明 だった
校庭も
平たいホームの直線も
影をうばうばかりで

屋上にでるたび
そらに 手をひたして
紅くそまった冷たいゆびを
にぎ ....
ベイビーはゆりかごから這い上がって
右足を床につけた
床に生えてるつる草が
格子の間をすり抜けながら
太っちょの足に巻きつき始める
それを見ちゃった
優しいママは
ぎゃあと悲鳴をあげたん ....
戦いたいですね

争いたい

鎌をもって

馬か龍か知らん想像上の動物にまたがって疾走です

目のくりぬかれた赤い馬

巨大な狼

サキュバスの巨大な尻にのっかり

太陽の ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
夜の九時は風呂のにおいがする

できちゃった子供を風呂に入れる父
かこん
ざぱん
かこん
かこん

若い母、太った
高校のときより太った

写真をみてる
テレ ....
三本目の脚の脈打ちを性器に感じながら、夜はたちうかぶ精気たちを無数の舌でささえてゆく。いまだ散開しつづける空の屍骸が夜のなめらかな声帯をたきつけて、金属のすりあう音をたてさせている。人と人との間には巨 .... 爆弾は
言いたいことを言うと
爆発
することもなく
カラスミのスパゲッティを
平らげる
それって美味しいの?
爆発的に美味しいッス
それから
小春日和の日差しに
少し傾いた
丸い ....
むねのなかに
がらすだま
があるんだっておもうと
うまくいった
らむねのびんみたいに
がらすだまを
くぼみにひっかければ
ことばだって
ちゃんとでてくるんだって

すきなこと
や ....
中国に住む僕のおじいちゃんは

ボロボロだけどしっかりとした舟を漕いで

川を下るのが仕事です。


さすがに漕ぐのがすごく上手で

コースどりも強かで

僕も一度乗せてもらった ....
兄、あるいは姉と呼ぶべき
生まれなかった命にむけて

もしかしたらこの時代は
貴方たちの手で変えられたかもしれないと
そんな期待を寄せるわたしは
我が侭だとわかっています

 ....
{引用=二宮町は神奈川県西部、小田原市と大磯町の間に挟まれた相模湾を南に臨む総面積約9.08平方キロメートルの小さな町。人口約3万人強。町名の由来は、町西部にある川匂神社が「相模二の宮」とされたことか .... 我々はシャア・アズナブルだ

とか
そんな台詞で始まる
声明文読み上げてみたいな

ハイジャックなんて
めんどくさくって
あぶなっかしいことは
したくない
家族に迷惑かけるのも
 ....
ある麗らかな朝、一行の詩が書物から立ち上がってはるかな水平線をめざして言葉の海を泳ぎだしたまま行方不明になった。さっそく捜索隊が組織され船出することになった--------。


どうも気がすす ....
少しだけ、冷たい風が吹いてきたのは
とても遠い場所からだった
人はいなくなる、ということが出来るらしい
世界はいつも通りに明るくて
僕らは同じように電車に乗り込む

乗り継ぎ駅で世界が追い ....
 



 萎れてゆく花ではなく




1.「ゆびぬき」


でんとうの 咲いてゆく中で

ちくりと刺さるところを
そっとつつんで
もう無い 
てのひらの形を
朝 ....
沢に野バラ

ぬるい風の吹く肌色の体温
夜の無自覚なアイラヴユーの爪痕

空想上の月の瞬きに立ちすくみ
幼児の髪は砂まみれで
月光は枯れ葉に朝露を宿す光点作る

沢に転落した車から0 ....
傘をみるとどきどきするの。
「それって、前衛的だね」と担当の美容師さんは言う。

小鳥はくちばしでつつくんだ。そして、破れる。
それを見てる猫は小鳥を食べる。
「頭だけ残さないで、最後までし ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
おびえるなよ
という声が
おびえていた
私の体の 外で
外では
仕方がないから
精液の白さに免じて
ゆるした
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
森の中に聳え立つ
巨大なホテル
とてもメルヘン
入り口には着ぐるみが立っているの
「いらっしゃいませ!」
くま
うさぎ
ねこ
いぬ
ありがとうありがとう
わたしとあなたは
すっか ....
 
