すべてのおすすめ
手荷物を運んでいる途中
手荷物の無い手で触って欲しい、と人に言われ
代わりに国鉄時代の記念切符をあげた
質感が気に入ったようで
喜んで人は去っていった
遠くから連れてきた犬を飼い
笑っ ....
黄色い花が独り
ふるえていました

立ちどまり
ほんのひと時、見ていたら

雪はぱらぱら
舞い始め

僕に笑いかけたのでした


病んだ肉体、

夜の訪れと共
冷え硬直し始め

にもかかわらず

私は感じる、

夜想の宇宙に
烈開スルこの瞬間、
在るもの達 奏で
そのヒビキ微細に

在ること ....
神に祈りを捧げてみても

祈りのなかにも神がおり

神は透ける祈りを楽器にこめて

あたかも空気が氷と化すように

不変の裸像を音色でかたどる

かくして私がいつも祈るは

心 ....
鳥かごみたいな
カバンの中に
大切な本を
持ち歩きたい

部屋の隅で
広げた世界を
丁寧に折り畳んだ

それはまるで
スカートの裾を
抑えるように
風の誘いを断った

カバ ....
わかれの歌が、近づいて わたしの口に
  入ろうと するも留守です。
きた甲斐もなく 歌、引きかえそうとして
  北風にうたれました。来たばっかりに。
ライラックの花が くちびるにながれて ....
おやすみ
の水面に素足を浸して
拡がる波紋は
冬の岸辺に
触れるのでしょうか
淋しい女のかたちで
立ち枯れる両脚は
白い冬に
駆けだした素足を追う
夜の終わりには
うなだれた星座が ....
来なよ
家、片付いてないけれど
これから片付けるよ
半年前に燃えちゃった家だけど

お茶、用意するよ
ガスと水道止まってるんだった
大丈夫、井戸水汲むし
火をおこすのは得意です

 ....
・チューリップ模様の宇宙船に乗って
あの娘はやってきた
ぼくたちとは違う匂いがした

・はじめまして
あの娘はクラスの女子たちと握手をする
女子たちの手のひらから
チューリップが生えてき ....
今この国の真ん中では
古いシステムにしがみついている奴らと
それを変えようとする奴らが闘っている
俺はその様子を
生活が染みついた煤けた部屋の
ヤニで汚れたモニターごしに眺めている
部屋の ....
しょぼくれた天気の日の夜
あなたの形見のらんぷと語らえば
摩訶不思議
夜明け前の夢にでる 
晴れたら、寂しい日
溢れて溢れて、水
遠い海で、海月が死んだ
海月、一個体分の水分量が
この星に加わって、溢れるから、雨
水になる
水に包まれて暮らすということは

この春に入居したア ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ

思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ

 ....
開け放たれた窓から
少しずつの午後が入ってくる

空港は徐々に丸みを帯びて
羽の重みに耐えかねた蝶が
不時着をしている

机の上には生まれたての雲

いくつか家の事などを済ま ....
人ごみに混じってブリキの人形が
中身空っぽの体かぽかぽ言わせて歩いている

人間でないことを
わかっていないのは本人だけだ

周りの誰しもが
異物の混入に気づいている

おっさんが
 ....
あの日
セルフタイマーに
置いて行かれた
あなたと私

ボヤけた景色が
時を駆け抜けて
さよならに
近付いてしまう

写真を破いたら
あなたに痛みが
伝われば良い

そんな ....
         幻想は果実をおおう皮のように一枚また一枚と落ちていく
                    ――ジェラール・ド・ネルヴァル


森の奥、池のほとり、古城の豊かな眠りの中で
 ....
「生き物は絶滅したこの島に 命令だけがこだまする」
 
 家族設置義務 第1条
“マンションには 家族仲良く住む義務がある”

 四角い窓にぶつかって跳ね返る
 約束のような
 声たち  ....
子どもだからと置いていかれた
それでもそっと覗いて見ていた
あなたと私
繋がらないまま黙っていた
想像していたよりも良かった
でも と言い淀んで
私とあなた

