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舟を流す
船という形を流す
手紙は乗せない
自分の名前も土地の名前も書かない
からっぽの方舟
形だけが少しずつ違ううつろ船

笹舟にさえひとは何か
思いを浮かべずにはいられないけれど
 ....
おどけていたら
ほどけてしまった

女郎蜘蛛は頬を紅く染めながらそう言って
ほどけてしまった糸を回収し始めた

おどけた原因については
口を閉ざしている

風の便りでも
巣に引っか ....
お袋の本を貸したら
紙にペポ君へと書いて
蟻を10匹書いてあった。
子供だねと言ったら

子供だもん!
でも始めて貰った。と言ったら
お袋は喜んでいた。
足はほとんどが6本だけど

 ....
未来に
あくびをさせるな
過去なんかに
囚われるな

高ぶる感情のまま音を紡ぎ上げ
楽器を演奏するジャズメンのように

その瞬間に熱狂しろ

目一杯着飾って
トランペットを持ち
 ....
赤坂
佇む
電波塔
赤い
夜にライトアップで
ドレスメイク
浜離宮
綺麗
綺麗
見とれて惚ける
赤い巨塔
登って
見たんだ
夕焼け
港区を紅く覆う夕焼け
喰われていた
 ....
沙漠から取り寄せた砂を
僕たちは浴槽に撒く

言葉に塗布された意味を
一つずつ丁寧に
酷くゆっくりと落としながら
シャボン玉を
空間を埋めるために飛ばす

乾いた砂に埋もれた言葉を
 ....
昨日
コーギーが死んだ
飼い主の子供が、愛犬の名前を
呼びながら泣き叫んでいる

母親が愛犬のコーギーの遺体を抱えて
土葬する場所へと向っている

泣き叫んでいる子供の肩にはお婆ちゃん ....
雨が降った後の夕日が顔をだし始めた時

あたり一面に広がるぬれた芝生と木々、ぬれたテーブルとベンチ
雨あがりにでてきた老人、いぬ
それと、ボールで遊び始めたこどもとおとな

ぬれて ....
火のないところに煙はたたない

まったく、その通りだ!

小三の息子がことわざに目覚めた

ともだちの影響だ

計算、プール、そして、ことわざ

やればやるだけ身につくこれらは
 ....
砂漠を おいかけて
雨売りが やってくる
ひからびた たましいを
みつけては あしたの歌で
びっしょり 濡らしていく
あなたは父親似ですね
どことなく男っぽい
手だけ見るとまるで文学青年のよう
父は文藝春秋が好きなんです
なるほどその腕は
文藝春秋の厚みを支える
細くて芯のある枝だ
そして腕と同じくして ....
ばっぱ、こねえだ小川さんえのカッチャ飲んでら、ママはいってらお茶ッコけれ。

ママはいってらお茶ッコ?なえのごどだべ?

あれぇ、こねえだ小川さんえのカッチャ飲んでらっけしゃよ。

あやあ ....
食器棚の上で昼寝をしている猫のシッポが
だらりと垂れ下がっている

でもお刺身のパックを買い物袋から取り出しただけで
シッポはパタリ、パタリとゆっくり動き出す

どんな夢をみている ....
かろやかに
自転車を漕いでいた風は
あの日、突然
吹くことを断ち切られ
いまは
病院のベッドで
蛹となって
眠っている


息することさえできなくて
ときおり
顔を歪め、真っ赤 ....
 
ちょっと開いておくれ。
 私の人が見えるから。
 
ちょっと騒いでおくれ。
 私の人が見えるから。  
 
やつ、 
暗がりで体を摩って
 
鳴る、(るるる。)
 
こいつ ....
工事現場に置かれた
大きな平面板は
空に流れる白い雲を見ながら
あの雲のように
自由に流れたいと思った
平らに寝そべっている自分では
風に相手にされなかった
起き上がれば
風を跳ね返し ....
酸欠気味だから
口から泡が立ち上らない

痛みは初めの内だけで
慣れてしまえば
麻痺してしまえば大丈夫だと思っていたけれど
何時まで経っても苦しい事に変わりは無い
過去にあった恥の分だけ ....
互いの心に根をはって
咲いてくる花がある

咲いた花なら散るのが定め
散った花びら互いに撒いて
毒の花でも祝福を

悲しいときには涙を注いで
楽しいときにも涙を注いで
間引いた葉っぱ ....
甘え甘えて箱入り娘
とうとう三十路ひとりきり
必死でいきないこの30年
努力しなかったこの30年
身体は衰弱し
すれすれの実態に
この支配する金
いつからか泣けなくなった
そう
残暑 ....
ことばは暖かくて、
いかりは凍えるほどで、
胸を刺すいたみは 焦げてしまいそうで、


溶けてしまいそうな なまえ
溶かされてしまいそうだ おまえ

手を握れたら、どんな温度だ ....
彼女のささやきは
太古の空に置き忘れた 君の本当のイニシャルであったり
気づかれぬまま 君を愛した風の名であったりする

彼女のささやきは
瞼にそっと置かれたぬくもりであったり
愛撫がすく ....
朝起きたらお母さんに殺されていたので
今日は学校に行かなくてもきっと怒られないと思って
とても嬉しかったです

けれど私は少しお腹が減っていたので
朝ごはんを食べたかったのですが
 ....


鮮やかな生に焦がれて
無意識のうちにこめかみに
魂の弾丸を撃ち放つ

立ち籠めていた紫の煙
視界の中に映るのは
生の匂いを放つ花
前世を占えば
俺は天使




 ....
ぎらつく 太陽色のシトリンが

ルチル混じりの水晶に恋をした

お堅いあの子のクラックは 虹色に光り

分かれて散乱したトルマリンは 七色に光る


フロウ ライトに憧れて


 ....
一匹の{ルビ蜻蛉=とんぼ}が
脚の間をすり抜けて
小さくさざ波立つ水田
暮れ翳り始めた空に
フラミンゴの色の雲

エミール=ガレの作品集を
撫でる指で繰っていた
男のこと

苗のき ....
雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の真ん中においてみた
少しずつ
コップの中に水が溜まってくる
少しずつ
コップの中で雨が揺れて ....
あなたを打たせて取りたい
雨の降るデイゲームで

三振はいらないから
たったひとつの直球で
あなたを打たせて取りたい

できれば一回表の先頭打者がいい
雨でそれっきり
試合が終わって ....
スーパーマーケットの入口で
マンゴウを手にした瞬間、
子宮が微かに痙攣したのを
見逃すことができなかった
雨の、せいかもしれない
外からは背すじを正すような
水しぶきが響いている


 ....
{引用=一道の暴風、屋を壊り、天井床畳をさへ吹上、
あるひは赤金もておほへる屋根などもまくり取離ちたり。
              『閑田次筆』(伴蒿蹊)}

一目散に過ぎてゆく風、風、
 ....
ひさめがとけて
しづくになった

あなたは
笑う

いとしいと云って
いとしいと謂って

息をすって
すべての酸素を
吸い尽くすように

あなたの分すら

いとし ....
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