 
ええと
どこからともなく
聞こえてくる 口笛
ハローベンジャミン
きみの鼻の牛みたいなピアス
好きよ


ベンジャミンはいつもヘッドフォンで
オルタナティブな音楽を聴く
 ....
歌えなくなってしまったの。
声が届かないの。

あの看板を見ると泣いてしまうんです。
おじいちゃんと昔よく食べにいった、牛丼屋の看板。

掻き毟った場所には
泡立った石鹸水が気持ちいいん ....
あの日を境に
世界は明らかに下り坂に入ったんだ
たとえばさ

えらい人が逮捕される時ってあるでしょう?
あれね
時代劇の捕り物みたいに、突然いっせいに取り囲むってことは
実は ....
雨の夜は大介を思い出す
悲しくて悔しくて
泣いてしまった夜は
ずっと側にいてくれた
大介はわたしを
甘やかさず
突き放しもしないで
絶妙なバランスで
一緒の布団に寝てくれた
そして
 ....
ずしん

頭の上に何かが落っこちてきたみたい
どうすればいいか
わからなくて
押しつぶされそう
地面にめり込んでしまいそう
でも
どんなに
形を変えても
絶対に
潰れたり
壊 ....
おれの神さまは
無慈悲で かわいいやつだぜ
傷口から したたる詩を
無邪気に よろこんで
唾 吐きかけやがるんだ
錆こする
     蝉 が赤土の
踊り場を囲い 哉
 哉哉哉哉 といにしえの

唱をまねび叫ぶ
     哉 哉哉哉 哉
橡の木の下で錆び
       た旋盤機が
抱 ....
悲しいことがあるとトイレを詰まらせて、
水浸しにするあの子。

べたべたになってしまったわ。
だって、運動靴の踵を踏んで歩いているんだもん。
反則だわ。

それが涙の代わりだと気付いたの ....
いとうさんの自由詩おすすめリスト(935)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の乳房- 黒田康之自由詩505-10-6
うしあめ- はな 自由詩13*05-10-6
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はてなダイアリーの秘宝- 馬野ミキ自由詩605-9-30
ポチが- 大覚アキ ...自由詩2505-9-29
リビング- ともちゃ ...自由詩11*05-9-29
- 葉leaf自由詩605-9-28
爆弾発言- たもつ自由詩805-9-28
らむね- アンテ自由詩10*05-9-28
おじいちゃんと劉備- ブルース ...自由詩11*05-9-27
生まれなかった命にむけて- ベンジャ ...自由詩20+*05-9-26
組詩「二宮」- 岡部淳太 ...自由詩7*05-9-26
赤い彗星- 大覚アキ ...自由詩5*05-9-26
見えていてすでに海は- 藤原 実自由詩13*05-9-23
落下傘- 霜天自由詩1805-9-23
列車のような連作- はな 自由詩16*05-9-22
沢に野バラ- 瓜田タカ ...自由詩205-9-21
今日の天気- 浅野 す ...自由詩5*05-9-19
過酸化水素の夢- 望月 ゆ ...自由詩45*05-9-16
洗濯- 簑田伶子自由詩13*05-9-16
盗賊がまたやって来た日- たもつ自由詩1805-9-16
非常時- チアーヌ自由詩305-9-13
ベンジャミン- まりょ自由詩705-9-13
代償- 浅野 す ...自由詩4*05-9-13
sky- umineko自由詩27+*05-9-10
クールな大介- チアーヌ自由詩1105-9-8
しぶとく生きる- チアーヌ自由詩9+05-9-6
そろもん(おー、My_Godの話)- みつべえ自由詩705-9-4
回_帰- 田代深子自由詩10*05-9-3
魔法のお薬- 浅野 す ...自由詩405-9-2

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