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しぼ虫はしぼんでしぼんでしぼみつくして
しょんぼり虫とであえたころには四月の宵
単四電池にまきついてだきついてころがり
ベッドの下にまで旅にでたらわすれられて
からっぽのリモコンの席にほこりが ....

にもうすぐ会えるところまで来た角で、
 呼びとめたのは、

だったから、
 ふり返って思わず

をだしてしまった
 平熱からの逸脱線、
超え
たのはいつだったのかと、
  ....
ぽっとでの自由は、老いたる自由にむかってスリッパでもつっかけるように言った
「おじいさん、あなたはすっかり、不自由なご様子じゃありませんか?」
巨匠とよばれて久しい年配の自由は、寝椅子のなかで遠く ....
夏まっしぐらの緑したたる峠にあって
世のくさぐさは置き去りにみちている
だれがいったい気にかけてくれるだろうか?
路傍の瀬戸際でひんまがったガードレールを

曲がりなりにも身を呈して明け暮れ ....
神に祈りを捧げてみても

祈りのなかにも神がおり

神は透ける祈りを楽器にこめて

あたかも空気が氷と化すように

不変の裸像を音色でかたどる

かくして私がいつも祈るは

心 ....
わかれの歌が、近づいて わたしの口に
  入ろうと するも留守です。
きた甲斐もなく 歌、引きかえそうとして
  北風にうたれました。来たばっかりに。
ライラックの花が くちびるにながれて ....
         幻想は果実をおおう皮のように一枚また一枚と落ちていく
                    ――ジェラール・ド・ネルヴァル


森の奥、池のほとり、古城の豊かな眠りの中で
 ....
soft_machineさんの菊西 夕座さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しぼ虫- 菊西 夕 ...自由詩7*24-4-6
頭が煮つまったときにこころみる詩薬- 菊西 夕 ...自由詩5*24-3-2
証券死場- 菊西 夕 ...自由詩524-2-23
美の真髄は置き去りのガードレール- 菊西 夕 ...自由詩3*23-7-22
ガラスの外れたあばら窓- 菊西 夕 ...自由詩3*23-2-25
どんなに夢中な世界だって隙間はもっと広い- 菊西 夕 ...自由詩2*23-2-5
白ユリ~またの名をシルヴィ- 菊西 夕 ...自由詩2*22-10-10

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