すぐに来るからねとうなず ....
千の陽光が結んでほ
王位を継承したいと言
ころぶ子どもたちの足をまたはらう稲穂
うその曠野を食べなければならない

立ち入り禁止の看板にな
必ずや勝ってみせると言って引
だれの予言なのか ....
ツィート連詩


1 

今朝から、ずっと
計算しているのに
解のでない物語り
曲は知っていても
おどれない音楽
亀裂に埋まった垢は
とれないままでいる   らどみ


2 ....
一輪の花がゆっくりと、蕾を開く、宵の夢 
創造のわざは、私のなかに働く

私を支える茎は背骨、密かな光合成をとめず
今日もわずかに、背丈を伸ばそうとしている

たとえまだ、日の目を ....
きみの笑っている顔がこわくて、距離をとる足
どりは軽く、まるですでに知っていることがあ
った、みたいだ、つまらない日に非人が働くと
聞いて、天使の居場所は真下から少しだけずれ
ていた、ここで丁 ....
あなたみたいにゆっくり生きられたなら
そう呟きながら
その細い指先摘まんで額に押し当てる
ひんやりとした感触が
あなたの優しさなんだとわかる

私の指はどうやら幸せを掴むためじゃないみたい ....
グザヴィエドランの映画みたく


君に贈ったプレゼントと


君からもらったプレゼントが


最後には


ぜんぶ空から降ってくる


ひとりきりの


水曜の
 ....
弟よ
見失うな
一日ずつ進む
不安と愛しいこと
今日という本当のこと
向き合う意味がある
ずっとなくならないと思うことがあるだろう
強い風のなかでは息がしにくかった
心をわだかまらせた ....
あおざめ
咳に胸をたたかれ
血が垂れる
効く と言われて
空缶に溜まった何かの肝を
啜れない身が

はたらけばいい
赤い服地をかざすひとにあこがれ
明くる春 山を越えた
紡ぐ糸 ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
茎を裁ちながら
植物は不死
という伝説を信じていた

根があれば
枯れても甦るよ
と友人が教えてくれた
でも切り花は無理だね

びんに差している
茎を
昨日よりも裁つ
活性 ....
遠く 花火の音がする
――美しい闇の舞台
  光たちの素早い集団行動
ここからは見えないけど
どこかで
手をつなぎ
見上げている男女がいて
はしゃいだり
肩車されたり
こどもたちもい ....
soft_machineさんの自由詩おすすめリスト(1634)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手荷物- たもつ自由詩12*23-4-12
雪の夜- 服部 剛自由詩223-2-28
夜想24〇意識という舞台- ひだかた ...自由詩423-2-25
ガラスの外れたあばら窓- 菊西 夕 ...自由詩2*23-2-25
カバンの詩- ミナト ...自由詩823-2-24
どんなに夢中な世界だって隙間はもっと広い- 菊西 夕 ...自由詩2*23-2-5
Winter_Days- ちぇりこ ...自由詩1123-1-23
ぺんぺん草- ◇レキ自由詩2*23-1-13
日付の無い日記/夏、転校生- ちぇりこ ...自由詩8*22-12-31
「ブルースのような毒のある詩を書きたい」- ジム・プ ...自由詩7*22-12-30
不思議な糸- 服部 剛自由詩122-12-22
深海で暮らす- ちぇりこ ...自由詩6*22-12-18
向こうの花畑だけが- 凍湖自由詩1122-12-11
青空- たもつ自由詩722-12-8
人々のある日- ◇レキ自由詩1*22-10-29
photograph- ミナト ...自由詩122-10-14
白ユリ~またの名をシルヴィ- 菊西 夕 ...自由詩2*22-10-10
国道アンダーコンストラクション- 松岡宮自由詩422-10-10
水辺- ふるる自由詩9*22-6-18
いきつ_もどりつ- ふるる自由詩322-6-14
言葉の本質を掴めない/ツィート連詩- 足立らど ...自由詩8*22-5-22
- 服部 剛自由詩921-12-2
天国- あさ自由詩221-9-26
ペイスリー- 妻咲邦香自由詩9*21-1-27
かけらになる- flygande自由詩721-1-18
弟よ- 杉原詠二 ...自由詩3*20-5-11
諏訪- 形代 律自由詩518-8-5
点字- タオル自由詩12*17-9-6
礼儀- 形代 律自由詩117-3-26
花火- ただのみ ...自由詩8*16-8-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55